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LaunchBar : コマンド入力ランチャ+多機能ユーティリティ
OS10.4以上(UB)
シェアウェア Single License €24, Family License €39, Update €9
LaunchBar には、AppleScriptやシェルスクリプトで作られたコマンドがいくつか用意されています。
それは Index に「Actions」index Rule として登録されています。

Actionには、そのAction単独で実行するものと、アイテムを先に選択しておいて(Instant Send などで送って)実行するAction、Spaceキー を押してテキストを入力して実行するActionなどがあります。
単独で実行するActionの例として「Log Out」これを実行するとログアウトします。
(確認ダイアログが出て60秒後に自動的に実行する)

先に LaunchBar でアイテムを選択してから実行するActionとしては、「Compress (ZIP Archive)」などがあります。
ファイルやフォルダを Instant Send で LaunchBar に送ります。

(「Instant Send」じゃないときは tab で「Send to...」を実行する)
この状態で「COMPZIP」とか入力して、Actionを呼び出します。

これで return で実行すると、ZIPアーカイブがオリジナルと同じフォルダ内に作られます。
(先にActionを選択しておいてから command+D で、Finderで選択しているものをドロップすることはできません。できたら便利なんだけど・・・)
他にも「Display in Large Type」Actionなどは、先にActionを選択しておいて Space で文字入力して実行することができます。


もちろん、Instant Send などで LaunchBar にテキストを送ってから、Large Type を実行することもできます。

【 LaunchBar - Action - デフォルトのアクション(ほぼ)一覧 】
単独で実行するAction
▶ Open Trash
Finderで「ゴミ箱」を開きます。
▶ Empty Trash
Finderで「ゴミ箱」を空にします。
▶ Eject All Ejectable Volumes
リムーバルディスク、マウントしたディスクイメージなどを、一気にイジェクト(アンマウント)します。
▶ Show Date
LargeType で今日の日付を表示します。
▶ Show Date and Time
LargeType で今日の日付と時間を表示します。
▶ Show IP Address
LargeType でIPアドレスを表示します。
▶ Start Screen Saver
スクリーンセーバを起動します。
▶ Sleep
Macをスリープさせます。
▶ Log Out
ログアウトします。
(60秒後に自動的にログアウトする確認ダイアログが表示される)
▶ Restart
システムを再起動します。(ダイアログなしですぐに再起動を始める)
▶ Shut Down
システムを終了します。(ダイアログなしですぐにシステム終了を始める)
▶ iTunes - Play
▶ iTunes - Play/Pause
▶ iTunes - Pause
▶ iTunes - Next Song
▶ iTunes - Previous Song
▶ iTunes - Fast Forward
▶ iTunes - Rewind
▶ iTunes - Back Track
▶ iTunes - Update All Podcasts
iTunes の各操作を行います。
▶ Increase Volume
▶ Decrease Volume
システム音量の増減を実行する。
実行後もLaunchBarのウインドウが消えないので returnキー を複数回押して調整できる。
▶ Maximum Volume (100%)
▶ Medium Volume (50%)
▶ Minimum Volume (10%)
システムの音量をそれぞれの%に調整する。
100%は大音量になるのでIndexのチェックを外しておいた方がいい。
▶ Mute
▶ Mute Off
▶ Toggle Mute
システムの音量を消音などを切り替える。
▶ Get Mail
Mail.app で新着メールを受信します。
起動していなければ Mail.app を起動します。
▶ Get Mail in Background
Mail.app を最前面アプリにせずに新着メールを受信します。
ただし起動していなければ Mail.app を起動し、最前面で受信します。
▶ Copy Sender of Selected Mail Message
Mail.app で選択しているメールの差出人とアドレスを、クリップボードにコピーします。
(例)Apple <News_Japan@InsideApple.Apple.com>
▶ New Mail Message
Mail.app で新規メール作成ウインドウを開きます。
また Sapce を押して、テキストを入力したり、ペーストしたりして実行すると、それをメッセージとして新規メール作成ウインドウを開きます。


Mail.app 以外にも「Entourage」を操作するActionもデフォルトで用意されています。
▶ Sync Devices
iSync を起動して、Bluetoothデバイスと同期を開始?します。
(よくわからない)
最初にアイテムを選択して「Send to...」から実行するAction
(Instant Send や tab で「Send to...」を実行)
▶ Quit Application
選択しているアプリケーションを終了します。

▶ Quit All Applications
起動しているアプリケーションを終了させます。
(起動しているアプリケーションによっては、うまく機能しないことがあります。緊急事態でもない限り使うこともないだろうし、Indexのチェックを外しておいてもいいと思います。)
※これは単独で実行するActionです。
※最初にアプリケーションを選択する必要はありません。
▶ Force Quit Application
選択しているアプリケーションを強制終了させます。
▶ Compress (ZIP Archive) ※
選択しているアイテムをZIP圧縮して、アーカイブファイルはオリジナルと同じフォルダ内に作られます。

ただし、複数のアイテムを1度に圧縮できないので、「Open with ○○○」で他の圧縮ソフトを使った方がいいと思います。
▶ Compress (tar.gz Archive) ※
選択しているアイテムをTAR-GZ圧縮して、アーカイブファイルはオリジナルと同じフォルダ内に作られます。
ただし、複数のアイテムを1度に圧縮できないので、「Open with ○○○」で他の圧縮ソフトを使った方がいいと思います。
▶ Flip Horizontal ※
選択している画像ファイルを水平反転します。
▶ Flip Vertical ※
選択している画像ファイルを垂直反転します。
▶ Rotate 180째 ※
選択している画像ファイルを180°回転します。
▶ Rotate Left ※
選択している画像ファイルを反時計回りに90°回転します。
▶ Rotate Right ※
選択している画像ファイルを時計回りに90°回転します。
▶ Resize Image to 33% ※
▶ Resize Image to 50% ※
▶ Resize Image to 66% ※
▶ Resize Image to 75% ※
選択している画像ファイルを、それぞれの%に合わせて縮小します。
▶ Recompress Image (High Quality)
▶ Recompress Image (Medium Quality)
▶ Recompress Image (Low Quality)
選択しているJPGファイルの質を変更します。
▶ Set Desktop Background
選択している画像ファイルを「デスクトップピクチャ」として設定します。
▶ Set Red Color Label
▶ Set Orange Color Label
▶ Set Yellow Color Label
▶ Set Green Color Label
▶ Set Blue Color Label
▶ Set Purple Color Label
▶ Set Gray Color Label
選択しているアイテムをに、それぞれカラーラベルを設定します。
▶ Reset Color Label
選択しているアイテムのカラーラベルを「なし」にします。
※これらのActionを、最初にファイルを選択せずに、単独で実行すると Openダイアログが開いてファイルを選択できます。 ![]() |
▶ Copy
選択しているファイル・テキストをクリップボードにコピーします。
LaunchBar上で command+C のホットキーを実行しても同じです。
▶ Copy as Plain Text
選択しているテキストを「プレーンテキスト」(フォントやサイズ・色などの情報を持たないテキストデータ)として、クリップボードにコピーします。
▶ Copy and Paste
選択しているファイル・テキストをクリップボードにコピーし、同時に最前面のアプリケーションでそれをペーストします。
LaunchBar上で shift+command+C のホットキーを実行しても同じです。
▶ Copy and Paste as Plain Text
選択しているテキストを「プレーンテキスト」としてクリップボードにコピーし、同時に最前面のアプリケーションでそれをペーストします。
最初にアイテムを選択して「Send to...」から実行するAction、もしくは
最初にActionを選択して Spaceキー でテキスト入力して実行する
▶ Display in Large Type
選択しているテキスト、もしくは入力したテキストを Large Type で表示します。


▶ Enter Text
実行すると LaunchBar 上のテキストフィールドでテキスト入力します。

これで return で確定すると、それをテキストデータとして LaunchBar 上で表示します。

▶ New TextEdit Document
このActoin単独で実行すると、テキストエディット.app で新規書類を作成します。
「Send to...」で送ったテキスト、もしくは Spaceキー を押してテキスト入力して実行すると、その文章が入力された新規書類を作成します。

似たような機能としてサービスメニューの「New Window Containing Selection (TextEdit)」でも同じようなことができます。

こちらは標準テキスト「.txt」がベースです。
▶ Open Location
URLアドレスを入力して実行すると、Webブラウザでそのページを開きます。

上のように「apple」と入力して実行すると「http://www.apple.com/」という具合に補完されます。
command+L のホットキーでも「Open Location」Actionになります。
また「. (ピリオド)」を入力すると、Open Location に自動的になります(設定による)。このときには「http://www..com/」と入力された状態で開きます。

環境設定の「General」タブで「. (ピリオド)」を入力したときにどうするのかを設定できます。

日本のサイトをよく使うならドメインを「.jp」と変更しておくと使い易いかも。
▶ Run Terminal Command
「Send to...」で送った、もしくは入力したテキストを「コマンド」として、ターミナルで実行します。

▶ Speak Text
▶ Stop Speaking
「Send to...」で送ったテキスト、もしくは入力したテキストを読み上げます。

サービスメニューの「Start Speaking Text (Speech)」でも同じことができます。
読み上げ中は「Stop Speaking」Actionが待機状態となり、これを実行すれば読み上げを中止できます。

▶ Search in Spotlight
「Send to...」で送ったテキスト、もしくは入力したテキストをキーワードとして、Spotlight検索します。

LaunchBar を呼び出して、shift+command+F (もしくは環境設定の Shortcutsタブの「Search in Spotlight」に割り当てたホットキー)でも実行できます。
LaunchBar の「Search in Spotlight」は、普通にSpotlightで「kind:○○○」とかの条件検索を、少し使い易くしています。
例えばねこ画像を探す場合、Spotlightでは「kind:image ねこ」とか入力して検索しますが、LaunchBarの場合は「image ねこ」として検索すれば同じことができます。
その辺りの例が、ヘルプに記載されています。

サービスメニューの「Spotlight」でも似たようなことができます。
(LaunchBarと同じような条件付き検索はできません)

Actionを実行した後にLaunchBarで処理するもの
▶ Calculator
実行すると計算機になります。

Large Type で結果を表示します。

command+= や、数字入力を始める(設定による)ことでも計算機になります。
▶ Clipboard History
実行すると、クリップボード履歴を表示します。

option+command+] のホットキー(デフォルト設定)でも表示します。
▶ Recent Items
実行すると、LaunchBar で使用した最近のアイテムを表示します。

command+B のホットキーでも表示します。
▶ Running Applications
実行すると、起動しているアプリケーション一覧を表示します。

command+R のホットキーでも表示します。
【 LaunchBar - Action - 使い易くする為に 】
LaunchBar にはデフォルトである程度の数のActionが用意されているのですが、使用環境によってはまず使わないだろう、というものも結構あると思います。
そういう使わないものは「Index」でチェックを外して、LaunchBarで表示させないようにしておいた方が使い易くなります。

僕の場合は、画像編集関係は他のアプリケーションを使うし、アーカイブ作成も複数アイテムをまとめて圧縮できないため、その辺りのものはIndexのチェックを外して使わないようにしています。
他にもサービスメニューの「Services」Index Rule とかぶる項目も多いので、使い易い方のみを使用できるようにしておくといいと思います。
あとは「Actions」Index Rule を呼び出し易くする為に、Assign Abbreviation で省略名を設定して呼び出し易くしています。

(同様に「Services」Index Rule にも設定しておくと便利)
上記のようなActionは、AppleScriptで自分で作ることも可能です。
(そのうち何か作ってみよう・・・)
作成したスクリプトを
~/Library/Application Support/LaunchBar/Actions/
に保存すると、LaunchBar のActionとして使えます。
またIndexの「Options」タブで
~/Library/Scripts/
/Library/Scripts/
の「Scripts」フォルダを加えることもできます。

デフォルトの「Action」は LaunchBar 本体パッケージ内部の
LaunchBar.app/Contents/Resources/Actions/
このフォルダ内に納められています。
スクリプトは見れるようになっている(実行専用で保存されていない)ので、自作Actionを作成するときは、デフォルトのものを参考にできます。
また、デフォルトのものを改造するのもいいでしょう。
この記事では LaunchBar 5 beta 5 (632) を使用しています。
(※ '09/03/01まではベータ版がフリーで使用できます)
(ダウンロードリンク)
Site top page : Objective Development
Download page : LaunchBar 5 Beta
(関連記事)
LaunchBar
(すべてのLaunchBar関連の記事のリンクは『LaunchBar』の記事にあります)
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