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ターミナルとか使わずに、GUI操作で root の「rootパスワード」(※ログインパスワードとは違います、デフォルト状態では設定されてません)の設定方法、rootアカウントでのログインの方法です。
ヘルプを見てると、
システム環境設定 > アカウント > パスワード
を開き、「ログインオプション」を選択、ネットワークアカウントサーバの「接続...」ボタン、「ディレクトリユーティリティを開く...」を実行という風に説明があります。

ただ、こんなまどろっこしいやり方をしなくても、ここまでの過程は
/System/Library/CoreServices/Directory Utility.app
を単純に起動すればラクです。

※OS10.6では、「Directory Utility.app」の保存場所はここに変更されています。
あとは『root でログインする』と同じ手順です。
も一度おさらいの意味を含めて・・・。
Directory Utility.app を起動してウインドウ左下の南京錠アイコンをクリックして、管理者ユーザのパスワードを入力します。

これで南京錠が「解錠」状態になったら
編集 メニュー > ルートユーザを有効にする を実行します。

まだルートパスワードが設定されていない場合は、ダイアログが開くので、ルートパスワードを設定します。

※ 「ルートパスワード」はログインパスワードとは違います
ここで設定したルートパスワードは、忘れないように注意しましょう。
これでルートユーザが有効になります。
次にログインするときには、ログインウインドウに「その他のユーザ...」が追加されています。

これをを選択して、次に名前「root」(←多分この名前じゃなくてもいいかもしれない?)、パスワードに先ほど設定したルートパスワードを入力します。

これで、ルート権限を持ったユーザアカウントとしてログインできます。
ルート権限を持っているので、他のユーザアカウントのホームフォルダ内のファイルとか、システムが使うファイルなど、通常だとアクセス権がなくて見ることさえできないファイルに対して編集・変更・削除できたりします。
使い方によっては危険なので、アクセス権?ルート権限?とか意味が分からない場合は、使わない方がいいでしょう。
システム環境設定の「アカウント」パネルを開くと、
「System Administrator」としてログインしていることがわかります。

トラブルシューティングとか、いざってときの場合だけに使うようにした方がいいでしょう。
使用しないときは、また「Directory Utility.app」を起動して「ルートユーザを無効にする」にチェックしておいた方がいいです。

まれに「ルートパスワード」が必要なアプリケーションもあるので、それを使う人はルートパスワードを設定しておいた方がいいでしょう。
(関連記事)
root でログインする(Leopard編)
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-946.html

AdminLaunch : root権限でアプリケーションを起動させる
OS10.4以上(UB)
フリーウェア
root権限でアプリケーションを起動させる「AdminLaunch」の紹介です。
AdminLaunch は使い方によっては、非常に危険なアプリケーションです。
「root権限でアプリケーションを起動させる」という意味が理解できないのであれば、使用しない方がいいでしょう。
起動すると下のようなウインドウが表示されます。

ここにroot権限で起動させたいアプリケーションをドラッグ&ドロップします。

その際に管理者ユーザのパスワードを入力します。

テキストエディタをroot権限で起動させて、特別なファイルを編集したりすることに使えます。
他にも、例えば Finder でアクセス権のないファイルを扱うこともできます。
まず Finder を終了させます(←やり方はあえて説明しません)。
それで、AdminLaunch を起動して、command+O でFinderを選択します。

これで、他のユーザアカウントのファイルなど、アクセス権のないファイルにアクセスできるようになります。
(通常のFinderの場合)
「test」という他のユーザアカウントのホームフォルダには、アクセスできない状況です。各フォルダに通行止めマークが付いて中を見ることはできません。

(AdminLaunch でFinderを起動した場合)
各フォルダの通行止めマークも消えて、普通にアクセスできるようになります。

覚えておくと、なにかのトラブルシューティングに役立つかも。
この記事では AdminLaunch 1.0.1 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Mac OS X Utilities Collection
Download page : 上に同じ
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-796.html
Root:“スーパーユーザ”
Mac OS X では、システムインストール時に "ルート" と呼ばれるスーパーユーザが作成されます。root ユーザはコンピュータ上のすべてのファイルやフォルダにアクセスすることができ、管理者アクセス権を普通のユーザに追加することもできます。コンピュータ の日常的な使用の際には、root ユーザとしてログインする必要はありません。実際、root ユーザはデフォルトでは使用できないようになっています。
前の記事『iRepair』でアクセス権などを調べているときに、GUI操作で「root」でログインする方法が『Enabling and using the "root" user in Mac OS X』に書かれていたので試してみました。
まず「ディレクトリユーティリティ.app」を起動します。
(OS10.5での場合、OS10.4以下では「NetInfo Manager.app」)

これは「ユーティリティ」フォルダにあります。
(Finderで shift+command+U で「ユーティリティ」フォルダを開く)
/Applications/Utilities/Directory Utility.app
これでウインドウ左下のカギマークをクリックし、管理者ユーザのパスワードを入力して「解錠」した状態にします。そして
編集メニュー > ルートユーザを有効にする
を実行します。

これで、初めて「ルート」にするならば、任意のルートパスワードを2回入力して設定します。

このパスワードは忘れないよう、且つ他の人に推測されないような安全なもので設定した方がいいです。文字数も解析ソフトでも追っ付かないように、最低8文字以上の多い文字数がいいと思います。
参考『「Zipファイルのパスワードを短くするのは危険だよ!」を計算して確認してみた - RX-7乗りの適当な日々』
そして再ログインすると、ログインウインドウに「その他のユーザ...」という項目が表示されるので、これを選択します。

(こんなユーザピクチャが表示される)
ここの名前を「root」、パスワードを先程設定したルートパスワードを入力してログインします。
(もしかしたら名前は「root」でなくてもいいかも?)
ログインすると、初期設定状態のデスクトップが表示されます。

ルートでは「Documents」フォルダがないので、Dockのそのアイコンは「?」と表示されています。
システム環境設定 > アカウント
を開いて見ると・・・

ユーザ名が「System Administrator」(システム管理者)となっています。
ターミナルで「
whoami
」コマンドを実行すると、「root
」と返します。
コマンドプロンプトもルートだと「
#
」になります。もちろん、ルートだとすべてのファイルにアクセスできるので、他のユーザアカウントのホームフォルダにも、Finderで簡単にアクセスできます。

ちなみにルートでのホームフォルダでは「デスクトップ」「ダウンロード」「ライブラリ」の3つしかフォルダが存在しないようです。

元に戻すときは、このルートアカウントをログアウトして、管理者ユーザのアカウントでログインし直します。
そして「ディレクトリユーティリティ.app」を起動し、
編集メニュー > ルートユーザを無効にする
を実行します。

これで、次回ログインするときのログインウインドウに「その他のユーザ...」という項目は無くなります。
※ルートでログインすると、普段は編集や削除することのできないファイルも弄れてしまうので、十分に注意して下さい。記事内容の試用は自己責任において。
出所のわからない、悪質なアプリケーションなどをルートアカウントで起動して、ファイルを削除されてしまうとか、まさに無防備状態なので注意した方がいいです。
デフォルトでルートアカウントが無効になっていることは、それなりに意味があるので、安易に使用することは避けた方がいいでしょう。
記事内容は「まあ、知ってて損はない」程度のものと考えて下さい。
(参考)
muta's mac scribbling さん の『UNIXコマンドを実戦に使う3』に、コマンドラインでルートを有効にする方法が詳しく書かれています。
(関連記事)
root でログインする(Snow Leopard編)