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わかばマークのMacの備忘録
初心者による Mac OSX の便利な使い方や、ソフトウェアの紹介など、Macのこといろいろ。

2008 / 07

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Quicksilver Plug-in/ Terminal Module
icn_qsplugin
Quicksilver Plug-in/ Terminal Module
QS上から直接ターミナルを操作したり、コマンドを実行する
インストール方法は『Quicksilver/ Plug-insについて』参照


Terminal Module」は、Quicksilver上から直接ターミナルを操作したり、シェルスクリプト、コマンドを実行できるようにするプラグインです。



【 Terminal Module - Actions 】


Terminal Module をインストールすると、以下のActionが使用できます。
(Terminal Module をインストールしていなくても使えるものもあります。)

Preferencesパネルの「Actions」カテゴリで、そのActionのチェックが外されていると利用できないので、使うActionにチェックを入れてランクを調整しておくことをオススメします。


run_
▶ Run [...]
1stPaneのObjectの シェルスクリプト を実行する。

例えば、プラグインの「Extra Scripts」に含まれるシェルスクリプト「top 10」なんかを実行できます。
080702qs1

この「top 10」を returnキー を押して実行しても、見た目には何も起こりません。再度Quicksilverを呼び出して、「. (ピリオド)」を押してテキストモードにすると、その結果が表示されます。
080702qs2


Run [...] と後ろに [...] が付いているのは、3rdPaneでオプションの引数をテキストモードで入力できるはずなんですが、僕の場合うまくできません。
と言うよりはActonで Run [...] が選択できません。



run_in_terminal_
▶ Run in Terminal [...]
1stPaneのObjectの シェルスクリプト を、ターミナルの新規ウインドウ上で実行し、結果を表示します。3rdPaneで「オプション」をテキストモードで入力できます。
080702qs3

これを実行すると、ターミナルで結果が表示されます。
080702qs4



run_command_in_shell
▶ Run Command in Shell
1stPaneにテキストモードでコマンドを入力して、それをQuicksilver上で直接実行します。

例えば「uptime」と入力して実行します。
080702qs5

すると、ウインドウを開き直して結果をQuicksilverで表示します。
(「. (ピリオド)」を押すとテキスト全体が見えるようになる)
080702qs20



run_a_text_command_in_terminal
▶ Run a Text command in Terminal
1stPaneにテキストモードでコマンドを入力して、それをターミナル上で実行します。

例えば「jman ls」と入力して実行します。(要 jman
080702qs6

すると、ターミナルでそれを実行し、結果を表示します。
080702qs7



(番外編)
ls」を実行するつもりが、間違って「sl」と打ち込んでしまった場合
080702qs13

これを実行すると「SL(汽車)」がデスクトップ上を走りますw
080702qs14
(※「sl」コマンドのインストールが必要です。)

(参考ページ)
ザリガニが見ていた...。
ターミナルでslと打つと煙を上げながら画面をSLが駆け抜けるslコマンド
究極の冗談コマンド『sl』 | Macの手書き説明書



(「sl」コマンドのインストール)
こういものはインストールのやり方さえ分からないので、ザリガニが見ていた...。さん の通りやると「sl」コマンドをインストールすることができました。
(これで合ってるのか分からないけど・・・)

せっかくなので、Quicksilver でインストール法を説明してみると、
まず、『sl(1) Mac OS X version』さんのサイトから「slMacOSX.tar.gz(version 1.0.4)」のソースをダウンロードします。解凍すると「slMacOSX」フォルダができます。

この「slMacOSX」フォルダを選択して、⌘ command + ⎋ esc でQuicksilverにピックアップし、「Go To Directory in Terminal」Actionで実行します。

これを実行するとターミナルが起動して、ウインドウが開きます(「cd」が実行された状態)。

次にターミナル上で「make」と入力して returnキー で実行します。
すると、「slMacOSX」フォルダ内に「sl」というバイナリファイルが作られます。
080702qs15

次に /usr/local/bin をFinderで開きます。
/usr/local/bin
(↑これを選択して ⌘ command + ⎋ esc、次に returnキー でフォルダを開く)

Finderで「sl」ファイルを「bin」フォルダへ移動。
「認証」を選択してパスワードを入力。
以上でインストール完了。





go_to_directory_in_terminal
▶ Go To Directory in Terminal
1stPane(Object)にフォルダ(ディレクトリ)を選択して、実行します。
UNIXコマンドの「cd」をターミナルで実行します。

例えば「デスクトップ」フォルダを選択して、実行してみます。
(テキストモードでディレクトリのUNIXパスを入力してもOK)
080702qs8

すると「cd /Users/登録アカウント名/Desktop」が実行されます。
080702qs9



show_man_page
▶ Show Man Page
1stPaneにコマンドのバイナリファイルを選択して実行します。
(テキストモードでコマンドを入力したときは、この「Show Man Page」Actionは選択できない。)
080702qs10

これで実行すると、ターミナルで「man ○○○」の結果を表示します。
080702qs11


このActionを使うならば、
/usr/bin
Catalogに登録しておいた方がいいでしょう。

/usr/bin は不過視フォルダなので、登録するにはちょっとしたコツが必要です。
不過視のものを見るには、いろいろ方法がありますが、Quicksilver でやろうとすると、まず「/長押しでルートフォルダ(たいていは「Macintosh HD」)を表示します。

そして、option+/ or option+ で下部階層を表示すると、不過視のものもQuicksilver上で見えるので、「usr」を選択して Open でフォルダを開きます。

それをCatalogの「Custom」カテゴリのウインドウにドラッグ&ドロップします。
080702qs12

あとはドロワーを開いて、詳細を設定します。
(『Quicksilver/ Catalogの設定』参照)

これで各コマンドのバイナリファイルに、Quicksilverから簡単にアクセスできるようになります。




(別の方法で「man」ページを開く)
Web Search Module を使って、そのコマンドの「man」ページを開くことが可能です。

下のような検索リストを追加します。
Name : man(←適当な名前でOK)
URL : x-man-page://***
Encoding : Unicode (UTF-8)

(※詳しい設定方法は『Quicksilver Plug-in/ Web Search Module』参照)

これでリスキャンして、「Search For...」や「Find With...」Actionを使って、調べたいコマンドをテキストモードで入力します。
080702qs16

これを実行すると、ターミナルでそのコマンドの「man」ページを開くことができます。




上記の方法でもいいのですが、どうせなら日本語で「man」ページを読みたいので、「FreeBSD 日本語マニュアル検索」を利用させてもらいます。

Web Search Module で下のような検索エンジンを追加します。
Name : jman FreeBSD日本語マニュアル検索(←適当な名前でOK)
URL : qss-http://www.jp.freebsd.org/cgi/mroff.cgi?subdir=man&lc=1&cmd=&man=***&dir=jpman-5.4.0%2Fman§=0
Encoding : Japanese (ISO 2022-JP)


リスキャン後に、下のように調べたいコマンドをテキストモードで入力して、検索します。
080702qs17

これを実行すると、デフォルトのWebブラウザで「man」ページを日本語で読めます。





【 Terminal Module - Catalog 】


Terminal Module をインストールすると、Catalogの「Modules」カテゴリに
Bash Command History」が追加されます。
080702qs18

これにチェックを入れると、不過視ファイルの「.bash_history」を読み込んで、コマンドの履歴をQuicksilver上で表示できるはずなんですが・・・、

いつの頃からか分からないけど、僕の環境では読み込めなくなってしまいました

まあ、これが使えなくともターミナルで「↑」キーを押せば、コマンドの履歴を参照できます。(「↓」で戻る)





【 Terminal Module - Triggerの設定例 】


コマンドラインツールを使いこなしている人ならば、いろいろなコマンドを入力しておいて「Run Command in Shell」「Run a Text command in Terminal」などのActionで、Triggerに登録しておくといろいろ便利だと思います。

僕の場合はCLIの知識はほぼゼロなので、下のように1つだけ登録しています。

080702qs19
・Object(テキストモードでコマンド入力)
screencapture -ioW [エスケープしたUNIXパス]」
・Action「Run Command in Shell

これをショートカットキーでTrigger登録して、ウインドウ単位のショットを撮っています。

これを実行すると、マウスポインタがカメラのアイコンに変わり、ウインドウ単位でスクリーンショットの撮影ができます。
⌘4 + space と同じ状況です)



(コマンド「screencaputure」について)
これはスクリーンショットを撮るコマンドです。
オプションで「-ioW」としています。

i」は領域選択撮影モード(スペースキーを押すとウインドウ単位の撮影)。
要するに ⌘4 と同じ。
W」はウインドウ撮影モードでスタートする。
o」はウインドウを撮影したときに、影を付けない。

オプションの後にエスケープしたUNIXパスを入力して保存ファイルの場所、ファイル名を指定します。

例えば「ピクチャ」フォルダに「ScreenShot.png」というファイル名でスクリーンショットを撮る場合のコマンドは・・・
screencapture -ioW ~/Pictures/ScreenShot.png

(パスに空白が含まれるときは、半角の「\」を付けてエスケープさせます。「AmCopyPathCMX」を使うと便利。)







この記事では QuicksilverB54(3815)、Terminal Module 11A を使用しています。



(関連記事)
Quicksilver --- 基本的な概略説明
Quicksilver/ 基本的な使用例
Quicksilver/ Catalogの設定
Quicksilver/ Actionについて(1)
Quicksilver/ Actionについて(2)
Quicksilver/ Actionについて(3)
Quicksilver/ Actionについて(4)- Command Objects
Quicksilver/ Triggers の説明(1)
Quicksilver/ Triggers の説明(2)
Quicksilver/ Plug-ins について
Quicksilver/ Proxy Objects について
Quicksilver/ Triggers の説明(3)- Mouse Triggers
Quicksilver/ Triggers の説明(4)- Abracadabra Triggers
Quicksilver/ ショートカットまとめ

すべてのQuicksilver記事のリンクは『Quicksilver』の(関連記事)にあります。
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