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2008/07/07 (Mon)

Quicksilver Plug-in/ Terminal Module
QS上から直接ターミナルを操作したり、コマンドを実行する
インストール方法は『Quicksilver/ Plug-insについて』参照
「Terminal Module」は、Quicksilver上から直接ターミナルを操作したり、シェルスクリプト、コマンドを実行できるようにするプラグインです。
【 Terminal Module - Actions 】
Terminal Module をインストールすると、以下のActionが使用できます。
(Terminal Module をインストールしていなくても使えるものもあります。)
Preferencesパネルの「Actions」カテゴリで、そのActionのチェックが外されていると利用できないので、使うActionにチェックを入れてランクを調整しておくことをオススメします。
run_
▶ Run [...]
1stPaneのObjectの シェルスクリプト を実行する。
例えば、プラグインの「Extra Scripts」に含まれるシェルスクリプト「top 10」なんかを実行できます。

この「top 10」を returnキー を押して実行しても、見た目には何も起こりません。再度Quicksilverを呼び出して、「. (ピリオド)」を押してテキストモードにすると、その結果が表示されます。

Run [...] と後ろに [...] が付いているのは、3rdPaneでオプションの引数をテキストモードで入力できるはずなんですが、僕の場合うまくできません。
と言うよりはActonで Run [...] が選択できません。
run_in_terminal_
▶ Run in Terminal [...]
1stPaneのObjectの シェルスクリプト を、ターミナルの新規ウインドウ上で実行し、結果を表示します。3rdPaneで「オプション」をテキストモードで入力できます。

これを実行すると、ターミナルで結果が表示されます。

run_command_in_shell
▶ Run Command in Shell
1stPaneにテキストモードでコマンドを入力して、それをQuicksilver上で直接実行します。
例えば「
uptime
」と入力して実行します。
すると、ウインドウを開き直して結果をQuicksilverで表示します。
(「. (ピリオド)」を押すとテキスト全体が見えるようになる)

run_a_text_command_in_terminal
▶ Run a Text command in Terminal
1stPaneにテキストモードでコマンドを入力して、それをターミナル上で実行します。
例えば「
jman ls
」と入力して実行します。(要 jman)
すると、ターミナルでそれを実行し、結果を表示します。

(番外編)
「
ls
」を実行するつもりが、間違って「sl
」と打ち込んでしまった場合
これを実行すると「SL(汽車)」がデスクトップ上を走りますw

(※「sl」コマンドのインストールが必要です。)
(参考ページ)
ザリガニが見ていた...。
『ターミナルでslと打つと煙を上げながら画面をSLが駆け抜けるslコマンド』
『究極の冗談コマンド『sl』 | Macの手書き説明書』
(「sl」コマンドのインストール)
こういものはインストールのやり方さえ分からないので、ザリガニが見ていた...。さん の通りやると「sl」コマンドをインストールすることができました。
(これで合ってるのか分からないけど・・・)
せっかくなので、Quicksilver でインストール法を説明してみると、
まず、『sl(1) Mac OS X version』さんのサイトから「slMacOSX.tar.gz(version 1.0.4)」のソースをダウンロードします。解凍すると「slMacOSX」フォルダができます。
この「slMacOSX」フォルダを選択して、⌘ command + ⎋ esc でQuicksilverにピックアップし、「Go To Directory in Terminal」Actionで実行します。
これを実行するとターミナルが起動して、ウインドウが開きます(「
cd
」が実行された状態)。次にターミナル上で「
make
」と入力して returnキー で実行します。すると、「slMacOSX」フォルダ内に「sl」というバイナリファイルが作られます。

次に /usr/local/bin をFinderで開きます。
/usr/local/bin
(↑これを選択して ⌘ command + ⎋ esc、次に returnキー でフォルダを開く)
Finderで「sl」ファイルを「bin」フォルダへ移動。
「認証」を選択してパスワードを入力。
以上でインストール完了。
go_to_directory_in_terminal
▶ Go To Directory in Terminal
1stPane(Object)にフォルダ(ディレクトリ)を選択して、実行します。
UNIXコマンドの「
cd
」をターミナルで実行します。例えば「デスクトップ」フォルダを選択して、実行してみます。
(テキストモードでディレクトリのUNIXパスを入力してもOK)

すると「
cd /Users/登録アカウント名/Desktop
」が実行されます。
show_man_page
▶ Show Man Page
1stPaneにコマンドのバイナリファイルを選択して実行します。
(テキストモードでコマンドを入力したときは、この「Show Man Page」Actionは選択できない。)

これで実行すると、ターミナルで「
man
○○○」の結果を表示します。
このActionを使うならば、
/usr/bin
をCatalogに登録しておいた方がいいでしょう。
/usr/bin は不過視フォルダなので、登録するにはちょっとしたコツが必要です。
不過視のものを見るには、いろいろ方法がありますが、Quicksilver でやろうとすると、まず「/」長押しでルートフォルダ(たいていは「Macintosh HD」)を表示します。
そして、option+/ or option+→ で下部階層を表示すると、不過視のものもQuicksilver上で見えるので、「usr」を選択して Open でフォルダを開きます。
それをCatalogの「Custom」カテゴリのウインドウにドラッグ&ドロップします。

あとはドロワーを開いて、詳細を設定します。
(『Quicksilver/ Catalogの設定』参照)
これで各コマンドのバイナリファイルに、Quicksilverから簡単にアクセスできるようになります。
(別の方法で「man」ページを開く)
Web Search Module を使って、そのコマンドの「man」ページを開くことが可能です。
下のような検索リストを追加します。
Name : man(←適当な名前でOK) URL : x-man-page://*** Encoding : Unicode (UTF-8) |
(※詳しい設定方法は『Quicksilver Plug-in/ Web Search Module』参照)
これでリスキャンして、「Search For...」や「Find With...」Actionを使って、調べたいコマンドをテキストモードで入力します。

これを実行すると、ターミナルでそのコマンドの「man」ページを開くことができます。
上記の方法でもいいのですが、どうせなら日本語で「man」ページを読みたいので、「FreeBSD 日本語マニュアル検索」を利用させてもらいます。
Web Search Module で下のような検索エンジンを追加します。
Name : jman FreeBSD日本語マニュアル検索(←適当な名前でOK) URL : qss-http://www.jp.freebsd.org/cgi/mroff.cgi?subdir=man&lc=1&cmd=&man=***&dir=jpman-5.4.0%2Fman§=0 Encoding : Japanese (ISO 2022-JP) |
リスキャン後に、下のように調べたいコマンドをテキストモードで入力して、検索します。

これを実行すると、デフォルトのWebブラウザで「man」ページを日本語で読めます。
【 Terminal Module - Catalog 】
Terminal Module をインストールすると、Catalogの「Modules」カテゴリに
「Bash Command History」が追加されます。

これにチェックを入れると、不過視ファイルの「.bash_history」を読み込んで、コマンドの履歴をQuicksilver上で表示できるはずなんですが・・・、
いつの頃からか分からないけど、僕の環境では読み込めなくなってしまいました。
まあ、これが使えなくともターミナルで「↑」キーを押せば、コマンドの履歴を参照できます。(「↓」で戻る)
【 Terminal Module - Triggerの設定例 】
コマンドラインツールを使いこなしている人ならば、いろいろなコマンドを入力しておいて「Run Command in Shell」「Run a Text command in Terminal」などのActionで、Triggerに登録しておくといろいろ便利だと思います。
僕の場合はCLIの知識はほぼゼロなので、下のように1つだけ登録しています。

・Object(テキストモードでコマンド入力)
「screencapture -ioW [エスケープしたUNIXパス]」
・Action「Run Command in Shell」
これをショートカットキーでTrigger登録して、ウインドウ単位のショットを撮っています。
これを実行すると、マウスポインタがカメラのアイコンに変わり、ウインドウ単位でスクリーンショットの撮影ができます。
(⇧⌘4 + space と同じ状況です)
(コマンド「
screencaputure
」について)これはスクリーンショットを撮るコマンドです。
オプションで「
-ioW
」としています。「
i
」は領域選択撮影モード(スペースキーを押すとウインドウ単位の撮影)。要するに ⇧⌘4 と同じ。
「
W
」はウインドウ撮影モードでスタートする。「
o
」はウインドウを撮影したときに、影を付けない。オプションの後にエスケープしたUNIXパスを入力して保存ファイルの場所、ファイル名を指定します。
例えば「ピクチャ」フォルダに「ScreenShot.png」というファイル名でスクリーンショットを撮る場合のコマンドは・・・
screencapture -ioW ~/Pictures/ScreenShot.png |
(パスに空白が含まれるときは、半角の「\」を付けてエスケープさせます。「AmCopyPathCMX」を使うと便利。)
この記事では QuicksilverB54(3815)、Terminal Module 11A を使用しています。
(関連記事)
Quicksilver --- 基本的な概略説明
Quicksilver/ 基本的な使用例
Quicksilver/ Catalogの設定
Quicksilver/ Actionについて(1)
Quicksilver/ Actionについて(2)
Quicksilver/ Actionについて(3)
Quicksilver/ Actionについて(4)- Command Objects
Quicksilver/ Triggers の説明(1)
Quicksilver/ Triggers の説明(2)
Quicksilver/ Plug-ins について
Quicksilver/ Proxy Objects について
Quicksilver/ Triggers の説明(3)- Mouse Triggers
Quicksilver/ Triggers の説明(4)- Abracadabra Triggers
Quicksilver/ ショートカットまとめ
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