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Macには複数の「Library」フォルダが存在します。
1つは「System」フォルダの中の「Library」フォルダ。これは前の記事でも述べたように、僕のような初心者がいじるものではないでしょう。
後、少なくとも2つ以上の「Library」フォルダが存在します。これらについて説明したいと思います。

まず、(1)の「Library」フォルダ。これのパスは
/Library
となります。
(※パスについては下の記述をご覧下さい。)

続いて(2)の「Library」フォルダのパスは
/Users/(UserA)/Library
となります。(※(UserA)には登録アカウント名が入ります)

(1)(2)の「Library」フォルダ共に、同じ名前のフォルダがたくさんあります。
「Application Support」「Fonts」「PreferencePanes」「Preferences」「Scripts」などが重複しています。
この2つの「Library」フォルダの違いは、おおまかに言うと、すべてのユーザで共有しているか、していないかの違いです。
前の記事の【ホームフォルダ】で述べたように、上の図で (UserB) は (UserA) の「Library」フォルダの中身を確認したり、変更することは出来ません。
しかし、 (UserB) は(1)のユーザ共通の「Library」フォルダを利用することは出来ます。
例えば、前に紹介した「Growl」を手動でインストールする場合で説明します。
(UserA) (UserB) どちらのユーザにも利用出来るようにしようと思えば、(1)の「Library」フォルダの「PreferencePanes」フォルダに「Growl_prefPane」を移動します。

パスで表すと
/Library/PreferencePanes/ Growl_prefPane
となります。
(UserA) のみが利用するときは、(2)の「Library」フォルダの「PreferencePanes」フォルダに「Growl_prefPane」を移動します。

パスで表すと
/Users/(UserA)/Library/PreferencePanes/ Growl_prefPane
となります。
同じ原理でフォントやスクリプトを、それぞれの「Fonts」「Scripts」フォルダに入れ分けることによって、それを利用出来るユーザが変わってきます。
ユーザアカウントを追加していなければ、特に気にする必要はありませんが、この違いを覚えておいた方がいいでしょう。
「Library」フォルダ内の各フォルダについてもっと詳しく知りたい方はコチラとコチラに詳しく説明してあります。「All About」のページが開きます。
【パスとは?】
ファイルやフォルダの階層を表す「/」パスというものがあります。
例えば、「Finder」のパス名は次のようになります。
/System/Library/CoreServices/Finder
これで、Finderの場所を示しています。
ルート(ディスクの一番の上位フォルダ)は「/」で表されます。
パスには「絶対パス」と「相対パス」というものがあります。絶対パスの場合、ルートからの表記になりますが、相対パスは現在の場所からの表記になります。
また、特別な省略「~」(ティルド)で「ホームフォルダ」を表します。
例として、上の図の(UserA)の「Fonts」フォルダのパスは
(絶対パスの場合)
/Users/(UserA)/Library/Fonts
※(UserA)には登録アカウント名が入ります
(省略した場合)
~/Library/Fonts
という具合になります。
(関連記事)
Macのフォルダの階層構造
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