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わかばマークのMacの備忘録
初心者による Mac OSX の便利な使い方や、ソフトウェアの紹介など、Macのこといろいろ。

2023 / 12

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http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-754.html

iRepair
icn_iRepair
iRepair : ファイル・フォルダのアクセス権を変更する
OS10.3.9以上(UB)
フリーウェア


ファイル・フォルダのアクセス権を変更する「iRepair」の紹介です。

081216ir1

使い方はまず、アクセス権を変更したいファイル・フォルダを①「Select」のオープンダイアログで選択するか、Dockのアイコンにドラッグ&ドロップします。

選択すると、そのパスをウインドウに表示します。


②「Setting」ボタンで下にドロワーが開くので、アクセス権の各設定を行います。
対象がフォルダであれば「Include subfolders」にチェックして、内包しているアイテムにも、設定したアクセス権が適用されるようになります。


③「Apply」で、設定したものを適用させます。カギマークが「ロック」された状態であれば、そのときにパスワード入力を求められます。


一度パスワードを入力してカギを「アンロック」すれば、他のファイルの設定を行うときにパスワードを求められることはないので、Finderの「情報を見る command+I(アイ)」でアクセス権を変更する場合よりも簡単に行えます。




例えば、他のユーザアカウント(ここでは「test」というアカウント名)のホームフォルダをFinderで見てみると、下のように通行止めマークが付いたアイコンで表示され、アクセスできません。
081216ir2

ここの「Documents」フォルダをダブルクリックしても、下のダイアログが表示されて中を見ることもできません。
081216ir3

この「Documents」フォルダを iRepair で選択します。
081216ir4
ドロワーを開いてみると、Owner(test)に対してのみ、

Read(読み込み許可)
Write(書き込み許可)
Exec(実行許可 ※アプリケーションや、その他の実行可能ファイル形式にのみ 適切

のアクセス権が設定されています。


そこで、下のように「Group」に対してもアクセス権を与えて適用させてみます。
081216ir5

すると、この「Documents」フォルダにもアクセスできるようになります。
081216ir6
アイコンに表示されていた「通行止め」マークも外れます。

※例としてやってるだけで、他のユーザのホームフォルダのアクセス権を変更するなど、やらない方がいいです。



また、ドロワーの右上部にアクセス権を8進数で表したものが表示されます。
アクセス権を変更する「chmod」コマンドを実行するときに、これを見ながら参考にできそうです。
(順番が逆だけど・・・)





【 ドロワーの見方について 】
ドロワーには、そのファイルのオーナーユーザグループが右側のリストで表示されます。

例えば、自分のホームフォルダ内の「ライブラリ」フォルダ(~/Library)を見てみると、下のようになります。
081216ir0

オーナー(右上-赤)が「wakaba」(自分のこと)、
ユーザグループ(右下-黄)が「staff
とプルダウンリストで表示されます。

(「Staff」は、このMacでアカウントを持っているユーザのことです。)

オーナーに対するアクセス権が左側(赤)の「Owner」、
ユーザグループに対するアクセス権が左側(黄)の「Group
上記以外のユーザに対するアクセス権が「Others
のところに、それぞれ表示されます。

Read(読み込み許可)
Write(書き込み許可)
Exec(実行許可 ※アプリケーションや、その他の実行可能ファイル形式にのみ 適切



この例では「Owner」のところにのみ「Read」「Write」「Exec」の許可がされています。
「Group」「Others」のアクセス権にチェックはありません。
従って、オーナーである「wakaba」、自分のみが、この「ライブラリ」フォルダを読み込み・書き込み・実行可能であることを表しています。
他のユーザは内容を見ることもできません。





そのMac内ですべてのユーザに共通の「ライブラリ」フォルダ(/Library)を iRepair で開いて見ると下のようになります。
081216ir7

オーナーは すべての権限を持つ「root」、グループは「admin」になっています。

ユーザグループの「admin」は管理者ユーザのことです。
(非管理者ユーザは「Staff」グループまで)

この例では「Others」の「Write」のチェックが外れているので、この「ライブラリ」フォルダは 管理者ユーザ以下では書き込みができず、読み込みと実行のみであることがわかります。





「システム」フォルダ(/System)を iRepair で開いて見ると、下のようになります。
081216ir9

オーナーが「root」、グループが「wheel」となっています。

ユーザグループの「wheel」は「su」コマンドなどによってルート権限をもつことができます。
(参考『UNIX - SUID と root 特権 -』)
(僕のレベルではいまいち「wheel」って、よくわからないけど・・・)

この例では「Owner」のところのみ「Write」がチェックされているので、「システム」フォルダは管理者ユーザでも書き込みはできないようになっています。




Mac OS X のアクセス権に関する問題のトラブルシューティング』より

オーナー、グループ、すべてのユーザ


  • オーナー - オーナーは、一般にはファイルを作成したユーザです。あなたのホームディレクトリにあるほとんどすべてのファイルとフォルダにはオーナーとしてあなたのユーザ名がついています。

  • グループ - 管理者ユーザは "staff" と "admin" と呼ばれるグループのメンバーです。一方、"root" と呼ばれるスーパーユーザは、これらのグループといくつかの他のグループのメンバーです。非管理者ユーザは、"staff" のみのメンバーです。一般には、すべてのファイルとフォルダは "staff"、"admin"、または "wheel" のグループのいずれかに割り当てられます。

  • すべてのユーザ - 「すべてのユーザ」とは、オーナー、またはファイルとフォルダに対するグループの一部ではない、すべてのユーザを指します。




Root:“スーパーユーザ”


Mac OS X では、システムインストール時に "ルート" と呼ばれるスーパーユーザが作成されます。root ユーザはコンピュータ上のすべてのファイルやフォルダにアクセスすることができ、管理者アクセス権を普通のユーザに追加することもできます。コンピュータ の日常的な使用の際には、root ユーザとしてログインする必要はありません。実際、root ユーザはデフォルトでは使用できないようになっています。



※意味もわからず、むやみやたらにアクセス権を変更してしまうと、ファイルにアクセスできなくなってしまう可能性もあるので、注意して下さい。
使用は自己責任にて。







この記事では iRepair 1.0.6 を使用しています。

(ダウンロードリンク)
Site top page : Stereo2software, Just Software You Need
Download page : Stereo2software - iRepair

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Utility | CM:4 | TB:0

tag : アクセス権 

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---------- mac 初心者 | URL 2009/06/16, 17:34 | edit
わたしはとんでもなく感動しました!

外部HDDの
フォルダのアクセス権をあやまって
誰もアクセスできない状態にしてしまって
早数ヶ月。

ネットでアクセス権の修復を調べまくったが
駄目。
数時間かけて行ったジニアスバーで
相談するも無理ですと言われ
駄目。
ターミナルからなんとかしようとしたが
駄目。

もう二度と開けないのだろうか、、、
そんな気分のままネットを閲覧していて
こちらのサイトで紹介されていたiRepairを
だめもとで試してみれば、、、
なんとあっさりとアクセス可能に!!!!(T_T)

ほんとうにありがとうございました!
これほど価値ある情報にたどり着けたこと
まことに感謝感激涙ちょちょぎれです!

---------- wakaba | URL 2009/06/18, 00:14 | edit
> mac 初心者 さん、こんばんは。

なにはともあれ、ファイルにアクセスできるようになって良かったですね。

いざとなったら、「ルート」としてログインして、ファイルにアクセスするという方法もあります。
[root でログインする]
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-796.html

---------- mac 初心者 | URL 2009/07/11, 05:02 | edit
先ほどアップルのアンケートメールでこの件を報告し、久々にこちらにアクセスしてみれば、なんとお返事がきているとは!遅ればせながら、お返事ありがとうございます!

早速rootでログインする方法を試しました所、外部HDDが認識されない為、この方法では例の問題を解決できないもようです、汗。

しかしながらまたひとつ勉強になりましたゆえ
感謝いたします☆

p.s.

実はiRepairでファイルにアクセスできた後、さらに問題が発生いたしました。ファイル内のあるファイルを参照しようとすると、そのファイルが一瞬透明になり、クリックできない事象が発生!

いったい今度は何が原因か調べまくったところ、この問題のファイルはもらったもので、winでファイルネームを設定しており、なおかつ、winとmacで互換性のない文字列を使ったものであることが判明。

これを解決するにあたって、win機を使用して問題のファイルにアクセス成功!あとはmacのファイルネームで使用できない文字列を除去してファイル名を修正。やっとこれで、mac側から自由にアクセスできるようになりました☆

---------- wakaba | URL 2009/07/13, 00:27 | edit
> 先ほどアップルのアンケートメールでこの件を報告し、久々にこちらにアクセスしてみれば、なんとお返事がきているとは!遅ればせながら、お返事ありがとうございます!
>
> 早速rootでログインする方法を試しました所、外部HDDが認識されない為、この方法では例の問題を解決できないもようです、汗。
>
> しかしながらまたひとつ勉強になりましたゆえ
> 感謝いたします☆
>
> p.s.
>
> 実はiRepairでファイルにアクセスできた後、さらに問題が発生いたしました。ファイル内のあるファイルを参照しようとすると、そのファイルが一瞬透明になり、クリックできない事象が発生!
>
> いったい今度は何が原因か調べまくったところ、この問題のファイルはもらったもので、winでファイルネームを設定しており、なおかつ、winとmacで互換性のない文字列を使ったものであることが判明。
>
> これを解決するにあたって、win機を使用して問題のファイルにアクセス成功!あとはmacのファイルネームで使用できない文字列を除去してファイル名を修正。やっとこれで、mac側から自由にアクセスできるようになりました☆



> mac 初心者 さん、こんばんは。


認識できていたハードディスクが、ルートでログインすると認識できなくなるって不思議ですね。

(僕もルートでログインするなんて、滅多にないのでよく分からないのですが)

何はともあれ、ファイルにアクセスできるようになって良かったですね。


管理者にだけ表示を許可する
 

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