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Pixelmator : 高機能な画像編集ソフト
OS10.5.7以上(UB)
シェアウェア $59 ※、日本語対応
高機能な画像編集ソフト「Pixelmator」の紹介です。

まず、よく使う(使いそうな) Pixelmator の操作をザッと採り上げると・・・
- option+スクロールホイール --- 拡大縮小表示
( command+, command- でも同様) - space+ドラッグ --- 表示範囲の移動
- option+command+0 --- ピクセル等倍表示
- command+Z --- Undo
- shift+command+Z --- Redo
- tab --- メイン以外のウインドウの表示・非表示
- command+D --- 選択解除
- option+command+L --- 選択範囲の読み込み
(そのレイヤの透明でない部分を選択する)
各レイヤのプレビュー部分を command+クリックでも同様 - command+F --- 自由変形
- command+K --- カーブ...
(画像の明るさ具合を調整するときに使う) - M --- 選択ツール(続けて押すと □→○ 選択タイプ切替)
- V --- 移動ツール
他のツールにもショートカットキーが割り当てられていますが、とりあえずこの2つだけでも覚えておくと作業がスムーズに進みます。
各ツールにしばらくマウスポインタを置いておくと、ツールチップでそのショートカットキーが表示されます。 - optionキー を押している間、一時的にスポイトツールとなり色を拾える
(ブラシ・鉛筆ツールなどを選択しているとき) - commandキー を押している間、一時的に移動ツールとなる
(選択・投げ縄・マジックワンドツールなどを選択しているとき) - 各種コンテキストメニュー(右クリック or control+クリック)
選択しているツールによってコンテキストメニューの内容が違い、結構便利に使えます。
キャンバス以外の部分でコンテキストメニューを開くと、キャンバス外の色を選択できたり、他にも、定規の上でコンテキストメニューを開くと「ガイド」の表示・非表示、ロックなどの操作ができます。
日本語の『Pixelmator ヘルプ』も充実しているので、他の使い方はこのヘルプを参考に。
各種ショートカットキー一覧『ワークフローのスピードを上げる』
(↑Pixelmator 持ってる・使ってるなら、ぜひ押さえておいた方がいい)
実用例『Pixelmator | Learn』
(↑ここのやり方を見てるだけでも、表現の方法とか参考になるかと思います)
Pixelmator の機能説明を兼ねて『アクアボタンの作り方 (orange-A-go-go!)』を参考にドラゴンボールを描いてみたいと思います。
各種機能を説明するために、遠回りな説明になっています。
同じ表現をするのにもいろいろ方法があるので、このやり方がベストという訳ではないので、各自で工夫してみて下さい。
①新規作成
command+N で新規作成します。

アイコンの元となる画像にしたいので、大きさは 512×512px に設定します。解像度はデフォルトの72で十分だと思います。
この辺りは自分の使い方によって、大きさを設定した方がいいです。
②ガイドを設定
定規を表示して( command+R )、その定規からドラッグ&ドロップして、キャンバスの中央を交差するガイドを設定します。

ドラッグ中に位置座標が表示されるので、それを参考にガイドをセンターに持ってくる。
あとはガイドをロックしておきます。
③正円の選択範囲を作る
新規レイヤを作成して(最初に作られているレイヤは「べた塗り」されている状態なので)、選択ツールで正円の選択範囲を作ります。

ガイド交差点から option+shift+ドラッグします。
( optionキー も合わせることによって、中心が基準になります)
④選択範囲を塗りつぶす
バケツツールでやってもいいし、option+delete のホットキー一発で描画色で選択範囲を塗りつぶします。

塗りつぶしの色は、ボール外側のグラデーションが濃くなってくる色にします。
好みもあると思うけど茶色にしてみました。
- (豆知識)
- option+delete --- 描画色で選択範囲を塗りつぶし
- command+delete --- 背景色で選択範囲を塗りつぶし
(↑上記2つとも shiftキー を合わせると透明部分を保護) - shift+delete --- 塗りつぶし(ダイアログで色を確認する)
⑤選択範囲をぼかして塗りつぶし
次にボールのグラデーションの内側の塗りつぶし範囲を選択します。
③の選択範囲を引き続き利用して
編集 メニュー > 選択範囲をカスタマイズ...( option+command+R )
を実行して、選択範囲を小さくして且つ、境界をぼかします。

選択範囲以外のところは、透明の赤で表示されます。
(この場合では、茶色と赤なのでかなりわかりづらい)
これで、新規レイヤを作成して、そこでグラデーションの内側の黄色で塗りつぶします。

(↑適当にやったおかげで、茶色が強すぎる感じになってしまった)
⑥拡大とマスク
上記⑤の黄色の部分の具合がよくないので、ちょっと修正します。
この黄色の部分のレイヤをアクティブにして、自由変形( command+F )で拡大します。

option+shiftキー を押さえながら拡大して行きます。
このように調整したけど、黄色の部分がはみ出てしまいます。
そのために、このはみ出した部分をマスクして隠します。
まず、④の茶色の正円を描いたレイヤを選択して、選択範囲の読み込み( option+command+L )を実行。
正円で塗りつぶした範囲を選択します。
これで先ほどの黄色の円のレイヤに戻って、コンテキストメニューから「レイヤーマスクを追加」を実行します。

マスクを実行するとレイヤウインドウで下のように表示されます。

これで、茶色の正円からはみ出した部分はマスクされ見えなくなりました。

⑦レイヤのブレンドモードを使う
上記⑥でやっとボールっぽく見えるようになってきたけど、もう少しグラデーションの具合を調整してみます。
新規レイヤを作成し、正円の選択範囲で、「グラデーションツール」を使って 白→黒 の円形グラデーションで塗りつぶします。

グラデーションウインドウの各パターンをダブルクリックすると、そのグラデーションを編集できます。

次にこのレイヤの ブレンドモード を「オーバーレイ」にして、様子を見ながら必要に応じて「不透明度」の調整も行います。

これで「ボール」もこんな感じ。

(ちゃんと「球」を立体的に表現するなら、暗い部分にも少し照り返しがあるとか、そういったことを複雑なことをやらないといけないと思いますが、ここではアイコンに使う程度であまり大きく見ることが少ないし、これで良しとします)
⑧テキストで★を描く
テキストツールを使って★を描きます。
日本語入力で「ほし」→変換→「★」とすれば、簡単に★を描けると思います。
そして移動ツールを選択して、optionキー を押しながらドラッグ&ドロップして複製して行きます。

いくつものレイヤができて、1個ずつ動かしたりするのが面倒なときは、レイヤウインドウにて該当の複数のレイヤを選択して、∞ をクリックしてリンクさせると、同時に移動などするようになります。

また、テキストレイヤをラスタライズ(テキストデータ→ビットマップデータに変換すること) したり、いくつかのレイヤを統合したりするのもいいでしょう。
⑨光の反射の表現を描き込む
新規レイヤを作成して、選択ツールで楕円の選択範囲を、「ボール」の上部に作ります。
そこを 白→黒 の線形グラデーションで塗りつぶします。

そしてこのレイヤのブレンドモードを「スクリーン」、不透明度を様子を見ながら適当な値に設定します。

これだけで、ずいぶんと「アクア」っぽい表現に見えてくるようになりました。

また新規レイヤを作成して、同じ選択範囲を「ボール」の下部へ移動します。
そして「選択範囲のカスタマイズ」から選択範囲の境界をぼかし、その部分を 黒→白 の線形グラデーションで塗りつぶします。

このレイヤのブレンドモードを「ハードライト」、不透明度を調整します。

さらにこのレイヤを複製します。
(レイヤメニューやコンテキストメニューから複製できる)
そしてブレンドモードを「オーバーレイ」、不透明度を調整します。

これでほぼ出来上がり。

⑩影を付ける
最後に影を付けます。(上記説明で使った機能でやるので画像は省略)
ます④の茶色の正円のレイヤをアクティブにして、そこで option+command+L で選択範囲を作ります。
新規レイヤを作成して、その選択範囲をカスタマイズして、少し大きく、境界をぼかします。
黒で塗りつぶして、レイヤの不透明度70%ぐらい、ブレンドモードを「乗算」(←ほとんど意味ないけど)に設定します。
選択範囲を解除( command+D )してから移動ツールを選択、カーソルキーで影を「ボール」より微妙に下の方へ移動して、完成。

(こうしてでっかくして見ると、なんかイマイチ・・・)
Pixelmator を少し使ってみて、ホットキーやマウスと関連した各種の操作は使いやすく、とてもよく作られていると思います。GUIは黒っぽくて見た目はかっこいいけど、個人的には見づらくてあまり好きではないです。
ツールで言えば「パス」ツールがないので、画像の「切り貼り」とかに使用するには、ちょっと荷が重いです。(ペンタブレットとか持ってるならマスク機能とか使ってなんとかなるだろうけど、普通のマウスではつらい)
今なら Smith Micro Consumer Software にて $39.99 で割引販売しているようです。(2010/03/18 まで)
『Pixelmator Special Offer』
(↑『Mac Promo: Pixelmator 1.5 - 33% OFF - Mac Promote - Mac & iPhone Software Promos』で知ったんだけど、Smith Micro ってところは、僕自身よく知らないので、購入する場合は自己責任にてやって下さい。)
※ちょっと高いけど act2 でも販売しています。
ダウンロード版 \6,980、パッケージ版 \8,980
『ピクセルメーター』
この記事では Pixelmator 1.5.1 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Pixelmator
Download page : 上に同じ
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