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AmSetFileTypeCMX : ファイルタイプ・クリエータを変更・削除する
コンテキストメニュープラグイン
OS10.4以上(UB)、OS10.1~10.3(PPC)
フリーウェア
Finderで選択しているファイルのファイルタイプ・クリエータを簡単に変更、または削除するコンテキストメニュープラグイン「AmSetFileTypeCMX」の紹介です。
【「ファイルタイプ」と「クリエータ」って? 】
そもそも「ファイルタイプ」と「クリエータ」って? 話から。
よく、拡張子「.txt」の付いた標準テキストファイルを「テキストエディット.app」で開こうとすると、テキストエンコーディングが対応していなくて開けないことがあります。

この場合は「テキストエディット.app」の設定で、テキストエンコーディングの設定をしてやれば、無事に開けるのですが、僕の場合は面倒なので CotEditor などの他のテキストエディタを使って開きます。
頻繁に扱うファイルであれば、次回もCotEditorで開きたい。
なので、Finderの「情報を見る( command+I(アイ))」でインフォメーションウインドウを開いて、「このアプリケーションで開く」でCotEditorを指定します。

そのアプリケーションに沿ったファイルアイコンが用意されている場合は、アイコンも変化します。
『デフォルトアプリケーションの変更』参照
クリエータ を変更(設定) すれば、これと同じように、そのファイルを開くアプリケーションを設定することができます。
「クリエータ」というのは、そのファイルを開く(作った)アプリケーションの情報のことです。
creator
(※上記に「Macintoshのファイルは、タイプとクリエータ情報をもつ」と書かれていますが、すべてがそうではなく、拡張子のみでファイルタイプ・クリエータのないファイルは多いです。)『ASCII.jp - アスキー デジタル用語辞典 - クリエータ』より
Macintoshのファイルがもっている属性のひとつで、ドキュメントを作成したアプリケーションを示す情報。4文字の数字やアルファベットで表現する。Finderでドキュメントをマウスでダブルクリックすると、クリエータを参照して対応するアプリケーションが起動し、その書類が開かれる。Macintoshのファイルは、タイプとクリエータ情報をもつ。
例えば、CotEditor で作られたファイルのクリエータコードは 'cEd1' になります。
ファイルタイプ は字の如く、そのファイルの種類の情報のことです。
file_type
『ファイルタイプとは 【file type】 - 意味・解説 : IT用語辞典』より
OSが扱うファイルの形式や種類のこと。ディスクに保存されるファイルは、作成したソフトウェアや用途などによって形式が異なり、それらを区別するための種類のことをファイルタイプという。
Macでは、ファイルの先頭に128バイトのヘッダ情報が記録されています。この通称Macバイナリヘッダにファイルタイプコードが含まれます。
標準テキストファイルであれば、ファイルタイプコードは 'TEXT'、JPG画像ファイルであれば 'JPEG' という具合になります。
拡張子がないファイルでも ファイルタイプ が設定してあれば、ちゃんとファイルの種類を認識できます。
例えば、下のように「テスト1.png」「テスト」という2つのPNG形式の画像ファイルがあります。

「テスト2」の方は拡張子がありませんが、アイコンに書かれているように「PNG」ファイルであることをがわかります。
(Finderの環境設定で拡張子を隠している訳ではない。)
この「テスト2」の方にはファイルタイプ 'PNGf' の情報を持っているので、PNGファイルだと認識されています。
【 AmSetFileTypeCMX の使い方 】
AmSetFileTypeCMX は上記で説明した「ファイルタイプ」「クリエータ」を変更するものです。インストールすると コンテキストメニュー に「ファイルタイプを変更 ▶」という項目が追加されます。
これを使うにはまず、AmSetFileTypeCMX でファイルタイプ・クリエータを変更するときに参照するひな形のファイルを作っておきます。
例として上記で出てきた CotEditor で開く標準テキストファイル(.txt)をひな形としてみます。
まず、CotEditor を開いて空のファイルを適当な名前と拡張子「.txt」で保存します。(ここでは「_CotEditor.txt」という名前で保存してみます。)

これをFinderで選択して コンテキストメニュー で
ファイルタイプの変更
> タイプファイルを作成 ('filetype' 'creator' '.extension')...
を選択します。

(この項目は、そのファイルの ('ファイルタイプ' 'クリエータ' '.拡張子') を示しています。)
そうすると、下のようなダイアログが表示されます。

名前、ファイルタイプ、クリエータ がこのままで良ければ「作成」をクリックして、ひな形用のファイルを作成します。
変更したければ、それぞれ入力します。
名前はなんでもOKですが、クリエータを設定するならば、そのアプリケーション名を含んでおくと分かり易いと思います。
ファイルタイプ・クリエータ は半角英数の4文字で入力します。何も入力しなければ「なし」になります。
このひな形を作成すると、下の場所に保存されます。
/Users/登録アカウント名/Library/Preferences/jp.ne.wind.miko.AmSetFileTypeCMX.filetypes/
「タイプフォルダを開く」を実行すると、そのフォルダをFinderウインドウで表示します。
ひな形ファイル保存後にFinderでファイルを選択して、コンテキストメニューを開くと、「_CotEditor.txt -- '.txt'」が追加されています。

これを実行すると、そのファイルは CotEditor で開く、標準テキストファイルとなります。
また「ファイルタイプなし」「クリエータなし」も実行できるので、他人に渡すファイルなどでクリエータを削除してから渡すといった使い方もできます。
「設定...」は環境設定ウインドウを開きます。

「変更前に確認する」はファイルタイプ・クリエータを変更する前に確認ダイアログが表示されます。
「拡張子を変更」はファイルタイプ・クリエータを変更後に、そのファイルの拡張子も変更します。
「アイコンを表示」はコンテキストメニューのひな形ファイルのリストにアイコンを付けます。

クリエータが分かり易くなるので便利です。
この記事では AmSetFileTypeCMX 2.0.1 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Miko さんちのホームページ
Download page : AmSetFileTypeCMX
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