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Font Book : Apple純正のフォント管理ユーティリティ
OSX にバンドルされている純正フォント管理ユーティリティ「Font Book」の紹介です。
Font Book を使ってフォントをプレビューしたり、インストール・アンインストール・フォントの使用停止などいろいろ管理することができます。
【 Font Book - フォントのプレビュー 】
Font Book を起動すると、インストールされているフォントの一覧がリストで表示され、それぞれのフォントをプレビューできます。
プレビューにもモードが3種類あり、メニューかショートカットキーで切り替えができます。
▶ サンプル( command+1 )

▶ レパートリー( command+2 )

▶ カスタム( command+3 )

「カスタム」の場合には自分で文字入力できるので、見たいフォントをプレビューできます。
command+I(アイ) でプレビューの代わりにそのフォントの情報が表示されます。

リストのフォントをダブルクリックまたは、コンテキストメニューの「プレビュー」を実行すると、別ウインドウが開いてプレビューされます。

【 Font Book - フォントの管理・インストール 】
ライブラリの追加
Font Book に表示されるフォントは、基本的に
① /Users/登録アカウント名/Library/Fonts (ユーザ)
② /Library/Fonts (コンピュータ)
の場所に保存されているものです。

Font Book のライブラリの「ユーザ」「コンピュータ」を選択すれば、そのフォルダにあるフォントを見れます。
これら以外の場所にあるフォントを使いたいときは、歯車メニューから
「新規ライブラリ」を実行すると「ライブラリ -0」というライブラリが作られます。
そして「フォント」欄下の +⃣ ボタンでフォントが保存してあるフォルダを選択すると、そのフォントをOSX上で使えるようになります。
(サーバ上にあるフォントを読み込み、サーバ接続中の間そのフォントを使用することもできます)
例えば、Microsoft Office のテストドライブがインストールされているなら、
/Applications/Office 2004 for Mac Test Drive/Office/Fonts
の「Fonts」フォルダを指定します。

これでライブラリ名を「MSOffice_Fonts」とか、適当に分かり易い名前にしておくといいでしょう。
コレクションの追加
「新規コレクション」を作成して自分のよく使うフォントを整理しておくとができます。
歯車メニューか、コレクション欄の +⃣ ボタンで新規コレクションを作成できます。
例えば、自分のブログなどで使用しているフォントだけをまとめておきたいときは、新規コレクションを作成して「MyBlog_Fonts」とか適当な名前を付けておきます。
このコレクションを選択しておいて、フォント欄の +⃣ ボタンでフォントを選択するか、他のライブラリ・コレクションからドラッグ&ドロップすれば、その「MyBlog_Fonts」コレクションにそのフォントを登録できます。

この「コレクション」は 各種Cocoaアプリケーション で表示される「フォントパネル」のコレクションと連動しています。

( command+T のホットキーで表示される)
フォントパネルの方でも各コレクションを新規作成・編集・削除することができます。
自分のホームページを持っている人は、MacOSXにデフォルトでインストールされているフォントを「コレクション」としてまとめて整理しておくと、どのフォントを使うのか目安になっていいと思います。
Font Book でいう「コンピュータ」(/Library/Fonts)にいろいろと、フォントをインストールしてしまって、デフォルトバンドルのフォントが分からない場合、Appleのサイトにリストがあるので、それを参考にするといいでしょう。
『Mac OS X 10.5: Fonts list』
『Mac OS X 10.4: フォントリスト』
『Mac OS X 10.3: フォントリスト』
サービスメニューからライブラリ・コレクションを追加
また、他のアプリケーションを使用しているときに、テキスト書類などに使われているフォントを選択して、サービスメニュー経由でライブラリ・コレクションを追加することができます。
例えば、Safariでホームページを見ているときに、このサイトはどんなフォントを使っているのだろう?と調べる場合、command+A で全選択してから
Safariメニュー > サービス > Font Book > テキストからコレクションを作成
を実行します。

すると Font Book が起動して新規コレクションが作成され、選択していたテキストで使用されていたフォントファミリーを、そのコレクションに登録します。

あとはコレクションに名前を付けるだけです。
フォントのインストール
フォントをインストールする場合、FInder で下のようなアイコンのフォントファイルをダブルクリックします。


すると Font Book のプレビューウインドウが表示されるので、
ここの「フォントをインストール」ボタンをクリックします。

これで、そのフォントは
/Users/登録アカウント名/Library/Fonts
の場所にインストールされます(デフォルト設定の場合)。
インストールされる保存場所(フォルダ)は、Font Book の環境設定( command+, )で設定できます。

「ユーザ」を選択した場合、
/Users/登録アカウント名/Library/Fonts にインストールされ、
自分のアカウントのみ、そのフォントが使用できます。
「コンピュータ」を選択した場合
/Library/Fonts にインストールされ、
そのMacのすべてのユーザで、そのフォントが使用できます。
この2つ以外にも、ライブラリで指定したフォルダを、フォントのインストール場所として指定することもできます。
Font Book 上からも、フォント欄下の +⃣ ボタンからインストールできますが、Finderからやった方が簡単です。
フォントの管理
Font Book では、各種「Fonts」フォルダに同じフォントが複数存在する場合、そのフォントの右端に「•」が付いて、重複することを知らせてくれます。

こういった場合、「ユーザ」「コンピュータ」や自分で追加したライブラリのどれか、優先したいライブラリを選択してから、そのフォントを選択します(複数選択もOK)。
次に 編集メニュー > 重複を解決 を実行します。

これで、選択しているライブラリ以外の重複フォントは「使用停止」となります。
また、個別にフォントを選択して control+クリック(右クリック)でコンテキストメニューから「使用停止」にすることもできます。

コンテキストメニューから「ライブラリ」「コレクション」をまとめて使用停止にすることもできます。
「取り除く」を実行すると、そのフォントをアンインストールできます。
Finder・QuickLook でプレビュー
Font Book とは関係ないことだけど、OS10.5ならば、Finderでのアイコンプレビューでフォントファイルにサムネイルが付いてかなり分かり易いです。

また QuickLook表示すると、簡単にプレビューできるので、インストール前に確認できます。

この記事では Font Book 2.1(123) を使用しています。
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商用利用不可のフォントは別フォルダにして、仕事で使う時・フォントが原因で挙動が変かもしれない時はまとめて停止!
フリーの商用利用可能なフォントも別途フォルダを用意して、仕事場でフォルダごと渡せばOK!なんてこともできますね。
勉強になりました。
確かに、フォントのやりとりが多い人にとっては、正規の「Fonts」フォルダ以外で管理した方がやりやすいかもしれませんね。
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