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わかばマークのMacの備忘録
初心者による Mac OSX の便利な使い方や、ソフトウェアの紹介など、Macのこといろいろ。

2023 / 09

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iRed Lite
icn_iRedLite.jpg
iRed Lite : AppleRemoteでMacを操作する
OS10.4以上(UB)、要AppleRemote
フリーウェア


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iTunes, QuickTime, iPhoto など、いろいろなアプリケーションなどを、AppleRemote で操作できるようにする「iRed Lite」の紹介です。


普通に AppleRemote の「MENU」ボタンを押すと、FrontRow が起動しますが、iRed Lite を起動していると AppleRemote を使っていろいろなアプリケーションを操作できます。




【 iRed Lite - 使い方 】


iRed Lite を起動すると、メニューバーの右側に iRed Lite のアイコンが表示され、ここのメニューから 環境設定やアプリケーションの終了など、操作します。
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Apple Remote Active」を有効にしていると、AppleRemote を使った操作ができるようになります。



また「OSD Panel」というものが表示され、iRed Lite で現在の操作対象アプリケーション名と、各ボタンの機能を表示します。
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(デフォルト設定では最初は iTunes が操作できるようになっています)

このOSDパネルを表示していなくても、AppleRemote で操作できるので(対象アプリ切り替え以外)、邪魔なときはウインドウを閉じておくといいでしょう。



OSDパネルの各ボタンの機能で外側に表示してある機能は、そのボタン2回押しで実行します。
上の画像の例では、AppleRemote の「▶▶▎」(送り)ボタンを1回押すと「Next」アクションを実行し、次の曲を再生。
「▶▶▎」ボタンを2回 素早く押すと「Album ▶」 アクションを実行し、次のアルバムを再生します。

右上の「Announce Track」(タイトルとアーティスト名をアナウンスする機能)は、AppleRemote の「▶▐▐」(再生/一時停止)ボタンを2回 素早く押すことによって実行します。



操作対象のアプリケーション(Layer)を切り替えるときは、AppleRemote の「MENU」ボタンを1度押すと、フルスクリーン表示でOSDパネルが画面いっぱいに表示されます(設定による)。
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このときに「MENU」ボタン長押しすると、「メニューモード」になり iTunes のところが選択されるので、後は左右(上下)のボタンで切り替え、センターボタンで確定します。
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(↑QuickTime Player の操作に切り替わったところ)

この操作をするときには、Vicki の声で読み上げます。
(読み上げるのはウザイと思って、環境設定でOFFにしてたけど、これがないと操作が確定したのかよく分からないときがあるのでONにしておいた方がいいです。)


iRed Lite でデフォルトで操作対象になっているものは、下記のようになります。
  • iTunes
  • QuickTime
  • iPhoto
  • Say...
  • Mouse Control
  • PowerPoint 2004


これらの各ボタンの機能を編集したり、操作対象のアプリケーションなどを追加して設定することもできます。



OSDパネル が最前面にあるとき、AppleRemote でなくともキーボードでも操作できます。
  • return センターボタン
  • 上下左右の各ボタン
  • shiftキー を押しながら操作 ボタン「2回押し」になります
  • Space メニューモードにする
  • esc メニューモード解除、OSDパネルを閉じる





【 iRed Lite - Editor での設定方法 】


iRed Lite は操作対象のアプリケーションなどを追加したり、AppleRemote の各ボタンに各種アクションを設定・編集したりできます。

OSDパネルの「Edit...」ボタン、もしくはメニューの「Show Editor」を選択すると「Editor」ウインドウが開きます。
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AppleRemote の各ボタンにアクションを割り当てる

まず左下の「Go to Layer...」のリストから、操作対象のアプリケーション(Layer)を選択し、それの操作に関して設定していきます。
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例として「iTunes」Layer を選択し、AppleRemote の「(上)」ボタン2回押しにレート付けアクションを割り当てるように編集してみます。

まず「Button」タブを選択し、「+(上)ボタン2回押し」のところをクリックして選択します。
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これで、右下のプルダウンリストから「Rating」「Rating Up」を選択します(ここには他のアクションもたくさん用意されているので、自分の使いたいものを選択するといいでしょう。)

最後にOSDパネルでボタンに表示される「Title」を入力して、「Save」ボタンで保存して完了。 



◆◆◆ 豆知識 ◆◆◆
「Title」を入力するときに「<hr>」と入力すると、その前後の文字の間に仕切り線が入ります。
1つのボタンに複数のアクションを設定したときなどに便利です。
(例)Start<hr>Stop





アクションの設定・編集

他にも、AppleRemote のボタン長押しに対しても、各種アクションを設定することができます。


【 AppleScript Action 】

例えば、AppleRemote のセンターボタン長押しに ビジュアライザを表示させるようにしてみます。
Advanced」タブを開き、センターボタンを選択。右下の「▶」をクリックして「Expert Mode」にします(ウインドウの右側が展開する)。
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iTunesVisualizer > 「Start/Stop Visuals」アクション を、「Actions when holding」のところにドラッグ&ドロップします。


次に右側の「Edit Action」タブを開くと、そこにAppleScriptが記述されています。
このデフォルトのスクリプトでは、機能しなかったので、下記のものをコピペします。
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tell application "iTunes"
if player state is playing and visuals enabled is true then
set visuals enabled to false
else if player state is playing and visuals enabled is false then
activate
set full screen to true
set visuals enabled to true
end if
end tell


右下の「Test Action」ボタンで、このアクションを試すことができます。

あとは「Save」ボタンで保存して完了。
これで AppleRemote のセンターボタン長押しで、iTunes再生中の場合のみ、ビジュアライザを表示します(すでにビジュアライザを表示しているときは元に戻します)。




Action はAppleScript以外にも、指定したキー入力を実行マウスポインタの移動・クリック とかいろいろ使えるようになっています。





【 Mouse Action 】

(例↓「Mouse Control」Layer のマウスの左クリックの設定)
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▶「Move mouse cursor」はマウスポインタを移動するアクション。
プルダウンリストの「to」で指定座標に移動。「by」は現在の座標から指定したピクセル分を移動。

▶「Click mouse button」はクリックさせるアクション。
left」「middle」「right」のボタンを選択し、「once」「double」「triple」「hold/release(*)」からクリック数・種類を設定します。

▶「Move scroll wheel by」はスクロールホイールのアクション。
5, 10, 20, 50, 100 pxずつ、スクロールアップ・ダウンを設定できます。





【 Keystroke Action 】

(例↓「Preview」Layer の ZoomUp の設定)
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上の例では プレビュー.app で command+ のキー入力を実行するアクションです。


▶ 「Target Application:」はキー入力の操作対象のアプリケーションを指定します。
プルダウンリストでは現在起動中のアプリケーションを選択できます。
最前面のアプリケーションに対してキー入力する場合などは、アプリケーションを指定せずに空白にしておきます。

▶「Bring to front」にチェックすると、キー入力を受け付ける前にそのアプリケーションを最前面に表示します。

オプション設定で「Then wait for」で待ち時間を指定することができます。アプリケーションによってはタイミングが合わないことがあるので、そういった場合にはこれで調整します。

もう一つオプションで「reactive last application」にチェックすると、キー入力後に再度そのアプリを最前面にします。

▶「Send char(s)」にはアルファベットや記号など入力する文字を、「Special key」にはカーソルキーや Spaceキー などを入力します。

▶「Use key modifiers」は上記のキーに併せて shift command option control の修飾キーを入力します。

▶「Use special key mode」オプションは、実行したキー入力のアクションを、アプリケーションがうまく受け付けないときなどに、ここにチェックしておきます。





(例)新規Layerを作って、自分でアクションを作る

iRed Lite での操作対象のアプリケーションを増やしたい場合は、新規Layerを歯車メニューから追加します。
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例として「DejaMenu」(現在のアプリケーションのメニュー項目をマウスポインタの位置に表示するアプリケーション)を操作するものを作ってみたいと思います。

「New Layer」を作成して「Layer」タブを開き、Title を「DejaMenu」とします(任意のタイトルでOK)。
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特定の1つのアプリケーションの操作に関するものならば、「Activate layer with application」にチェックして、そのアプリケーション名を正確に入力します。

DejaMenu の場合は、バックグラウンドアプリケーションで、作用するアプリケーションもその都度変わるので空白にしておきます。



次に「Expert Mode」にして、DejaMenu を呼び出す為のホットキーを入力するアクションを作成します。
Current AppStandard Keys で 「+ Add Action... 」から「Keystroke」を選択します。
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Edit Action」タブで下のように設定します。
(僕の場合は DejaMenu のホットキーを option+shift+command+M に設定)
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アクションを作成したら、それを左側のところへドラッグ&ドロップし、「センターボタン2回押し」に、このアクションを設定します。
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ドラッグ&ドロップでなくとも、「Button」タブの各プルダウンリストでアクションを設定できます(ドラッグ&ドロップでもうまく設定できない場合がたまにあるので、その場合はここのリストから選択する)。

あとは保存して完了です。
iRed Lite は不安定なところがあるので、ボタンにアクションを設定してもうまく機能しないことがあります。そういうときは iRed Lite を再起動すると、うまく行くことがあります。


上記と同じ要領で、センターボタンに enterキー、4方にカーソルキーを設定してやれば、AppleRemote で現在のアプリケーションのメニュー項目を操作できるようになります。
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さらに、「Advanced」タブで、AppleRemote の
(上)」ボタン長押しに、control+F2(AppleMenu にフォーカス)
(下)」ボタン長押しに、control+F3(Dockの左端のアイテムにフォーカス)
を設定しています。
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これで、DejaMenu では操作できない メニューを操作できたり、アプリケーションをスイッチしたいときなどに Dock で操作できるようになります。




AppleRemote は新たにボタンを設定したときなど、保存してもちゃんと機能しないことがよくあります。
そういうときは、AppleRemote を再起動してやると、ほとんどの場合ちゃんと機能するようになります。






この記事では iRed Lite 0.99b20(build 30) を使用しています。

(ダウンロードリンク)
Site top page : FileWell - Software for Mac OS X
Download page : iRed Lite - Takes Apple Remote Further

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