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SilverKeeper : LaCie社製のバックアップユーティリティ
OS10.3.9以上(UB)
フリーウェア
システムをまるごとバックアップできる、LaCie社
Snow Leopard にも対応しています。
【 SilverKeeper - Boot可能なシステムのバックアップを作成する 】
初めて起動するときには、Setup Assistant が起動します。
これの順序通りに進めていって「Setup System Set」のところでは、起動ディスク(一般的には「Macintosh HD」)のファイルをスキャンニングします。

これで、起動ディスクの Set を作成します。
続いて「Next>>」で進めて、「Setup All Users Set」「Setup Your User Set」で、「ユーザ」フォルダ、ホームフォルダの Set を作成します。
この “Set” は、後で SilverKeeper を使ってバックアップするときに、
- 起動ディスクまるごと
- 「ユーザ」フォルダ(全ユーザのホームフォルダ及び共有フォルダ)
- 自分のホームフォルダ
もちろん、後から自分で任意のボリュームやフォルダの Set を追加できます。
続いて「Setup Destination」で、バックアップ先となる、外付けハードディスクのボリュームを選択します。

これで「Finish Up」で Done ボタンをクリックして、3つの Set が作成されます。

Setup Assistant が完了すると、すぐに下のようなウインドウが表示されます。

ここの「Go」ボタンをクリックすると、起動ディスクの内容をまるごと、別ボリュームにバックアップ保存します。
バックアップ中は、進捗状況がわかりやすく表示されます。

環境によって違うだろうけど、僕の場合は約16.7GB分の起動ディスクのデータをだいたい30分ぐらいでバックアップ保存できました。
保存先のボリュームをFinderで見てみると、「dev」「home」「net」と見慣れないフォルダ(エイリアス?)が存在するけど、こいつらは無視してもOKなようです。

もちろん、このバックアップしたボリュームから、システムを立ち上げることは可能です。
『システム起動時に「起動ボリューム」を選択する』参照
次回からのバックアップは、全く同じ設定でやると差分バックアップになります。

【 SilverKeeper - 基本的な使い方 】
SilverKeeper はこのウインドウで操作して、バックアップを作成します。
基本的には、左のリストで Set を選択、右側のリストで Action を選択して、「Go」ボタンで実行という流れになります。

それぞれの Set について、下のタブでスケジュール設定、スパースイメージに保存したりするオプション設定、特定のファイルをバックアップしないようにする除外設定などを設定できます。
まず、左のリストから バックアップする “Set” を選択します。

ここの「New Set...」を実行すると、新しい Set を作成できます。
コピー元となるボリューム(or フォルダ)として「Source」に設定、
バックアップ先となるボリューム(or フォルダ)として「Destination」にそれぞれ設定します。
Set を選択して次に右側のリストから “Action” を選択します。

- 「Backup All Sets」は設定したすべての Set を順次バックアップしていきます。Actionの内容は下記の「Backup Set」と同じです。
- 「Backup Set」は一番よく使うActionです。
Source のボリューム(or フォルダ)から Destination のボリューム(or フォルダ)へと複製します。
2度目以降の実行時からは差分バックアップになります。
コピー元の Source のファイルがアップデートされたり、新しいファイルが追加されていれば、それを バックアップ先の Destination の方にも反映し、コピー元のファイルが削除されていれば、バックアップ先でもそのファイルを削除します。 - 「Synchronize Set」は、Source のフォルダと Destination のフォルダを同期して同じ内容になるようにします。
Source、Destination それぞれのフォルダに新しいファイルがあれば、
[Source → Destination]、[Source ← Destination]という風に相互に複製し合い、同名の内容が違うファイルなどがあれば同期する前に確認するようになっています。
作成日が同じでファイルサイズの違う同名のファイルがあった場合にも、確認するようになります。 - 「Compare Set」は、Source、Destination それぞれのボリューム(or フォルダ)の差分を照合して「Status」タブに結果を表示します。
次回のバックアップ時に複製が必要なファイルなどの差分のログを見るだけで、この Action でファイルをバックアップしたり同期したりすることはありません。
これらの Set と Action を設定して、最後に「Go」ボタンで実行します。
SilverKeeper では、それぞれの「Set」に対して、各タブで詳細な設定を行うことができます。
Status
Statusタブでは、ログの確認をします。

もっと詳細なログは Logs メニューから見ることもできます。

Schedule
Scheduleタブでは、バックアップのスケジュールを設定して、設定した日時になったら自動でバックアップを実行できるようにします。
(Macや外付けハードディスクの電源が落ちていたりすると実行されません)

曜日をリストから選択するときに optionキー を押しながら設定すると、複数の曜日を設定できます。
Option
Optionタブでは、Setの名前を変更したりできます。

「Never Remove Files」にチェックしていると、バックアップ先のDestinetion のボリュームのファイルを削除せず、新しいファイルはサブフォルダで保存されていくらしいです(試してないけど)。
「Copy Set to Folder」にチェックして、コピーの数を入力しておくと、ちょっと Time Machine 風に時間軸に沿った複数のバックアップを作成するようです(これも試してないけど)。
Exceptions
Exceptionsタブでは、バックアップから除外するファイル・フォルダを設定できます。

- コピー元の Source でバックアップしないアイテム
- バックアップ先に Destination で取り除かないアイテム
を、それぞれラジオボタンで選択してから、アイテムを選択していきます。
不可視のファイルを選択することもできます。
この記事では SilverKeeper 2.0.2 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : SilverKeeper
Download page : 上記ページで名前、メールを登録後にダウンロードページに移動
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いつも詳細なレビュー、参考にさせていただいております。
「Copy Set to Folder」について興味があったので試してみました。
記事にある通り「Time Machine」のように"古いバックアップから順に上書き"されていくようです。但しバックアップ先の容量に左右されるのは当然で、私の環境では「3」つのバックアップを作成できました。(「4」と入力するとエラーでした)
プチ・タイムマシンみたいな感じです。
わざわざご報告ありがとうございます。
Time Machine が使えないOS10.4以下では、この「Copy Set to Folder」機能は プチ・タイムマシンとして便利に使えそうですね。
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