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前にもちょこっと書いたけど、Snow Leopard ではファイルの クリエータコード を無視する仕様になってしまいました。
“クリエータコード” を簡単に説明すると、ファイルについてるオマケのようなデータ(そのファイルを作成したアプリケーションの情報)のことで、OS10.5までは、ファイルとそれを開くアプリケーションの関連付けでの1つの要素になっていました。
(例)CotEditorで標準テキストファイル「hoge.txt」を作成する
(このファイルにはクリエータコード 'cEd1' が付加される)
↓
Finderで、そのテキストファイルをダブルクリック
↓
※OS10.6ではクリエータコードが無視される
↓
テキストエディット.app でそのファイルを開く
(UTIのデフォルトアプリケーションで開く)
こんな具合になってしまった。使いにくい・・・。
クリエータコードを無視する仕様になったからといっても、それに代わるような仕組みは用意されていないようです。
仕方ないので、usroリソースを使って、そのファイルを開くアプリケーションを設定していました。
usroリソースを設定するには、Finderの「情報を見る」のウインドウで、「このアプリケーションで開く」でアプリケーションを指定します。

(ちなみに、このあとで「すべてを変更...」を実行すると、UTIに対してそのアプリケーションが関連付けられます)
手っ取り早く設定したいなら、ファイルを開くときに、Finderでコンテキストメニューを開いて、「常にこのアプリケーションで開く」を使ってファイルを開きます。

( optionキー を押すと「このアプリケーションで開く」→「常にこのアプリケーションで開く」に変わります)
この「usroリソース」はちょっとくせ者で、ただ単にファイルを開くアプリケーションのパスをリソースフォークに書き込んでいるだけの、心許ない仕様です。
(↓ターミナルで「
xattr
」コマンドを実行してみたところ)
アプリケーションの保存場所を変更したり、アプリの親フォルダの名称を変更するだけで、usroリソースによるファイルとアプリの関連付けは壊れてしまいます。
仕方ないとあきらめていたのですが、QuickFileType がバージョンアップして

「クリエータで開く( shift+command+O )」サービスが追加されました。

このサービスを利用できるようにするには、QuickFileType を「アプリケーション」フォルダか、そのサブフォルダに保存してシステムを再起動し、
システム環境設定 > キーボード > キーボードショートカット
の「サービス」を開きます。

ここの「クリエータで開く」にチェックを入れると使えるようになります。
デフォルトで shift+command+O のショートカットキーが設定されていますが、これはFinderの「書類」フォルダを開くとかぶってるので、どちらかを変更するといいでしょう。
僕の場合は「書類」フォルダの方を変更しました。

同じシステム環境設定の「アプリケーション」を選択して「+」ボタンから、
- アプリケーション : Finder.app
- メニュータイトル : 書類
- キーボードショートカット : 任意のキーの組み合わせ
これで、クリエータコードを持っているファイルは、ショートカットキー一発で作成したアプリケーションで開くことができます。
(例)CotEditorで標準テキストファイル「hoge.txt」を作成する
(このファイルにはクリエータコード 'cEd1' が付加される)
↓
Finderで、そのテキストファイルを選択して shift+command+O
(QuickFileType が起動する)
↓
クリエータコードから判断して CotEditor で開く
クリエータコードを使用するアプリケーションは、今後無くなっていくことになるのだろうけど、つなぎとして、この「クリエータで開く」サービスは便利に使えると思います。
- (参考ページ)
- Snow Leopardでクリエータが無視される件、どうしようか。
- Snow Leopardでクリエータが無視される件、どうしようか <その2>
- Snow Leopard でクリエータコードが無視される件(その3)
- クリエータがなくなった Snow Leopard - soundscape out
- 作成元のアプリケーションでファイルが開かない(Mac OS X 10.6)
(関連記事)
QuickFileType --- ファイルのクリエータコードとタイプコードを表示・編集
▽同じ「タグ」が付いた関連記事
実は、クリエータコードからアプリケーションを探す機能まで削られていたら動かない訳で、大丈夫だろうかとちょっと心配していました。
テスト無しで、公開されてたのですか、すごい。
(これからクリエータコードをなくすアプリケーションが増えてくると思うけど)Tiger, Leopard の賞味期限が切れない間はまだクリエータによる関連付けは生きてると思うので、しばらくこのサービスにお世話になりそうです。
ただ、Snow Leopard ではテストしていない/できないだけです。
Snow Leopard でテストしてなくても、「動作する」と予想できるところがすごいです。
ところで、「拡張属性にアプリケーションの Bundle identiifer を記録して関連づける」というアイデアはいいと思います。これをAppleが採用したらいいのに。
(でもWindowsとか他のファイルシステムだと、拡張属性って「DS_Store」みたいになるのかな?よくわからないけど・・・)
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