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Afloat : Cocoaアプリのウインドウを透明化したり、いろいろ制御する
SIMBLプラグイン、要PlugSuit or SIMBL
OS10.5以上(UB)
ドネーションウェア
Cocoaアプリケーションのウインドウを透明化したり、常に最前面になるようにしたり、ウインドウをいろいろ制御できるプラグイン「Afloat」の紹介です。
【 Afloat - 使い方 】
Afloat をインストール後に起動したCocoaアプリケーションで、有効になります。
そのアプリケーションの「ウインドウ(or Window)」メニューに、Afloat の項目が追加されます。

▶ Keep Afloat ( control+command+A )
これを実行すると、そのウインドウが常に最前面で表示されるようになります。
(フローティングウインドウになります)

(↑Safariが最前面であるにもかかわらず、辞書.appの方が手前に表示される)
実行時に、そのウインドウ上で雲に矢印マークのアイコンが一瞬表示されるので、分かり易いです。

そのウインドウをアクティブにしているときに、もう一度、ホットキーやメニューから「Keep Afloat」を実行すると、フローティングを解除します。
(このときも↓のアイコンが一瞬表示される)
「Keep Afloat」 は、そのアプリ全体に機能する訳ではなく、個別のウインドウごとにフローティング設定をします。
▶ Transparency
そのウインドウの透明度を設定します。

例えば「Translucent( control+command+1 )」を実行してみると、下のようになります。

(↑ターミナルのウインドウを半透明にしたところ)
元々ターミナルは、ウインドウを半透明に設定できますが、Afloatだと、タイトルバーやスクロールバーも含めてウインドウを全体を透明化できます。
- Translucent( control+command+1 )--- ウインドウを半透明に
- Opaque( control+command+0 )--- ウインドウを不透明に戻す
- Make Less Transparent( control+command+page up )
--- ウインドウの不透明度を上げる(より透明でなくなる) - Make More Transparent( control+command+page down )
--- ウインドウの不透明度を下げる(より透明にする)
▶ Turn Overlays Back to Normal
上記の「Keep Afloat」や「Translucent」、下記で説明する「Adjust Effects」で設定した内容を元に戻します(ただ、「Translucent」で設定した内容など、一部が元に戻らないことが多いです)。
主に下記で説明する「Make this window an overlay」にチェックしている場合に、元の状態に復帰する場合に使います。
▶ Adjust Effects ( control+command+F )
そのウインドウに対する、Afloatの詳細な設定ウインドウを開きます。

(Keep this window)

プルダウンリストから、そのウインドウの表示順位についての設定をします。
- Regular --- 通常通り
- Afloat --- フローティングウインドウ
- Pinned to the desktop --- デスクトップに貼付きます(常に最背面)
(Exposé で「デスクトップ表示」を実行しても、そのウインドウは残ります)
「Make this window an overlay」にチェックすると、
そのウインドウをクリックしても無視するようになります。
同時に、そのウインドウを自動的にフローティングウインドウ、不透明度13%ぐらいに設定してます(引き続き「Adjust Effects」ウインドウで設定を調整することもできます)。
「コンソール」などのアプリのウインドウを、この「Overlay」に設定して、Macの動作を監視するときなどに役立つでしょう。

(↑「コンソール」上をクリックしても、コンソールは操作できない状態になります)
元の状態に戻す場合は、そのウインドウのアプリケーションのDockアイコンをクリックして、そのウインドウを最前面に持って行き、再度「Adjust Effects」の設定からもとに戻します。
もしくは(そのアプリでウインドウを複数開いていて、そのウインドウを最前面にできない場合)、メニューの「Turn Overlays Back to Normal」で復帰させます。
(Keep this window on the screen on all Spaces)
これにチェックすると、そのウインドウは Spaces のすべてのスペースに表示されるようになります。


システム環境設定の「Spaces」の設定でも、似たようなことはできますが、アプリ単位での設定になります。
Afloat の場合は同じアプリケーションでも、ウインドウ単位でSpacesの設定ができます。(ただしウインドウを閉じると設定は解除されます)
(Transparency)
スライダで透明度を調整します。
「Opaque」側にスライダを持って行くと不透明になります。

(Make it opaque while I'm working with it)
これにチェックすると、マウスポインタがそのウインドウ上にあるときは不透明になり、ポインタがそのウインドウ以外の場所にあると設定した透明度になります。

例えば、「スティッキーズ」のウインドウ上にマウスポインタがない場合は、このスティッキーズのウインドウは半透明になっています。

マウスポインタを持って行くと透明でなくなります。

(当然ながら、Afloat で透明の設定をしておかないと、「Make it opaque while I'm working with it」にチェックしていても、何の変化もなく、意味がありません。)
▶ Show Window's File in FInder ( control+command+↑ )
これを実行すると、そのウインドウで開いているファイルを、Finderウインドウで表示します。
例えば「テキストエディット.app」でファイルを開いているとき、control+command+↑ のホットキーを入力すると、そのファイルをFinderで表示します。

これは Afloat の機能ではないけど、Cocoaアプリケーションのウインドウのタイトルを右クリック(control+クリック)すると、そのファイルのパスが表示されるので、1つ上の上位フォルダを選択すれば、同じようにそのファイルをFinderで表示します。

『タイトルを右クリック でパス表示』参照
【 Afloat - インストール 】
Afloat はインストーラーを使ってインストールします。

/Users/登録アカウント名/Library/Application Support/SIMBL/Plugins/
の場所に「Afloat.bundle」ファイルがインストールされます。
同時に「PlugSuit」もインストールされます。
PlugSuit を使わずとも、SIMBLを使えば、SIMBLプラグインとして機能します。
SIMBL を使うか、PlugSuitを使うかどうかは、お好みで。
Afloat は以前からあったもので『Afloatでもウキウキ半透明ライフ (うむらうす)』で知ったものですが、ウインドウを透明化するだけのものとばっかり思い込んでいました。
実際は、フローティングウインドウに設定したり、デスクトップに貼付けたり、マウスオーバーしたときだけ非透明化したり、いろいろな機能があって、とても便利なプラグインだと使ってみて分かりました。
「辞書.app」を常に最前面で表示させたり、テキストエディタを半透明で表示して何かを書き写すときに便利に使ったり、ホットキーで簡単に操作できるし、いろいろ便利に使えると思います。
この記事では Afloat 2.1.1 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : ∞labs
Download page : ∞labs · Afloat
(関連記事)
SIMBL --- Cocoaアプリケーションの機能拡張プラグイン
PlugSuit --- SIMBLやInputManagerの各プラグインの管理マネージャー
(※↑「SIMBL」無しでも各種SIMBLプラグインが使える)
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