1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-658.html

Quicksilver : ランチャ+システムの一部のような総合ユーティリティ
OS10.4以上(UB)
フリーウェア
Quicksilver は自分がよく使うコマンドを登録しておいて、それをホットキー、マウス、マウスジェスチャ などで簡単に実行できるTriggerという機能があります。
『Quicksilver/ Triggers の説明(1)』
『Quicksilver/ Triggers の説明(2)』
『Quicksilver/ Triggers の説明(3)- Mouse Triggers』
『Quicksilver/ Triggers の説明(4)- Abracadabra Triggers』
この Trigger や Proxy Objects(特定のObjectではなく、Finderで選択しているものとかを何かを代用するObject)を使いこなすことが、Quicksilver を使いこなす上で重要になってくると思います。
Quicksilverを使って行くにおいて、自分で使っているTriggerもずいぶん変わってきたので、今現在僕の設定しているTriggerを備忘録としてメモしておきたいと思います。

Triggerの設定は下のように書いて行きます。
▶ 1stPane (Object)・2ndPane (Action)・3rdPane (Argument) [ 設定しているホットキーなど ] |
3rdPane のところで「ブランク」と書いている場合は、Trigger登録するときにその部分を command+Xでカットして「Type to Search」が表示されるようにしています。
(『Quicksilver/ Proxy Objects について』参照)
【 Trigger の設定例 - Quicksilver の操作など 】
▶ Quicksilver.app・Open
[ command+英数 ]

Quicksilver を呼び出す為のホットキー。
呼び出したときにIMを「英数」入力にする「SwitchToUS」を有効にする為に、Preferencesパネルで設定するActivationホットキーとは別に、このTriggerを使っています。
僕の環境では気が付いたら SwitchToUS のチェックが外れてしまっていることが多いので、ときどきメニューをチェックする方がいいでしょう。
▶ Command Window in Text Mode
[ command+かな ]
Quicksilver をいきなりテキストモードで呼び出す為のTrigger。
Triggersパネルの「Quicksilver」カテゴリで設定できます。

▶ Command Window with Selection
[ option+英数 ]
最前面のアプリケーションで選択しているテキストや、Finderで選択しているファイルなどを Quicksilver の1stPaneのObjectとした状態でウインドウを開きます。
⌘ command + ⎋ esc との違いは、開いたときに2ndPaneにフォーカスがあり、すぐにActionを選択できる状態になります。
Triggersパネルの「Quicksilver」カテゴリで設定できます。
(豆知識:似たような機能としてQSのウインドウを呼び出した後に command+G を入力すると、Finderの最前面ウインドウで選択しているものを1stPaneのObjectとしてピックアップできます。)
【 Trigger の設定例 - Finder の操作など 】
▶ Finder Selection・Open With...・ブランク
[ control+command+O ]

Finderでファイル選択
↓
ホットキー [ control+command+O ]
↓
Quicksilver のウインドウが 3rdPaneにフォーカスされている状態で開く
(1stPaneはFinderで選択しているファイル)
↓
コマンド入力でアプリ選択
↓
return で実行
この流れでファイルを任意のアプリケーションで開くことができるので、非常に便利です。
ホットキーでTriggerを実行すると、3rdPaneにフォーカスがある状態で、ウインドウを開きます。

▶ Finder Selection・Move To...・ブランク
[ control+command+M ]
Finderでファイル選択 → ホットキー → コマンド入力で移動先フォルダ選択
→ return で実行
この流れでファイル移動できます。
▶ Finder Selection・Copy To...・ブランク
[ control+command+C ]
Finderでファイル選択 → ホットキー → コマンド入力で複製先フォルダ選択
→ return で実行
この流れでファイルの複製を作れます。
▶ Finder Selection・Make Alias in...・ブランク
[ control+command+L ]
Finderでファイル選択 → ホットキー → コマンド入力でエイリアス保存先フォルダ選択
→ return で実行
この流れでファイルのエイリアスを作成できます。
▶ Finder Selection・Add Tags...・ブランク
[ control+command+T ]
Finderでファイル選択 → ホットキー → タグをテキスト入力
→ return で実行
この流れで、そのファイルにタグ(Spotlightコメント)付けできます。

『Quicksilver Plug-in/ File Tagging Module』
『Quicksilver Plug-in/ File Tagging Module v117』参照
▶ File Tags (Catalog)・Show Contents
[ control+英数 ]
File Tagging Module によってファイルに付けたタグの一覧を表示します。

この状態から、さらに → or / でタグの付いたファイルをブラウジングすることが可能。
▶ Spotlight Search.scpt (※)・Process Text...・ブランク
[ control+command+F ]
ホットキー → 検索したいファイル名をテキスト入力
return で実行 → Spotlightでファイル名検索

(※)「Spotlight Search.scpt」は自作のAppleScriptです。
『Quicksilver/ ファイル名でSpotlight検索』参照
▶ Finder Selection・Show Radial Action Menu
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
Finderで選択してるファイルを、Constellation Menus によってActionを実行できるようにします。

▶ Activate QuickLook.scpt (※)・Run
[ マウスボタン(Mouse Triggers) ]
QuickLook の表示をマウスの第3ボタンに割り当てています。
(※)「Activate QuickLook.scpt」は自作のAppleScriptです。
『Quicksilver/キーボード操作だけじゃなくマウスで使ってみよう!』参照
▶ Move To Trash [...].scpt (※)・Run
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
Finderで選択しているアイテムをゴミ箱へ移動する(確認ダイアログ付き)のを、マウスジェスチャに割り当てています。
(※)「Move To Trash [...].scpt」は自作のAppleScriptです。
『Quicksilver/ AppleScript でいろいろ操作(3)』参照
【 Trigger の設定例 - Web検索・Webブラウザの操作など 】
▶ Google (※)・Search For...・ブランク
[ option+かな ]
ホットキー → 検索したい語句をテキスト入力
return で実行 → WebブラウザでGoogleの検索結果ページを表示
という流れでGoogle検索できます。

(※)「Google」は Web Search Module のCatalogで登録したもの
URL : qss-http://www.google.com/search?q=***&ie=UTF-8&oe=UTF-8
Unicode : UTF-8
▶ My delicious Tag (※)・Search For...・ブランク
[ F14 ]
ホットキー → 自分のdeliciousで検索したいタグをテキスト入力
return で実行 → Webブラウザで自分のdeliciousのそのタグのページを表示
という流れでdeliciousのタグ検索できます。
(※)「My delicious Tag」は Web Search Module のCatalogで登録したもの
URL : qss-http://delicious.com/deliciousのUserName/***
Unicode : UTF-8
▶ My delicious Word (※)・Search For...・ブランク
[ F15 ]
ホットキー → 自分のdeliciousで検索したい語句をテキスト入力
return で実行 → Webブラウザで自分のdeliciousのその検索結果ページを表示
という流れでdeliciousの検索ができます。
(※)「My delicious Word」は Web Search Module のCatalogで登録したもの
URL : qss-http://delicious.com/search?p=***&type=u&context=user
Unicode : UTF-8
▶ Go_Back.scpt (※)・Run
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
Webブラウザで「戻る」を実行するAppleScriptをマウスジェスチャで実行します。
同じく「Go_Forward.scpt」で「送る」も。
(※)「Go_Back.scpt」「Go_Forward.scpt」は自作のAppleScriptです。
『Quicksilver/キーボード操作だけじゃなくマウスで使ってみよう!』参照
【 Trigger の設定例 - Exposé・Spaces の操作など 】
▶ Expos All Windows・Run
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
Exposé の「すべてのウインドウ」を実行します。
▶ Expos Application Windows・Run
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
Exposé の「最前面のアプリケーションのウインドウ」を実行します。
▶ Expos Desktop・Run
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
Exposé の「すべてのウインドウを隠してデスクトップを表示」を実行します。
▶ Show Dashboard・Run
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
Dashboard を起動します。
▶ ScreenSaverEngine.app (※)・Open
[ F17 ]
スクリーンセーバを起動します。
(※)「ScreenSaverEngine.app」は
/System/Library/Frameworks/ScreenSaver.framework/Versions/A/Resources/ScreenSaverEngine.app
の場所にあります。▶ Spaces.app・Open
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
Spaces の選択画面を表示します。
▶ Go_Next_Space.scpt (※)・Run
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
次のSpaceに移動するAppleScriptを起動します。
同じように「Go_Previous_Space.scpt」もマウスジェスチャに登録しています。

(※)「Go_Next_Space.scpt」「Go_Previous_Space.scpt」は自作のAppleScriptです。
『Quicksilver/ AppleScript でいろいろ操作(1)』参照
【 Trigger の設定例 - テキストなど 】
▶ 標準テキストファイル (Catalog)・Show Contents
[ control+command+B ]
『Quicksilver Plug-in/ Text Manipulation Actions』参照
ブログで使うHTMLタグなど、よく使う語句を1語句1行ごとに改行して、標準テキストファイル(拡張子「.txt」)に保存しておきます。
そのファイルをCatalogに登録して「Text Lines」で読み込みます。
Actionのランク付け(Preferences>Actions)で「Paste」を、Objectがテキストなら1番最初に表示されるように、ランクアップしておきます。
これでTriggerのホットキー入力で呼び出すと、下のような感じでファイルに保存した語句表示されるので、どれかを選択して return でペーストできるようになります。

コマンド入力で、使いたい語句にフォーカスできるので、そこいらのクリップボードユーティリティより使い易いと思います。
ただし「改行」を含む文章は使えないけど・・・。
▶ LookUp Word.scpt (※)・Process Text...・ブランク
[ control+command+X ]
ホットキー → 辞書で調べたい語句をテキスト入力
return で実行 → 「辞書.app」で検索結果を表示
こんな流れで、辞書で調べものができます。

(※)「LookUp Word.scpt」は自作のAppleScriptです。
『Quicksilver/ AppleScript で Action を作る(1)』参照
ちなみに、Cocoaアプリケーションで表示されいる英単語などを調べたいときは、その文字の上にカーソルを持って行って「キャレット」になっているときに、control+command+D で辞書を表示します。
『ショートカットで「辞書」を見る』参照
【 Trigger の設定例 - iTunes の操作 】
『Quicksilver Plug-in/ iTunes Module』参照
▶ Play/Pause・Run
[ control+option+delete ⌦ ]
▶ Show Playing Track・Run
[ control+option+home ]
▶ Stop・Run
[ control+option+end ]
▶ Next Song・Run
[ control+option+→ ]
▶ Previous Song・Run
[ control+option+← ]
▶ Increase Volume・Run
[ control+option+↑ ]
▶ Decrease Volume・Run
[ control+option+↓ ]
▶ Increase Rating・Run
[ control+option+page up ]
▶ Decrease Rating・Run
[ control+option+page down ]
▶ Search Albums
[ control+option+F13 ]
▶ Search Artists
[ control+option+F14 ]
▶ Search iTunes
[ control+option+F15 ]
【 Trigger の設定例 - 全般的なアプリケーションの操作など 】
▶ ActivateDejaMenu.scpt (※)・Run
[ マウスボタン(Mouse Triggers) ]
マウスボタンで「DejaMenu」を呼び出せるように、DejaMenuを呼び出すホットキーをGUIスクリプティングで入力するAppleScrptを実行します。

(※)「ActivateDejaMenu.scpt」は自作のAppleScriptです。
『Quicksilver/ キーボード操作だけじゃなくマウスで使ってみよう!』参照
▶ Visible Applications (※)・Show Radial Menu
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
現在起動しているアプリケーションを Constellation Menus で表示します。

(※)「Visible Applications」は現在起動中のアプリケーション(バックグラウンドで起動しているものを除く)を代用する Proxy Object です。
『Quicksilver/ Proxy Objects について』参照
▶ Toggle Window.scpt (※)・Run
[ マウスジェスチャ(Abracadabra Triggers) ]
マウスジェスチャで、最前面のアプリケーションのウインドウを切り替える command+F1 を入力するAppleScriptを実行させています。
マウスのボタンが多ければ、本当はマウスボタンに割り当てたい・・・。
(※)「Toggle Window.scpt」は自作のAppleScriptです。
『Quicksilver/ キーボード操作だけじゃなくマウスで使ってみよう!』参照
▶ Running Applications & Processes (Catalog)・Show Contents
[ control+command+R ]
現在起動しているアプリケーションの一覧を、Quicksilver のウインドウで表示するものです。command+tab のキーを押し続けるのが面倒なときに。

【 Trigger の設定例 - その他 】
▶ Show the Date and Time.scpt (※)・Run
[ F18 ]
現在の日付と時刻を「Large Type」で表示させるAppleScriptを実行します。
(メニューバーなどに時刻を表示させると、そのスペースがもったいないため)

(※)「Show the Date and Time.scpt」は自作?のAppleScriptです。
『Quicksilver/ AppleScript でいろいろ操作(1)』参照
▶ Removal Disks (※)・Eject
[ control+command+delete ⌦ ]
CD・DVD、ディスクイメージなどを簡単にイジェクトできます。
(※)「Removal Disks」はリムーバルメディアを代用する Proxy Object です。
『Quicksilver/ Proxy Objects について』参照
▶ コマンドラインを入力したテキスト (※)・Run Command in Shell
[ shift+command+5 ]
ウインドウのスクリーンショットを影無しで撮影するコマンドを実行します。
(システム標準の ⇧ ⌘ 4 + Space でウインドウを撮影すると影が付くので)
(※)テキスト部分は下のようにします。
例えば、撮影した画像を「ピクチャ」フォルダに「ScreenShot.png」という名前で保存する場合には、
screencapture -ioW ~/Pictures/ScreenShot.png
という風にテキストで入力しておきます。以上が僕の今現在使っているTriggerです。
ホットキー登録するときは、ある程度 修飾キー を揃えて設定しておかないと、忘れ易くなるので統一しておいた方がいいでしょう。
それと Quicksilver B56 では、Triggerの3rdPaneを command+X でカットして登録することは、ほぼできないので注意。
(B56 の今現在の状況なので、将来使えるようになるかも?)
この記事では QuicksilverB54(3815) を使用しています。
(関連記事)
Quicksilver --- 基本的な概略説明
Quicksilver/ 基本的な使用例
Quicksilver/ Catalogの設定
Quicksilver/ Actionについて(1)
Quicksilver/ Actionについて(2)
Quicksilver/ Actionについて(3)
Quicksilver/ Actionについて(4)- Command Objects
Quicksilver/ Triggers の説明(1)
Quicksilver/ Triggers の説明(2)
Quicksilver/ Plug-ins について
Quicksilver/ Proxy Objects について
Quicksilver/ Triggers の説明(3)- Mouse Triggers
Quicksilver/ Triggers の説明(4)- Abracadabra Triggers
Quicksilver/ ショートカットまとめ
すべてのQuicksilver記事のリンクは『Quicksilver』の(関連記事)にあります。
▽同じ「タグ」が付いた関連記事
trackback URL