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プレビュー : Apple純正のPDF•イメージビューア
以前のエントリ『Gattai PDF』のコメントで うむらうす のharuさんに「プレビュー.appでもPDFの結合ができる」と教えて頂きました。
OS10.5になってから、「プレビュー」は“やればできる子”になったと各所で言われておりましたが、なかなかやります。
そこで、主にビューアのみの機能しか使っていなかったプレビューを、いろいろと弄ってみました。
【 Preview - PDFファイルを結合する 】
「プレビュー.app」でPDFファイルを表示しているときに、サイドバーを「サムネール表示」しているところに、別のPDFファイルをドラッグ&ドロップします。

すると、その場所にPDFを結合することができます。

(5ページしかなかったものが、結合されて10ページまで増えました)
ページの順番を変えたいならば、このサイドバーの各サムネイルを、移動したいところにドラッグ&ドロップすればできます。
後は、「ファイル」メニューから
「保存 ( command+S )」か「別名で保存... ( shift+command+S 」で、
ファイルを保存します。

さらには、「編集」メニューの
「白紙ページを挿入」「選択したページを削除( command+delete )」などを使って編集することができます。

【 Preview - PDFの気になる箇所をマークアップ 】
PDFファイルの気になる箇所を、マーカーを使ったように色付けしてハイライトしたり、下線、
まず、マークアップする箇所を選択します。
普通にマウスポインタがキャレット状態のときに文字を選択すればいいのですが、PDFファイルでは別の段落が横にあったりして、その部分を選択することが難しい場合があります。
そういうときは、optionキー を押しながら、選択したい部分を囲みます。

選択した部分に対して、
ツールメニュー > マークアップ 以下から、もしくはホットキーで実行します。
- control+command+H テキストをハイライト
- control+command+S
テキストに取り消し線を引く - control+command+U テキストにアンダーラインを引く

それぞれの色は command+I(アイ) でインスペクタを開いて、「注釈」タブにて調整できます。
【 Preview - 長方形・楕円形の注釈図形を入れる 】

ツールメニュー > 注釈 以下から、もしくはホットキーで図形を挿入できます。
- control+command+O 楕円を追加
- control+command+R 長方形を追加
それぞれの色・線の太さ・点線は command+I(アイ) でインスペクタを開いて、「注釈」タブにて調整できます。
【 Preview - PDFにメモを付ける 】
資料に付箋メモを付けるような感覚で、PDFファイルにメモを付けられます。
ツールメニュー > 注釈 > メモを追加 ( control+command+N )
で、メモを挿入したい部分をクリックします。
すると、ウインドウの左側にスティッキーズのようなメモウインドウが表示されるので、ここにメモを入力しておきます。

(↑緑の円の部分がメモを挿入(クリック)した箇所)
メモの「×」ボタンをクリックすると、メモは消えます。消えても、挿入した箇所のマークをクリックすると、またメモが表示されます。
メモの色や、挿入箇所のアイコンは command+I(アイ) でインスペクタを開いて、「注釈」タブにて調整できます。
【 Preview - PDFファイルでリンクを作る 】
PDFファイル内の各ページへの内部リンク、Webサイトのホームページのアドレスへのリンクを作ることができます。
まずリンクを付けたい部分を選択して、
ツールメニュー > 注釈 > リンクを追加 ( control+command+L )
を実行します。

次に command+I(アイ) でインスペクタを開いて、「注釈」タブを開きます。

同じPDF内でリンクを作成するときは、プレビューでリンク先のページをウインドウで表示します。
そのページを表示してから、このインスペクタの「リンク先を設定」ボタンをクリックします。
これで、PDF内のリンクが作れます。

リンクを付けたのなら、ハイライトするなど目立たせるようにしておいた方が分かり易いでしょう。
外部のホームページなどのリンクを付けたいときは、インスペクタで、そのURLアドレスを入力して設定します。

「マークアップ」「注釈」の各機能は、ツールバーでアイコンが用意されているので、「ツールバーのカスタマイズ」(ツールバーを右クリック)で、表示させておくと便利です。


「プレビュー.app」にはその他にもいろいろ機能があるので、また別のエントリでやってみたいと思います。
この記事では Preview version 4.1 (469.4) を使用しています。
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-854.html

Gattai PDF : 複数のPDFファイルを1つにまとめる
OS10.5以上(Intel, PPC)
ドネーションウェア
複数のPDFファイルを1つのファイルにまとめることができる「Gattai PDF」の紹介です。
使い方は簡単で、Gattai PDF のウインドウに、1つにまとめたい複数のPDFファイルをドラッグ&ドロップします。

ここにリストされたら、各項目を選択して右側の「▲」「▼」で順番を調整します。
ソートが完了したら、「合体」ボタンをクリックして、保存場所を指定し、ファイル名を入力して実行します。
「合体」に成功すると、どこかで聞いたような(保険会社のCMのような・・・)効果音でお知らせしてくれます。
↓新たに作成されたPDFファイルを、プレビュー.app で開いてみたところ

この記事では Gattai PDF 1.0 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : MacFeeling
Download page : MacFeeling Software » Gattai PDF
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-343.html

PDF Browser Plugin : WebブラウザのウインドウでPDF書類を閲覧出来る
OS10.3以上(PPC)
シェアウェア69$
非営利目的での個人利用、または教育機関での利用の場合 フリーウェア
Safari や Firefox などの Webブラウザのウインドウで、PDF書類を閲覧することの出来るプラグイン「PDF Browser Plugin」の紹介です。
ずいぶん前のことだけど、たしか muta's mac scribblingさん の『OSXアプリケーション2-4 , PDF Browser Plugin』で知ってインストールしたものです。
これをインストールしていない状態だと、ホームページでPDFファイルのリンクをクリックすると、そのページ(PDFファイル)をダウンロードするようになっています。
PDF Browser Plugin をインストールしていると、PDFを直接 Webブラウザで閲覧出来るようになります。

PDFを読み込むと上部にツールバーが表示され、ここで操作が出来ます。

主な機能は下記のようなものです。
・表示中のPDFを他のビューア(プレビューなど)で開く
・表示中のPDFを保存する
・表示中のPDFをプリントアウト
・拡大縮小、実際の大きさで表示
・表示スタイルの undo、redo
・表示しているページを時計回りに90°回転

ツールバー右端の歯車アイコンをクリックするか、ツールバー・ウインドウのどこかを control+クリック(右クリック)すると、メニューが表示されます。
ツールバーアイコンの機能とほぼ同じメニューになっています。
ここの「Show」項目の「Toolbar」のチェックを外すと、ツールバーが表示されなくなります。代わりに縦スクロールバーの上部に「▼」が表示されます。
クリックするとメニューが表示されて、ここで各操作が出来ます。

複数ページにわたるPDFファイルの場合は、縦スクロールバーの下部の「ページ送り、戻し」が使えるようになります。

複数ページのファイルや、大きいファイルなどで見比べて見たい場合は、縦スクロールバーの上部の黄色の丸部分をドラッグすると分割画面表示に出来て便利です。


境界の丸いポッチをダブルクリックすると、元に戻ります。
ホームページ上のPDFファイルだけでなく、ローカルに存在するPDFファイルも扱えます。
例えば、デスクトップに存在するファイルをWebブラウザのウインドウにドラッグ&ドロップすると、PDF Browser Plugin が起動して見ることが出来ます。

尚、PDF Browser Plugin は Internet Explorer には対応していないようです。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Schubert|it
Download page : Schubert|it - PDF Browser Plugin
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-326.html

CocoaBooklet : PDFをプリントして本を作れるようにページの配置換えをする
OS10.3.9以上(UB)
ドネーションウェア
PDFファイルをプリントアウトしたときに、用紙を折り畳んで本を作れるようにPDFファイルのページ配置を変換するユーティリティ「CocoaBooklet」の紹介です。
【 CocoaBooklet - 使い方 】
起動すると、このようなウインドウが表示されます。

このウインドウか、DockアイコンにPDFファイルをドラッグ&ドロップすれば、PDFファイルのページの配置換えを行います。
例えば、下のような元のPDFファイルを・・・
(muta's mac scribblingさん の『ショートカットキー』のページを使わさせてもらいました。)

CocoaBooklet で配置換えを行うと、このように(写真がちょっと分かりづらいですが)本にしたときに折り畳んで使えるように2分割されます。

デフォルト設定では、偶数ページが180°回転されます。
普通にこのまま全ページを印刷した場合は、プリントされてる面同士、プリントされて無い面同士を重ね合わせると、本の形態になります。
それでは、ちょっと芸が無いので、先に奇数ページを印刷して、その裏面に偶数ページを印刷してやると、バッチリ本の形態になり、紙も少なくて済みます。
それを実際にプリントアウトして本にしてみると、こんな感じです。

僕の場合、デフォルト設定で偶数ページが180°回転になってたのを忘れて、プリンターの紙の方向を間違えて失敗したので、チャレンジしてみる人は注意したほうがいいでしょう。
それと、WebページなどをPDFで保存してプリントアウトするときなどは、この CocoaBooklet と同じ作者さんが作った PDFLab などで余白ページなどを削除してから、CocoaBooklet で本形式にしてプリントした方がいいでしょう。
【 CocoaBooklet - 環境設定 】
CocoaBookletメニュー>Preferences(command+,(コンマ))
で環境設定ウインドウが開きます。

この「Paper Size」タブで、用紙の大きさなど設定が出来ます。
「Options」タブで用紙割りなど設定します。

A4サイズの用紙では4分割にすると元のファイルの文字が大きいものしか、読めないので僕の場合は使えそうにありません。
「Do not flip even pages」にチェックしていると、偶数ページが反転しません。
【 CocoaBooklet - ヘルパーアプリケーション 】
CocoaBooklet を初めて起動したときに、ヘルパーアプリケーションをインストールするか、どうかを選択します。

「Yes」を選択すると、ライブラリフォルダに
~/Library/PDF Services/MakeBooklet.app
がインストールされます。
これをインストールしていると、プリントアウト(commnad+P)するときのダイアログの「PDFとして保存」の項目がアイコンに変わり、下のようになります。

ここで「PDFとして保存」は従来のものと同じです。
(参考記事 : PDFファイルで保存しよう)
「Make a Booklet」を選択すると、CocoaBooklet が起動して、本に出来るようにページを分割した形のPDFファイルで保存出来るようになります。
このときの設定は CocoaBooklet の環境設定で前に設定しておいたものになります。
上記でも書きましたが、Webページなどに適用する場合は PDFLab などで余白ページなどを削除してからの方がいいので、ヘルパーアプリケーションを使わない方がいいでしょう。
(ダウンロードリンク)
Site top page : La Page de Fabien
Download page : CocoaBooklet
(関連記事)
PDFファイルで保存しよう
PDFLab --- PDFファイルを統合・分割、画像ファイルの挿入、パスワードロック
CreateBooklet --- 製本レイアウトに変更するPDF Services プラグイン
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-296.html

PDFLab : PDFファイルを統合・分割、画像ファイルの挿入、パスワードロックなど
OS10.3.9以上(UB)
ドネーションウェア
PDFファイル(のページ)を統合・分割、他の画像ファイル形式からPDFに変換する、パスワード付きのロックを掛けるなどの機能を持つPDFユーティリティの「PDFLab」の紹介です。

【 PDFLab - 基本的な操作 】
PDFLab はツールバーのアイコンで主に操作します。

▶ Add File
ここで、編集するPDFファイルや画像ファイルなど選択します。選択されたファイルはリストに表示されます。
フォルダやファイルをウインドウにドラッグ&ドロップしてもリスト表示されます。
▶ Add Blank
白紙のページを作成します。
▶ Duplicate
リストに表示されている選択したファイル、ページを複製します。
▶ Remove File
リストに表示されている選択したファイル、ページをリストから除外します。
リストの「x」ボタン、deleteキー でも除外出来ます。
▶ Remove All
リストに表示されているすべてのファイル、ページを除外します。
▶ Prefs
環境設定ウインドウを開きます。
▶ Create PDF
リストでチェックを入れたものを、リストに表示されている順番で1つのPDFファイルに統合します。
このリストに表示されているもの1つ1つが、各ページとなって複数ページを持つPDFファイルとなります。
順番はリストをドラッグ&ドロップで変更出来ます。
(ちょっと操作しづらい)
ただし、ファイルをリスト表示された複数ページのPDFファイルの中のページに割り込ませるようなことは出来ません。
例えば、リストをこのように構成したとします。

これで、「Create PDF」をクリックすると、チェックしたものが統合され、ファイル名などを設定して保存します。
それを プレビュー で開いてみると、こんな感じです。

▶ Infos
サイドのドロワーを開閉します。
そのサイドのドロワーで回転などの操作が出来ます。

反時計回りに90°回転します。
▷ Page to include
選択ファイルのページ数を表示します。ここの数字を置き換えると、そのページ(範囲)がリストのチェックが付きます。
(All)
そのファイルの全ページにチェックを入れます。
(None)
そのファイルの全ページのチェックを外します。
(Odd)
そのファイルの奇数ページにチェックを入れます。
(Even)
そのファイルの偶数ページにチェックを入れます。
▷ Repeat each : ○○ times
そのファイルの全ページを入力した回数分、複製します。
【 PDFLab - 編集操作 】
ウインドウ下の「Show Tools」で下に編集ツールのドロワーが開きます。

(1)Make one PDF from every page of the document
リスト上で複数ページをもつファイルを選択してこれをクリックすると、そのページ毎に1つのPDFファイルとして保存します。
「○○○-page*.pdf」というファイル名で保存されます。
(2)Split odd and even pages
リスト上で複数ページをもつファイルを選択してこれをクリックすると、その奇数ページと偶数ページに分けて2つのPDFファイルとして保存します。
「○○○-odd.pdf」「○○○-even.pdf」というファイル名で保存されます。
(3)Encrypt the document
これはパスワードで保護されたPDFファイルを作成する機能です。
リスト上でファイルを選択してこれをクリックすると、下のようなウインドウが開きます。

制限事項を選んでチェックして、オーナーパスワードとユーザパスワードを設定します。(上の写真のような制限をかけても、オーナーパスワードのみの設定だと、どのユーザでも閲覧可能になってしまいます。)
上の写真ののように制限をかけたPDFファイルを プレビュー で閲覧しようとすると、鍵マークのアイコンが表示され、中身が見れず、オーナーパスワードか、ユーザパスワードを入力しないと、閲覧出来ないようになります。

「○○○-encrypted.pdf」というファイル名で新規保存されます。
(4)Decrypt the document
リスト上の(3)でパスワード付きロックをかけたPDFファイルを、ロック無しの新規PDFファイルにします。
これをクリックすると、オーナーパスワードの入力を要請されます。

「○○○-decrypted.pdf」というファイル名で新規保存されます。
(5)Add a watermark at the document
リスト上でファイルを選択してこれをクリックすると、テキストか画像の透かし入りのPDFファイルを新規作成します。
例えば、テキストの透かしを選択すると、このウインドウが表示されます。

ここで、テキスト内容と大きさを指定して「OK」をクリックすると、「○○○--watermarked.pdf」というPDFファイルが作成されます。
これを プレビュー で開いてみると、こんな感じです。

分かりづらいですが、非表示部分かつ最背面に表示されるので、あまり透かしとしては機能していないようです。
(6)Interleave several documents
この機能は上記の「Create PDF」との同じのようです。
リスト上のファイルを commandキー や shiftキー を押しながら複数選択して、これをクリックすると、任意ファイル名の新規の統合したPDFファイルを作成します。
goo 辞書 によると「interleave」には「白紙を差し込む」という意味らしいので、ブランクページを差し込むのかと思ってたら、どうやらそうではないみたいです。
(7)Add resulting files to the list
ここにチェックすると、上記で新規作成されたPDFファイルがリスト表示されるようになります。
(8)Remove originals from the list
ここにチェックすると、上記で選択した元のファイルが、各項目を実行終了後にリストから除外されます。
(ダウンロードリンク)
Site top page : La Page de Fabien
Download page : PDFLab
(関連記事)
PDFファイルで保存しよう
CocoaBooklet --- PDFをプリントして本を作れるようにページの配置換えをする