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http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-701.html

LaunchBar : コマンド入力ランチャ+多機能ユーティリティ
OS10.4以上(UB)
シェアウェア Single License €24, Family License €39, Update €9
「Butler」「Quicksilver」と並び、ランチャ+多機能なユーティリティとして広く知られる「LaunchBar」の紹介です。
機能が多いので、また何回かに分けてエントリをアップして行こうと思います。
launchbar_outline
【 LaunchBar - 概要 】
LaunchBar は単なるアプリケーションランチャではなく、様々な機能があります。
・アプリケーションランチャ ・ファイルブラウザ ・ファイルの移動、複製、削除などの操作 ・Safari・Firefox・Caminoのブックマーク、履歴検索 ・特定の検索エンジンでのWeb検索 ・システム環境設定の各パネルをダイレクトに表示 ・計算機 ・クリップボード履歴の保持 ・iTunesの操作 ・iCalのToDo項目の追加 |
Dockに表示される「LaunchBar」アイコンをクリックするか、LaunchBar を呼び出す為のホットキー(デフォルト設定では command+Space )を入力すると、メニューバーの下にウインドウが現れます。
これで文字を半角英数で入力して行くと、その文字で始まる(含む)アプリケーションやファイルなどを表示します。(Abbreviation Search)

ここで呼び出したものがアプリケーションであれば、return で、それを起動します。
ファイルであれば デフォルトアプリケーションで開き、フォルダであれば Finderで表示します。
LaunchBar のウインドウは余白部分をドラッグすれば、移動できます。
僕の場合は、メニューバー直下だと目線の移動で目が疲れてしまうので、画面中央付近で表示しています。
(アイコンをもうちょっと大きく表示できたら見易いんだけど・・・)
launchbar_abbreviation_search
【 LaunchBar - 省略名検索 (Abbreviation Search) 】
省略名を半角英数の文字入力して LaunchBar でアイテムを選択して行く機能 Abbreviation Search は、下のような感じで文字入力して、アイテムを選択します。
・Safari →「SAF」
・アドレスブック.app →「AB」(AddressBook)
・システム環境設定の「省エネルギー」パネル → 「EESP」
(Energy Saver PreferencesPane)
・Safariのページ履歴 → 「SH」(SafariHistory)
・iTunesのアルバム → 「ALB」

LaunchBar ではすべて英語名で入力します。
Abbreviationでの日本語入力はできないので、「プレビュー.app」を呼び出そうと思えば「Preview」と入力します。
(省略名入力時はIMが「かな」入力でも、アルファベットで入力される)
「プレビュー」とか英語表記名もあるファイルだといいのですが、日本語のみの名前のファイルは、省略名で検索できません。
日本語のファイルは、カーソルキーでフォーカスを移動して、選択するしかないようです。
使い始めは自分の思うものを呼び出すのに手間取りますが、LaunchBar はキャッシュを蓄積して学習して行くので、使えば使うほど馴染んで行きます。
launchbar_assign_abbreviation
省略名を自分で定義して、アイテムを呼び出し易くすることもできます。
例えば「CotEditor」を「C」を入力した時点ですぐに表示したいなら、
まず、LaunchBar で「CotEditor」を選択し option+command+A のホットキーを入力します。(Assign Abbreviation)

すると LaunchBar のウインドウが上のようになるので、「C」を入力して return で実行します。
(1文字でなくとも「COT」とか複数文字で定義してもOK)
これで省略名が定義されたので、次回 LaunchBar で「C」を入力したときに、一番最初に「CotEditor」が表示されるようになります。

LaunchBar で文字入力しているときには、ウインドウの右端に入力された文字が表示されます(設定による)。
ウインドウに表示される文字が赤い間は delete で文字を1文字ずつ消去して編集できます。

一定時間が過ぎて文字が「黒」になると確定され、また文字入力を始めると前に入力したものはリセットされます。
編集可能な間に escキー を押すと確定され、またリタイプできるようになります。
この文字入力が確定するまでの時間は、
Preferences > General > Retype Delay
のスライダで設定できます。
Abbreviation Search で呼び出せるアイテムは「Index」に登録されているものです。
option+command+I(アイ) で、Indexウインドウが開きます。

ここの左ペインの各リストを選択して、そこの項目の「✓」を付けたり、外したりして、呼び出せる項目を取捨選択します。
詳しい説明は省きますが、とりあえずFirefoxのブックマークの登録だけ。
左下に「✓」マークがあるので、これをクリックします。
そうすると、左ペインの各リストにもチェックボックスと共にチェックされていない項目も表示されるので、「Firefox Bookmarks」にチェックします。

これで indexウインドウを閉じるときに「Save」すると、LaunchBar でFirefoxのブックマークを呼び出せるようになります。
launchbar_hotkey
【 LaunchBar - ホットキーの設定 】
LaunchBar を呼び出すホットキーはデフォルトで command+Space に設定されています。
Preferences > Shortcuts
から設定できます。

「Search in LaunchBar」のところで、自分の設定したいホットキーを入力すれば設定できます。
Butler, Quicksilver のように 修飾キー + 英数(or かな )に設定することはできません。
(JISキーボードの場合)
その下の「Search in Spotlight」は、そのホットキーを入力したときに、下のようなウインドウで表示され、ファイルを検索できます。

検索結果はFinderウインドウで表示されます。
でも僕の場合は、これを「OFF」にしています。
Finderで command+F を入力して検索するのとほぼ変わらないし、LaunchBar を呼び出してから shift+command+F を入力すると、この「Search in Spotlight」になります。
「Calculator」は下のような計算機を呼び出します。

デフォルトでは clearキー に設定されています。
ただ、LaunchBar を呼び出して数字入力すると、すぐに計算機モードになるので「OFF」にしていても問題ないと思います。
「Modifier Taps」は 修飾キー の1回/2回押しで LaunchBar を呼び出せるようにします。
僕の場合は control or fn の2回押しを「Search in LaunchBar」に割り当てています。
launchbar_instant_send
「Instant Send」は、Finderで選択しているファイル・フォルダ、Cocoaアプリケーション選択しているテキストなどを LaunchBar で表示します。
(例)Safariで選択しているテキストを LaunchBar に送る

僕は、これを option 2回押し に設定しました。
似たような機能として、LaunchBar を呼び出してから command+G を入力すると、最前面のFinderウインドウで選択しているアイテムをピックアップできます。
(複数のアイテムでもOK)

(command+G ではFinderで選択しているアイテムのみで、他のアプリケーションで選択しているテキストなどはピックアップできません。)
また、LaunchBar は「Send to LaunchBar( shift+command+F1 )」のサービスメニューを提供しています。
ただ、これはFinderのときに「ウインドウを巡回する」command+F1 のショートカットが優先されてしまいます。
Safariなどでも何もテキストを選択していない状態で実行すると、ウインドウの巡回が優先されます。
システム環境設定 > キーボードとマウス > キーボードショートカット
を開き、ここでそのショートカットを変更できます。

でも、このまま shift+command+F1 にしておいた方がいいです。
僕の場合、LaunchBarの環境設定で optionキー のダブルタップに「Instant Send」を設定しているのですが、この「Instant Send」はサービスメニューと同じことらしく、
optionキー のダブルタップ = shift+command+F1 |
ということはFinder以外のアプリケーション(Cocoa)で、何も選択していない状態のときに optionキー のダブルタップ を行うと、ウインドウを巡回します。
command+F1 を使うより楽に巡回できるので、かなり便利です。
「Instant Send」は LaunchBar を呼び出す(Search in LaunchBar)ホットキーを長押しすることでもできるようです。
デフォルト設定のままだと、command+Space 長押し で、選択しているアイテム・テキストなどを LaunchBar に送れます。
(参考『appling with wordpress』)
話は戻って、基本の「Search in LaunchBar」のデフォルトのホットキー command+Space はIMの切り替えのショートカットとかぶっています。
なので、USキーボードの場合はどちらかのキーを変更した方がいいでしょう。
IMの切り替えをの方を変更するときは
システム環境設定 > キーボードとマウス > キーボードショートカット
を開き、「入力メニュー」のショートカットを変更します。

LaunchBarの「Search in Spotlight」もSpotlightとかぶっているので、LaunchBarの方を優先する場合は、ここでショートカットを変更するといいでしょう。
launchbar_sw_recentitem
【 LaunchBar - アプリケーションスイッチ と 最近のアイテム 】
LaunchBar のデフォルト設定のホットキーでは、下のようなことができます。
command+Space を入力して、そのまま commandキー を離さずに、もう一度 Space を入力します。

現在起動しているアプリケーションの一覧が表示され、どれかを選択すると最前面にできます。commandキー を離さずに Space を入力して行くと、フォーカスを移動できます。
(要するにOSX標準のアプリケーションスイッチ command+tab と同じ)
commandキー を離したら実行するので(Auto Activation)、何か別の修飾キー(shiftなど)か esc を押すと右上のオレンジの矢印が消えて Auto Activation モードを解除します。
ここの起動しているアプリケーションのリストは、現在の最前面のアプリケーション、その次からは最もアクティブになっている時間の長いものから順に表示されて行きます。
なので、単に command+Space+Space と入力するとよく使うアプリケーションに簡単に切り替えられます。
LaunchBar を普通に呼び出して command+R のホットキーでも、起動中のアプリ一覧を表示します。
(Auto Activation モードではない)
このときアプリケーションを選択して、
・command+H 隠す
・command+Q 終了する
・command+option+F 強制終了する(Force quit)
のホットキーで制御できます。
また、command+Space で LaunchBar を呼び出し、そのまま commandキー を離さずに ↓ を押します。

すると「最近使ったアイテム」を表示します。
これも Auto Activation モードなので、commandキー を離すと、それを実行します。
LaunchBar で最近使ったアイテムは、普通に呼び出して command+B のホットキーでも表示できます。
(こちらは Auto Activation モード じゃない)
launchbar_browsing
【 LaunchBar - いろいろブラウズする 】
LaunchBar はファイルブラウジングも簡単にできます。
/ で起動ディスクを表示します。

起動ディスクは「Root」と表示される
~ でホームフォルダを表示します。

下側に表示される候補に「▶」が表示されるときは、下部階層に進めることを示しています。
Space or → でホームフォルダ内のアイテムを表示します。

← で上部階層に戻ります。
下部階層に進んだときは「Sub Search」モードになり、このフォルダ内での検索ができます。
例えば、上の状態のときに「パブリック」フォルダを選択したければ、「P」と入力し、それを選択します。

「Sub Search」モードを解除したいときは esc を押して、下の候補表示を消せば、普通に戻ります。
ファイルを選択して Space を押せば、それをQuickLook表示します。

command+Y でもQuickLook表示します。
option+command+Y でスライドショー。
「.DS_Store」のような「.」で始まる不可視ファイルも、option+→ で下部階層に進めば表示できます。

同様にアプリケーションなどのパッケージの内部も option+→ で下部階層に進めば表示できます。(例)Safari.app/Contents/

これらの不過視ファイル・パッケージ内部をブラウジングする機能は、かなり便利なので option+→ は覚えておいた方がいいです。
command+→ で下部階層に進めば、名称順のソートではなく、変更日順のソートで表示されるようです。
(参考『LaunchBarのちょっとしたtips « tybx』)
下部階層にブラウジングできるものは、「フォルダ」とは限りません。
例えば「Safari」を選択して Space を押すと、ブックマークや履歴をたどれます。

さらにどこかのサイトのトップページを選択して Space で下部階層に進むと、そのサブドメイン内でブックマークしている、履歴に残っているページが候補に表示されます。

「プレビュー.app」から Space で下部階層に進むと、「最近使った項目」が表示されます。

もちろん他のアプリで項目履歴を残すものであれば、同じようにできます。
「システム環境設定(System PreferencesPane)」から下部階層に進めば、各パネルにアクセスできます。

テキストファイル(「.rtf」「.txt」)から下部階層に進むと、そのテキスト1行ごとに LaunchBar で読み込めます。

(画像付きリッチテキスト「.rtfd」は読み込めないようです)
さらに Space か return を押すと、そのテキストを拡大表示します。(Large Type)

「Finder」から Space で下部階層に進むと、現在表示しているFinderウインドウ一覧を表示します。

「Help Viewer」から下部階層に進むと、各種ヘルプにアクセスできます。

こんな感じで、いろいろLaunchBar上でブラウズできます。
あんまり長く書くと読む気が失せるので、第1回目はこれまで。
今回のエントリで書いたことを簡単にまとめておくと
|
そのうち第2回へと続く
(参考リンク)
この記事では LaunchBar 5 beta 3 (630) を使用しています。
(※
'09/03/01 まで試用期限が延長されました。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Objective Development
Download page : LaunchBar 5 Beta
(関連記事)
・LaunchBar --- 概要, Instant Send, ブラウジングなどについて
・LaunchBar/ 便利な使用例 --- 具体的な使い方を簡単に説明
・LaunchBar/ Finder の操作(1) --- ファイル移動などのFinder関連の操作
・LaunchBar/ Finder の操作(2) --- ⌘D でファイルをドロップする機能など
・LaunchBar/ Help をブラウザで見る --- パッケージ内の「index.html」を直接開く
・LaunchBar/ Index の設定(1) --- 日本語アイテムにAliasNameを付けるなど
・LaunchBar/ Index の設定(2) --- フォルダをIndex登録する
・LaunchBar/ Search Templates について --- 様々な検索エンジンでWeb検索
・LaunchBar/ Action について --- 「Actions」IndexRuleの各Actionの説明
・LaunchBar/ Instant Open 機能について --- キー長押しで実行する
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