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Spark : アプリの起動・AppleScriptの実行など様々な操作にホットキーを割り当てる
OS10.4.11以上(UB)、OS10.3.9 各対応
ドネーションウェア
アプリケーションの起動、ファイルを開く、AppleScriptの実行、キーストロークの実行、iTunesの操作、メニュー項目の実行など様々な操作にホットキーを割り当てることができる「Spark」の紹介です。

【 Spark - ホットキーの設定方法 】
Spark を起動して、まずこれから設定するホットキーが有効なアプリケーションを選択します。
ツールバーの中央に、有効なアプリケーション名のボタンが表示されます。
デフォルトでは「All Applications's Hotkeys」のボタンが表示されているので、これをクリックするとドロワーが開きます。

(Windows メニュー > Toggle Applications Drawer でも開きます)
例えば、ここで「Finder」を選択したのならば、これから設定するホットキーはFinderが最前面のときしか機能しなくなります。
ツールバーのボタンも「Finder's Hotkeys」と表示されます。

すべてのアプリケーションでホットキーを有効にするならば、「All Applications's Hotkeys」を選択します。
また、ドロワー下の「+」ボタンで、有効にしたいアプリケーションを追加登録できます。
▶ AppleScript をホットキーで実行する(AppleScript)
次に各種ホットキーの設定方法の説明です。
サイドバーの「AppleScript」の項目をダブルクリックするか、歯車メニューから選択( command+1 )して、新規ホットキー登録のダイアログを開きます。

例えば「現在開いているFInderウインドウと同じウインドウを開く」AppleScriptをホットキーで実行するようにしてみます。
ホットキーが有効なアプリケーションを「Finder」にしておいて、ホットキー登録ダイアログを開き、必要な項目を入力して行きます。

「Shortcut」のところをクリックして、ホットキーを設定します。
「Name」はこの項目の名前です。
「Source」タブでは、AppleScriptを直に入力できます。
「Check」ボタンでコンパイル
「Run」ボタンで、そのスクリプトの実行テスト。
「Editor」ボタンで、入力したスクリプトを ScriptEditor で開きます。
「File」タブでは、AppleScriptのファイルを(.scpt)を指定できます。
必要事項を入力・設定したら、「Create」ボタンで、このホットキーを登録します。
登録するとそれがリストに表示されます。

この項目の左端のチェックで、このホットキーの項目の使用/使用停止を切り替えられます。

編集するとときには、リストをダブルクリックしてダイアログを開き、内容を編集できます。
リストの項目を選択して deleteキー を押すと、それを削除できます。
最後に、Spark メニュー > Start Spark Daemon、もしくはウインドウ下のボタンをクリックして、Spark のデーモンを起動すると、登録したホットキーでの操作が可能になります。

Spark を終了しても、デーモンが起動していれば、登録したホットキーは常時使用できます。
これで、Finderが最前面のときに control+command+S のホットキーを入力すると、Finderウインドウのクローンを作ることができるようになります。
ちなみに、このスクリプトは「Finder Toolbar Scripts」の中の「Clone Window」と同じです(最初の頃よりちょっと改編したけど)
同じだったら、AppleScriptとしてではなく、アプリケーションとして Spark に登録すれば早いんだけど、なぜだか AppleScript をアプリケーションバンドル形式で保存したものに関しては、Spark で起動時に確認ダイアログが表示されるようになってしまって、うまく行きません。
▶ ホットキーでアプリケーションの起動・終了など(Application)
Spark はホットキーでアプリケーションの起動・終了などの操作をすることができます。
登録するには、サイドバーの「Application」をダブルクリックして(or command+2 )ダイアログで必要事項を入力・設定します。

「Choose...」ボタンでアプリケーションを指定し、Shortcut、Name、Actionなどを設定します。
Actionは「Launch(起動)」「Quit(終了)」「Launch - Activate/Quit(起動して最前面にしてすぐ終了)」などが用意されています。

「Hide Front」や「Force Quit...」など、隠す・強制終了などはアプリケーションを指定せず、最前面のアプリなどが対象になります。
「Options」ボタンでさらに細かい設定が可能です。
「Launch」タブでは、バックグラウンドで起動などの設定ができます。

「Launch a new instance.」にチェックしていると、そのアプリケーションが起動していなければ起動し、既に起動しているなら同じアプリを新たなウインドウを開いてたりして複数起動するようになります(機能しないアプリもあります)。
「Activate」タブでは、ホットキーを押したときに既にそのアプリが起動していた場合の設定ができます。

「Visual」タブでは、ホットキーを押して、そのアプリケーションが起動/最前面になったときにベゼルウインドウでお知らせします。

ベゼルにはそのアプリケーションのアイコンを表示します。

▶ ホットキーでファイルを開く(Document)
サイドバーの「Ducument」をダブルクリックして(or command+3 )新規ホットキーを登録すると、ホットキーでよく使うファイルを開いたり、ホットキーでよく参照するフォルダを開いたりすることなどができます。
「Document」のActionには、以下のものが用意されています。

例えば「Open With...」Actionを使うと、ファイルとそれを開くアプリケーションを指定しておいて、ホットキー1つでいつでも開くことができるようになります。

また「Open Selection With...」Actionを使うと、Finderで選択しているファイルを、指定したアプリケーションで開くことができます。

(Finder が最前面のときしか機能しない)
他にも「Open URL...」Actionでは、URL を指定してWebブラウザでそのページを開くこともできます。

▶ ホットキーでiTunes を操作する(iTunes)
サイドバーの「iTunes」をダブルクリックして(or command+4 )、新規ホットキーを登録して、iTunesの各操作をホットキーで行うことができます。

「Display Track Info」にチェックしていると、それを実行したときに曲情報などを表示します。

iTunes の各種操作のActionは以下のものが用意されています。

この中の「Start/Stop Visual」が、なぜだか機能しませんでした。
ビジュアライザを表示するぐらいなら、僕でもAppleScriptで簡単に作れるので、AppleScriptで Spark に登録しました。
▶ ホットキーでメニューアイテムを実行する(Menu Item)
サイドバーの「Menu Item」をダブルクリックすると、(最初からショートカットキーの設定されていない)メニュー項目に対してホットキーを設定することができます。
例えば、Finderの
ウインドウ メニュー > ウインドウを整理
( optionキー を押すと「すべてを手前に移動」が切り替わる)
にホットキーを割り当ててみます。
まず最初に「Menu Item」のホットキー登録ダイアログを開き、下の「Application」のリストに起動中のアプリ一覧が表示されるので、Finderを選択します。
その下のリストにはFinderのメニューが表示されるので、ここから「ウインドウを整理」を選択します。

あとは Shotcut、Name を入力して登録します。

これでホットキーで「ウインドウを整理」の項目が実行できます。
尚、システム環境設定の「ユニバーサルアクセス」パネルで
「補助装置にアクセスできるようにする」にチェックしないと機能しません。

「Menu Item」のホットキー登録は、別に Spark でやらなくても、システム環境設定の「キーボードとマウス」パネルで設定できるので、後者の方で設定した方がいいと思います。
システム環境設定でのショートカットキーの設定方法については下記の記事を参照して下さい。
- 『ショートカットで「辞書」を見る』の追記部分
- 『SafariStand/ Bookmark Self にショートカット割当』の
【Bookmark Self にショートカットを割当】部分
▶ ホットキーでシステム関連の操作を行う(System)
サイドバーの「System」をダブルクリックすると、ログアウト、ユーザスイッチ、スリープ、スクリーンセーバの起動など、システム関連の操作にホットキーを登録できます。
「System」のActionには以下のものが用意されています。

例えば、「Switch to...」Action を選択して、その下のリストで「Login Windows」を選択します。

これを登録してホットキーを押すと、ユーザスイッチと同じように画面がクルッと回って「ログインウインドウ」が表示されます。
他のユーザアカウントに切り替える場合にも使えるし、ログインパスワードが必要なので、席を外すときなどにMacを「ロック」する意味でも使えます。
▶ ホットキーでキーストロークを実行する(Text/Keyboard)
サイドバーの「Text/Keyboard」をダブルクリックしてホットキー登録すると、定型文や今日の日付のテキスト入力をホットキー1つで行ったり、複数のキーストロークを1つのホットキーで実行できるようになります。
「Text」タブでは、予め入力しておいたテキストを、そのアプリで入力します(コピー&ペーストではない)。

入力できるのは半角の英数字のみで、日本語の入力はできません。
1文字ずつタイプして行くので、長い文章には向いてません。
「Dtae」タブでは、今日の日付と時間をホットキーで入力できるようにします。

これもコピー&ペーストではなく1文字ずつタイプして行くので、年月日などの日本語入力はできません(空白になる)。
だから、下のような設定にしてもうまく行きません。

「Keystroke」タブでは、登録しておいたキーストロークをホットキー1つで実行できます。
例えば、Dockに登録してある「ダウンロード」フォルダを、ホットキーで いきなりStackで表示するようにしてみます。
まず準備として
システム環境設定 > キーボードとマウス > キーボードショートカット
を開き、「Dock を操作対象にする( control+F3 )」のチェックを1度外します。

次に「ダウンロード」フォルダ内に存在する「.localized」ファイル(不可視)を削除します。
これでFinderを再起動すると「ダウンロード」→「Downloads」と英語表記に変わります。
(表記名が変わるので自己責任でやって下さい。)
英語表記に変わったなら、Dockの「ダウンロード」フォルダを削除して、「Downloads」フォルダを新たに登録し直します。
これで Spark でキーストロークのホットキーを登録します。

キーストロークを設定するときは「Record」ボタンをクリックして別ウインドウでキーを入力していきます。

ここでは controlF3 D O W N return とかに設定します。
これで Spark のホットキーを登録した後に、またシステム環境設定の「キーボードとマウス」パネルで、「Dock を操作対象にする( control+F3 )」のチェックを入れ直します。
これで、ホットキー1つで Dock の「Downloads」フォルダのスタックを表示できるようになります。
Spark はベータ版で(ずいぶん前からだけど)、ホットキーの設定中にうまく設定できないときが何度かあります。
そういう場合は Spark を再起動すると、またちゃんと設定できるようになります。
この記事では Spark 3.0 b9 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Shadow Lab.
Download page : Spark 3 Bêta9
(OS10.3.9用の version 2.2.1 - Spark 2)
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