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multiXFinder : メニューバーにアイコンを表示するアプリケーションスイッチャー
PreferencePane
OS10.4以上(UB)
ドネーションウェア、日本語対応
メニューバーに最前面のアプリアイコンを表示するアプリケーションスイッチャー、また1つのウインドウをクリックしたときにそのアプリのすべてのウインドウを前面に持ってくるように制御したりできるシステム環境設定ペイン「multiXFinder」の紹介です。
【 multiXFinder - インストール 】
インストールはインストーラパッケージから行います。

インストールが完了すると
/Library/PreferencePanes/
の場所に「ASM.prefPane」が保存されます。
【 multiXFinder - 概要 】
インストールが無事完了すると
システム環境設定 > multiXFinder
のパネルが開くので、「Application Switcher Menu をメニューバーに表示」にチェックします。

アプリケーションのスイッチ
するとメニューバーの右側に、最前面アプリのアイコンが表示され、ここのメニューに起動しているアプリケーション一覧が表示されます。

メニューからアプリケーションを選択すると、そのアプリケーションが最前面になります。
「環境設定」のサブメニューで、multiXFinder の設定を行うことができます(設定による)。

例えば、「メニューの文字」を「アプリケーションの名前」にチェックすると、メニューバーのアイコンの横にそのアプリ名が表示されます。

Rules - ウインドウの前後関係などの制御
「Rules」の項目は、ウインドウの制御についての設定をできます。

- 「Auto Hide Background( command+B )」
これは、自動的に最前面のアプリケーション以外を隠します
( option+command+H を実行した状況と同じ)
例えば、下ように複数のアプリケーションのウインドウがたくさん開いているとします。
(Auto Hide Background 実行前)
これで multiXFinder のメニューで「Auto Hide Background」にチェックを入れてから、Safariのウインドウをクリックしてみると・・・
(Auto Hide Background 実行後)
Safari以外(最前面のアプリ以外)のウインドウは、自動的に隠されます。 - 「Auto Bring All to Front( command+F )」
これにチェックを入れた状態にしていると、1つのウインドウをクリックしたときにそのアプリのすべてのウインドウを前面に持ってくるようにOS9風のウインドウ制御になります。
例えば、「Auto Bring All to Front」をONにしておいて、下のようにSafariが最前面にあるときに、背面のFinderウインドウの1つをクリックします。
すると、Finderのすべてのウインドウが前面に表示されるようになります。
Finderなら、デスクトップのどこかをクリックしても、すべてのFinderのウインドウを前面に表示します。 - 「Dock を隠す( command+D )」
Dock を表示/隠す の切り替えができます。
最後の「Dock を隠す」ぐらいの設定なら、システム標準の option+command+D のショートカットキーで簡単に切り替えることができるので、大したこと無いと思われるかもしれません。
しかし、multiXFinder のすごいところは、上記3つのルール設定の対象を「すべてのアプリケーション」であったり、「特定のアプリケーション」ごとに異なる設定ができるところにあります。
詳細は下記の「システム環境設定パネルでの設定」にて。
【 multiXFinder - システム環境設定パネルでの設定 】
メニューでの設定は、システム環境設定の「multiXFinder」パネルから、より細かく設定を行うことができます。
メニューバーオプション
「メニューバーオプション」タブでは、主にメニューバーでの見え方に関する設定を行います。

「Spotlight menu」の項目に関しては、僕環境ではなぜだか機能しませんでした。(パスワード入力してもずっとチェックが外れない)
メニュー設定
「メニュー設定」タブでは、アイコンをクリックしたときに表示されるメニューについての設定を行います。


「Adds shortcuts to the first nine apps」にチェックすると、起動中のアプリケーション(最初の9個)に対して shift+1~9 のショートカットキーが割り当てられ、それでアプリケーションの切り替えができます。
ただし、ショートカットキーが有効なのは multiXFinder のメニューを表示しているときに限られます。
「Extra Items」項目の「Advanced Features in Standard menu」にチェックすると、下のようなメニューの項目が追加されます。

- 「Full Screen」は、アクティブなアプリの最前面のウインドウをフルスクリーンで表示します
最適化ボタンと同じ効果のようなので、Finderなどではフルスクリーンになりません - 「Risize Window」も、ウインドウ左上に表示される緑の+⃝の最適化ボタンと同じ効果のようです。
「Full Screen」との違いがよくわからない - 「Stop ○○○ / Resume ○○○」は、そのアプリのプロセスを停止/開始します
例えば「EventBox」というアプリを「Stop」させてみて、Activity Monitor で見てみると、プロセスが停止していることがわかります。
停止したアプリケーションのプロセスを再開するには、optionキー を押しながら「Resume ○○○」を選択して元に戻します。
(「Resume All」でも元に戻ります)
CPUのパワーを大量に占有するグラフィック系のアプリケーションを使用するときなどに、他のアプリを停止させておく、などの使い道が考えられます。 - 「Resume All」は停止したアプリのプロセスすべてを元通り再開します。
ただ、上記の「Advanced Features」はちょっとバギーなところがあり、僕の環境でいろいろ弄ってるうちにウインドウが消えてしまって元に戻せない状態になったこともあったので、注意が必要かもしれません。
ルール
「ルール」タブでは、上記の「Rules」について、より細かな設定を行います。
- Auto Hide Background(最前面以外のアプリのウインドウを自動的に隠す)
- Auto Bring All to Front(1つのウインドウを前面にすると、そのアプリすべてのウインドウも前面に表示する)
- Dock を隠す
この3つのルールについて、対象のアプリケーションを設定して、アプリごとに異なるルールを設定できます。
ウインドウ右側の「Selected Applications」で「Global Settings」を選択しているときは、すべてのアプリケーションに対してのルール設定になります。

例えば上のように、
- Hide background applications → Hide
(自動的に最前面以外のアプリケーションのウインドウを隠す) - Bring to front all windows → Bring to front
(1つにウインドウを前面にすると、そのアプリすべてのウインドウを前面にする) - Dock を隠す → Hide Dock
(「Dock を隠す」状態にしている)
ちなみに「抑制キーとして Shift を使用」にチェックしていると、shiftキー を押しながらアプリケーションの切り替えを行ったときにはルールは無視されます。
(「Global Settings」のみ)
次にまたウインドウ右側の「Selected Applications」で「+」ボタンでアプリケーションを登録します。
例えば Finder(/System/Library/CoreServices/Finder.app)を登録してみます。

この「Finder」を選択した状態にてルールを設定すると、Finderが最前面のときだけ有効なルールになります。
各ルールの「標準設定を使用」は、「Global Settings」で設定した内容になります。
上の例だと「Dock を隠す」項目のみ「Show Dock」に設定しています。「Global Settings」では常に隠す設定なので、Finderが最前面に来たときだけ、Dockが表示されるようになります。

FinderからファイルをDockにドラッグ&ドロップする機会が多いとか、FinderウインドウをたくさんDockに収納している場合とかに、例のように設定していると便利です。
他にも 1つのウインドウに連動してそのアプリすべてのウインドウを前面に持ってくる「Auto Bring All to Front」機能 —。
これは便利なんだけどFinderから他のアプリにファイルをドラッグ&ドロップする機会が多いので、特定のアプリケーションのみに対して「ON」にしておくと便利です。
X11 に対して「Auto Bring All to Front → Bring to front」に設定していると、Gimp を使うときに便利。
特定のアプリが対象の場合は、「Selected Application Only Rules」を設定できます。

「メニューリストに加えない」は、そのアプリが起動していても multiXFinder のプルダウンメニューに表示しません。
ただし、そのアプリが最前面の場合はメニューバーにアイコンや名前が表示されます。
「常に自動的に隠す/決して自動的に隠さない」チェックを入れて、このどちらかを選択していると「Global Settings」に関わらず、優先してこの設定が適用されます。
この multiXFinder は使い始めたばかりだけど、多機能でいいアプリケーションだと思います。
ただのアプリケーションスイッチャーだと思いこんで、スルーしてましたが、いざ使ってみると、多機能さにビックリ。
さ、さよなら、Klicko。
この記事では multiXFinder 0.3.2 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
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