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わかばマークのMacの備忘録
初心者による Mac OSX の便利な使い方や、ソフトウェアの紹介など、Macのこといろいろ。

2016 / 12

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Quicksilver/ キーボード操作だけじゃなくマウスで使ってみよう!
icn_Quicksilver
Quicksilver : ランチャ+システムの一部のような総合ユーティリティ
OS10.4以上(UB)
フリーウェア


このブログで何度も採り上げてきた「Quicksilver」ですが、
Quicksilver をマウスで操作する」ことに注目してみたいと思います。


巷のサイトで Quicksilver のことを見るときに、主な操作はキーボード操作だけで完結してしまうが故に「マウスいらね」「Dockいらね」といった、なんでもかんでもキーボードで操作したい人向けのアプリケーションだと捉えられていることがよくあります。

もし、キーボード派とマウス(トラックボール)派という派閥があるとしたら、僕は間違いなく「マウス派」です。
だいたいの操作を、マウスでやっています。

そんな「マウス派」の僕でも、Quicksilver はとても便利で、間口の広いアプリケーションです。その便利な点をいくつか採り上げてみたいと思います。



【 Quicksilver - ドラッグ&ドロップでファイルを開く・移動・複製する 】


例えば、ある画像ファイルを編集したいとき、編集に使うアプリケーションがDockに登録してあれば、Dockのアイコンにドラッグ&ドロップして開いたりします。

でもDockに登録していないアプリケーションで開きたいとき、Finderのコンテキストメニューで「このアプリケーションで開く ▶」を使ったりしますが、これもまた対応するアプリケーションの数が多ければ、それを表示するのに時間が掛かり、あまり使い易いものではありません。

そんなときに Quicksilver でお目当てのアプリケーションを呼び出し、それにファイルをドラッグ&ドロップすれば簡単です。
080825qs2

ドラッグ&ドロップしたときに「Open With...」Actionが表示されて、簡単にお目当てのアプリで開けます。



また、ファイルの移動・複製もドラッグ&ドロップでできます。

Quicksilver でフォルダを呼び出して、そこに移動したいファイルをドラッグ&ドロップすると、「Move To...」Actionが表示されて、簡単に移動できます。
080825qs3


optionキー を押しながらドラッグ&ドロップすると、「Copy To...」Actionが表示されて、そのフォルダにファイルの複製を作ります。
080825qs4


また逆に Quicksilver で表示されているファイル・フォルダを、Finderのウインドウやデスクトップにドラッグ&ドロップすることによって、ファイルの移動・複製を作ることができます。
080825qs5

Objectペインだけでなく、 などで表示される候補ウインドウからドラッグ&ドロップしてもOKです。



「Quicksilverでキーボード入力で検索してから、ファイルをドラッグ&ドロップする」やり方は、覚えておくと本当に便利です。
DockやFinderのサイドバーなどに登録するまでもないけれどよく使う項目(すぐにアクセスできないファイル・フォルダ)は結構あるもので、それらを Quicksilver のCatalogに設定しておくと便利です。



このようにドラッグ&ドロップして使う場合は、「Bezel」インターフェイスではウインドウの位置を動かすことができないので、別のインターフェイスに変更した方が使い易いです。
Quicksilver/ インターフェイスいろいろ』参照





【 Quicksilver - スクロールホイールを使う 】


Quicksilverの各ペインのところにマウスポインタを持って行って、スクロールホイールを回すと、 と同じで、候補を表示することができます。

例えば「Abracadabra Triggers」プラグインを使ってジェスチャTriggerに
よく使う項目(Favorite)フォルダShow Contents
というTriggerを登録しておいて、これをマウスジェスチャで呼び出し、スクロールホイールで中身を選択、ダブルクリックで開くといった使い方ができます。
080825qs10


また「SilverFlow」インターフェイスなんかを使えば、Coverflow表示されるので、「ピクチャ」フォルダなんかをマウスのスクロールホイールでクルクル閲覧することもできます。
080825qs6
インターフェイスについては『Quicksilver/ インターフェイスいろいろ』参照





【 Quicksilver - マウスボタンにいろいろ割り当てる 】


Quicksilver は「Mouse Triggers」プラグインを使えば、ホットコーナーやマウスボタンにいろいろ役割(Trigger)を与えることができます。

(ホットコーナー)
071023qs302

(ホットエッジ)←こういう呼び方が正しいのかは不明
071023qs303

ただ、ホットコーナー・ホットエッジは Spaces とあまり相性が良くないので、Spaces を「off」にしている状態で使った方がいいです。
(ただ、このページに Mouse Triggers のソースがあるので、これをビルドすれば、もしかしたら Spaces に対応しているかも?B56でないと使えないかも?)



僕の場合は、ホットコーナーなどは使わずに、「Mouse Triggers」を使ってマウスボタンにTriggerを登録しています。


必須アイテムの「DejaMenu」を呼び出すのにマウスボタンを割り当てています。
(メニュー項目をマウスポインタの位置で表示させるアプリ)
070716djm6

DejaMenu を僕の場合 command+option+shift+M のホットキーで呼び出せるようにしているので、それを入力するAppleScriptをまず作ります。

▽ ScriptEditor で開く
tell application "System Events" to tell process "WhateverItIs"
    keystroke "m" using {command down, option down, shift down}
end tell

(※これを利用するには システム環境設定の「ユニバーサルアクセス」パネルで 「補助装置にアクセスできるようにする」にチェックを入れないと機能しません。)

このスクリプトを「ActivateDejaMenu.scpt」とか、適当なファイル名で好きな場所に保存します。

次に Quicksilver のTriggerを下のように設定します。
071023qs313071023qs314

右側の「Anywhere」を有効にすると、画面上のどこでもマウスボタンでTriggerを実行できます。マウスの第3ボタン以上のボタンに対しては「Anywhere」が有効になります。

これで、マウスの第5ボタンをクリックすると、最前面のアプリケーションのメニューが表示されるようになります。





あと、マウスの第3ボタンに「QuickLook」を表示させるようにしています。

これもGUIスクリプティングを使ったAppleScriptで実行しています。

▽ ScriptEditor で開く
set current_app to short name of (info for (path to frontmost application))
if current_app = "Finder" then
    tell application "System Events" to tell process "Finder" to keystroke "y" using command down
end if

(何も選択せずに、Finderウインドウでこれを実行してQuickLook表示すると、ちょっと挙動がおかしい)

このスクリプトは、Trigger実行時のアプリケーション制限機能「Scope」が効かない前提で、Finderが最前面のときにしか実行しないようにしてあります。

これを下のようにTrigger登録します。
071023qs332080825qs7

これでFinderでファイルを選択して、マウスの第3ボタン(スクロールホイールのボタン)をクリックすると、QuickLookで表示します。

これもシステム環境設定の「ユニバーサルアクセス」パネルで 「補助装置にアクセスできるようにする」にチェックを入れないと機能しません。





【 Quicksilver - マウスジェスチャツールとして使う 】

Quicksilver には「Abracadabra Triggers」という、Triggerをマウスジェスチャで実行する為のプラグインがあります。
071023qs316

このプラグインはベータ版ですが、マウスジェスチャツールとしては「ジェスチャ」の登録もやり易く、見た目もいいし、かなり優れていると思います。

ただ Quicksilver の一般的なTriggerをマウスジェスチャに登録する場合はいいのですが、各アプリケーションのメニュー項目をジェスチャに登録しようとすると敷居が高いです。

071023qs319
Quicksilverでアプリケーションのメニュー項目を呼び出せる「User Interface Access」をTrigger登録できればいいのですが、それはできません。

Trigger登録直後は使えるが、Quicksilverを再起動したときにTriggerがちゃんと記録されてない状態になってしまうため。

だから左のような形でTriggerに登録できません。


そこでまた、GUIスクリプティングを使ったAppleScriptで、ショートカットキーを入力するようにし、それをマウスジェスチャTriggerに登録するようにします。

[ ショートカットキーを入力するAppleScriptのひな形 ]
▽ ScriptEditor で開く
set current_app to short name of (info for (path to frontmost application))
set these_app to {"application_name_1", "application_name_2", "application_name_3"}
(* このTriggerを実行したいアプリケーション名を↑ここの "application_name_*" に入力する *)

if these_app contains current_app then
    tell application "System Events" to tell process current_app
        keystroke "c" using {command down, option down}
        -- (例)command+option+C を入力する
    end tell
else
    beep 1
end if

(※システム環境設定の「ユニバーサルアクセス」パネルで「補助装置にアクセスできるようにする」にチェックを入れないと機能しません)

ここの "application_name_1", "application_name_2", "application_name_3" にこのTriggerを実行する対象のアプリ名を入力します。
対象アプリが1つならば、それ以外を消して下さい。
対象アプリを増やしたいなら、「, (コンマ)」で区切って "アプリ名" を追加して下さい。

keystroke」のところに、入力したいショートカットキーを入力します。
上の例では command+option+C を入力します。
このときスクリプト上の "c" は小文字で入力して下さい。大文字の "C" だと shift+c として認識されてしまいます。

他にも 例えば control+shift+A と入力したいなら
keystroke "a" using {control down, shift down}
とします。



例えば、ほとんどのWebブラウザでページを「戻る」のショートカットは、
command+[ に設定されています。これをAppleScriptで入力するとしたら、下のようになります。

▽ ScriptEditor で開く
-- Go Back
set current_app to short name of (info for (path to frontmost application))
set web_browser to {"Safari", "Firefox", "Camino", "Shiira", "Stainless", "Cruz"}
(* 他のブラウザを使う場合は↑ここのブラウザ名を追加・変更 *)

if web_browser contains current_app then
    --tell application current_app to activate
    tell application "System Events" to tell process current_app
        keystroke "[" using command down
    end tell
else
    beep 1
end if


これを「Go_Back.scpt」とか適当な名前で好きな場所に保存し、下のようにジェスチャTriggerに登録します。
071023qs337071023qs338

これでこのジェスチャTriggerを実行すると、下のようなきれいな軌跡を描いて実行します。
071023qs339




上の例では「Scope」機能が効かない前提のスクリプトで、特定のアプリケーションでのみ実行するAppleScriptでしたが、すべてのアプリケーションで有効なショートカットを入力する場合、下記のようにします。

例えば、最前面のアプリケーションでウインドウをトグルするショートカットは、command+F1 です。
アプリケーション・ウインドウのスイッチ』参照

これをAppleScriptで入力する場合は、下のようなものになります。

▽ ScriptEditor で開く
tell application "System Events" to tell process "WhateverItIs"
    key code 122 using command down
end tell


このスクリプトでは「keystroke」を使わずに「key code」を使っています。

なぜだか分からないけど
keystroke F1 key using command down
では機能しません。
(キーコードは『Key Codes』を使って調べると簡単です)

このスクリプトを「Toggle Window.scpt」とか適当な名前で好きな場所に保存し、下のようにジェスチャTriggerに登録します。
080825qs8080825qs9

これでマウスジェスチャを行うと、最前面のアプリケーションでウインドウをトグルしてくれます。




また、ジェスチャTriggerに合わせて「Constellation Menus」プラグインを使用すると、下のようなおもしろいUIでいろいろ操作できます。
080724qs4





【 Quicksilver - その他 マウスで使う 】


Quicksilver は「Save Command to File...」Actionや「Droplet Item」を使って、疑似アプリケーションのようなものを作れます。

例えばFinderで選択してるファイルのラベルをオレンジにする、コマンドファイルを作ってみます。

1stPaneのObjectに「Finder Selection
2ndPaneのActionに「Set Label...
3rdPaneのArgumentにカラーラベルの「オレンジ」
を設定します。
080825qs11

この状態で control+return を入力して、このコマンドを Command Object にしてまとめます。

次に、これを1stPaneのObjectとして、2ndPaneのActionに「Save Command to File...」、3rdPaneで保存先フォルダを指定して実行します。
080825qs12

これで指定したフォルダに「Finder Selection (Set Label...) Orange.qscommand」というファイルが作られます。
こんな感じで他のカラーラベルも作り、そのフォルダをDockに登録します。

これでカラーラベルを付けたいファイル・フォルダをFinderで選択して、スタックのコマンドファイルをクリックすれば、そのファイルにラベルが付きます。
080825qs14



Droplet Item」も上記と作り方は同じなので、ロック/アンロックするドロプレットとか、Zipアーカーブに圧縮するドロップレットとかを作っておいて、使うと便利かもしれません。
071023qs425






この記事では Quicksilver B54(3815) を使用しています。


(関連記事)
Quicksilver --- 基本的な概略説明
Quicksilver/ 基本的な使用例
Quicksilver/ Catalogの設定
Quicksilver/ Actionについて(1)
Quicksilver/ Actionについて(2)
Quicksilver/ Actionについて(3)
Quicksilver/ Actionについて(4)- Command Objects
Quicksilver/ Triggers の説明(1)
Quicksilver/ Triggers の説明(2)
Quicksilver/ Plug-ins について
Quicksilver/ Proxy Objects について
Quicksilver/ Triggers の説明(3)- Mouse Triggers
Quicksilver/ Triggers の説明(4)- Abracadabra Triggers
Quicksilver/ ショートカットまとめ

すべてのQuicksilver記事のリンクは『Quicksilver』の(関連記事)にあります。

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