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Root:“スーパーユーザ”
Mac OS X では、システムインストール時に "ルート" と呼ばれるスーパーユーザが作成されます。root ユーザはコンピュータ上のすべてのファイルやフォルダにアクセスすることができ、管理者アクセス権を普通のユーザに追加することもできます。コンピュータ の日常的な使用の際には、root ユーザとしてログインする必要はありません。実際、root ユーザはデフォルトでは使用できないようになっています。
前の記事『iRepair』でアクセス権などを調べているときに、GUI操作で「root」でログインする方法が『Enabling and using the "root" user in Mac OS X』に書かれていたので試してみました。
まず「ディレクトリユーティリティ.app」を起動します。
(OS10.5での場合、OS10.4以下では「NetInfo Manager.app」)

これは「ユーティリティ」フォルダにあります。
(Finderで shift+command+U で「ユーティリティ」フォルダを開く)
/Applications/Utilities/Directory Utility.app
これでウインドウ左下のカギマークをクリックし、管理者ユーザのパスワードを入力して「解錠」した状態にします。そして
編集メニュー > ルートユーザを有効にする
を実行します。

これで、初めて「ルート」にするならば、任意のルートパスワードを2回入力して設定します。

このパスワードは忘れないよう、且つ他の人に推測されないような安全なもので設定した方がいいです。文字数も解析ソフトでも追っ付かないように、最低8文字以上の多い文字数がいいと思います。
参考『「Zipファイルのパスワードを短くするのは危険だよ!」を計算して確認してみた - RX-7乗りの適当な日々』
そして再ログインすると、ログインウインドウに「その他のユーザ...」という項目が表示されるので、これを選択します。

(こんなユーザピクチャが表示される)
ここの名前を「root」、パスワードを先程設定したルートパスワードを入力してログインします。
(もしかしたら名前は「root」でなくてもいいかも?)
ログインすると、初期設定状態のデスクトップが表示されます。

ルートでは「Documents」フォルダがないので、Dockのそのアイコンは「?」と表示されています。
システム環境設定 > アカウント
を開いて見ると・・・

ユーザ名が「System Administrator」(システム管理者)となっています。
ターミナルで「
whoami
」コマンドを実行すると、「root
」と返します。
コマンドプロンプトもルートだと「
#
」になります。もちろん、ルートだとすべてのファイルにアクセスできるので、他のユーザアカウントのホームフォルダにも、Finderで簡単にアクセスできます。

ちなみにルートでのホームフォルダでは「デスクトップ」「ダウンロード」「ライブラリ」の3つしかフォルダが存在しないようです。

元に戻すときは、このルートアカウントをログアウトして、管理者ユーザのアカウントでログインし直します。
そして「ディレクトリユーティリティ.app」を起動し、
編集メニュー > ルートユーザを無効にする
を実行します。

これで、次回ログインするときのログインウインドウに「その他のユーザ...」という項目は無くなります。
※ルートでログインすると、普段は編集や削除することのできないファイルも弄れてしまうので、十分に注意して下さい。記事内容の試用は自己責任において。
出所のわからない、悪質なアプリケーションなどをルートアカウントで起動して、ファイルを削除されてしまうとか、まさに無防備状態なので注意した方がいいです。
デフォルトでルートアカウントが無効になっていることは、それなりに意味があるので、安易に使用することは避けた方がいいでしょう。
記事内容は「まあ、知ってて損はない」程度のものと考えて下さい。
(参考)
muta's mac scribbling さん の『UNIXコマンドを実戦に使う3』に、コマンドラインでルートを有効にする方法が詳しく書かれています。
(関連記事)
root でログインする(Snow Leopard編)
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