1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-786.html

スケッチ風ドロー : 簡単なベクター図形が描くのに適したドローイングツール
OS10.6(Intel)、OS10.5(UB)
フリーウェア
簡単なベクター図形を描いたり、写真に注釈を付けたりするのに適した「スケッチ風ドロー」の紹介です。

「ツールパネル」( option+command+T )の各ツールを選択して、図形などを描いていきます。

(※画像はヘルプより拝借)
少し補足しておくと・・・
「テキスト」入力するときは、まず入力する範囲を四角を描くようにドラッグ&ドロップで指定してから入力します。
ベジェ曲線や多角形などのオブジェクトを編集するときは、ダブルクリックして各アンカーポイントを操作します。
描いたオブジェクトの詳細を「インスペクタ」ウインドウ( option+command+I )で設定できます。
「位置と寸法」

オブジェクトの位置や回転などを操作できます。
「スケッチ風ドロー」では、よくある shift+ドラッグ で比を保ったまま拡大縮小するといった操作ができないので、ここで微調整したりします。
オブジェクトが線形のものであれば、矢印付きの線にできます。
('10/05/16追記)
option+ドラッグ すると、図形の比を保ったまま拡大縮小できます。
コメントで教えて頂きました。
(追記おわり)
「線と塗り潰し」

オブジェクトの「線」と「面」の部分の色など設定します。グラデーションなどもでっていできます。
カラーパネルでのカラーピッカーの種類によっては、カラーパネルがうまく動作しないものもあります。
「破線と影」

オブジェクトの「線」の部分を破線に設定できます。また影も付加できます。
他によく使う操作として
- Undo command+Z, Redo shift+command+Z
- (オブジェクトを)前面に出す shift+command+F
- (オブジェクトを)背後へ送る shift+command+B
- グループ化command+G
- ロック command+L
また フォーマット メニュー > 整列とサイズ変更 から
複数オブジェクトの整列や揃えなどの機能を使えます。

ファイルを保存すると拡張子「.skt3」のファイルで保存されます。

このファイルは、Finderで QuickLook や アイコンプレビュー もできます。
また書き出せるフォーマットは以下のようになっています。
PDF, TIFF, EPS, SVG となっています。

「スケッチ風ドロー」では画像ファイルをウインドウにドラッグ&ドロップして画像を読み込み、それに注釈を書き込んだりできます。

この状態でTIFF形式に書き出すと、書き込まれた部分だけの大きさになって、余白部分は透明な画像になります。

(プレビュー.app で開いてみたところ)
こんな感じの画像になるので、ホームページなんかで使う画像にキャプションを入れたりするときに使えるかと思います。
「スケッチ風ドロー」の機能から言って、本格的な絵を描いたりするにはちょっと難がありますが、簡単なスケッチや文章書き、画像に注釈を入れる、などの使い方に適していると思います。
それに、PDFに書き出せるので、ちょっとしたパワーポイント的な使い方にも向いているかと思います。
この記事では スケッチ風ドロー 10.6.4 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : 佐藤昭アプリケーション工房
Download page : スケッチ風ドロー
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-419.html

Inkscape : SVG形式のベクターグラフィックソフト
X11対応
OS10.3以上(PPC)、OS10.4以上(UB)各対応
ドネーションウェア
SVG形式のベクターグラフィックソフト「Inkscape」の紹介です。
この手のソフトだとAdobeのIllustratorが有名ですが、こんな高価なものは誰にでも買えるものではないので、これにお世話になってます。
Inkscape を動かすにはX11が必要です。
Inkscape を使って下のような絵を描いてみたいと思います。

【 Inkscape - よく使う操作 】
control+Z --- Undo
shift+control+Z --- Redo
shift+control+H --- ヒストリパネルの表示
control+C --- コピー
control+V --- ペースト
(commandじゃないので注意)
delete --- オブジェクトを削除
Editメニュー>Paste In Place
--- コピー元と同じ場所にペースト
Editメニュー>Paste Style
--- 選択したオブジェクトにスタイルのみペースト
+(or マウス第3ボタンクリック) --- 拡大表示
ー(or shift+マウス第3ボタンクリック) --- 縮小表示
定規部分からドラッグ&ドロップ(X軸・Y軸) --- ガイドを作る
オブジェクトの前後関係に関して
home ---最前面に移動
end ---最背面に移動
pageup --- 1つ全面に移動
pagedown --- 1つ背面に移動
control+G --- グループ化
shift+control+G --- グループ解除
【 Inkscape - レイヤの作成 】
Layerメニュー>Layers(shift+control+L)
でレイヤパネルが表示されます。

「-」でレイヤ削除
矢印アイコンでレイヤの移動
選択したものがカレントレイヤになります。
各レイヤの目のマークで表示/非表示の切り替え。
鍵マークでロックします。
【 Inkscape - パスで絵を描く 】
ウインドウ左側に表示されているツールで絵を描いて行きます。
下の写真で選択しているツール「Draw Bezier curves and straight lines」でベジェ曲線など自由な線と面を描くことができます。

このツールを使っているときに、control+Z でUndoを実行すると、すべてのアンカーポイントが消えてしまいます。1つ前のアンカーポイントの状態へ戻りたいときは「deleteキー」を使います。
始点に戻らずに途中の状態で確定するときは、returnキー。
書き終えたパスの編集は「Edit path nodes or control handles」ツールで行います。

丸や四角形を描くときは、□ Create rectangles and Squares、○ Create circles, ellipses, and arcs を使います。
shift+control+ドラッグ で正方形、正円が描けます。
「Select and transform objects」でオブジェクトの選択・移動・拡大縮小などができます。

【 Inkscape - 線と面の色を設定 】
オブジェクトは「線」と「面」で成り立っています。
メインのウインドウ左下に選択しているオブジェクトの「面」と「線」に設定されている色が表示されます。

上に並んでる色パターンをクリックすると、面の色がその色に変わります。
「O」がオブジェクト全体の透明度
「F」が面の色(Fill)
「S」が線の色(Stroke)
この色の部分をクリックすると、「Fill and Stroke」ウインドウが開き、詳細設定ができます。
(shift+control+F でもOK)
▶ 面(Fill)の色の設定
「Fill and Stroke」ウインドウの「Fill」タブで設定します。

赤枠のところで基本的なことを設定します。
左から順に「×」は何もなし(透明)、選択した色で塗りつぶし、線形グラデーション、円形グラデーション、パターン、「?」は色の違う複数のオブジェクトを選択しているとき。
下の「Blur」で境界をぼかします。
上の写真では円形グラデーションを選択していて、「Edit」をクリックすると、右側の「Gradient editor」ウインドウが開きます。
ここの「stop」が色の変わり目のことで、プルダウンの各stopごとに色を設定して行きます。「Add stop」でstopを追加し、Offsetで加減調整できます。
▶ 線(Stroke)の色・形状の設定
色設定は「Fill and Stroke」ウインドウの「Stroke paint」タブで設定します。

形状の設定は「Stroke Style」タブで設定します。

線の太さ・形状、角の形状、始終点の形状、などを設定できます。
ほんの触りぐらいの説明だけど、これぐらいが判れば、だれでも下の絵ぐらいは描けると思います。Inkscape にはもっとたくさんの機能があるので自分で試してみて下さい。

この記事では Inkscape 0.45.1 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Inkscape 自由に描く。
Download page : 上に同じ