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TextExpander : 慣用句などを省略語で簡単入力するテキスト入力補助ツール
OS10.6(Intel)、OS10.4以上(UB)、OS10.3.9 各対応
シェアウェア $34.95
予め登録しておいた慣用句・スニペットなどを、省略語で入力して時間を節約できるテキスト入力補助ツール「TextExpander」の紹介です。

TextExpander を使う前の準備として、システム環境設定の「ユニバーサルアクセス」パネルで
「補助装置にアクセスできるようにする」にチェックしておきます。

【 TextExpander - スニペット入力 】
TextExpander は、テキスト入力を効率的に行うための補助アプリケーションです。
省略語を入力することによって、登録されているよく使う慣用句・語句などを一発入力する便利ものです。
例えば、デフォルトでスニペット登録されているものを試してみると・・・
テキストエディット.appなど「ddate」と入力してみます。

すると泡がはじけるような効果音とともに、今日の日付に入れ変わり入力されます。
「ぽわんっ」

日本語入力中であっても省略を入力すると、登録されたものに変換・展開されます。
(この日本語入力中であっても展開できるのが何気に重要)

「ddate」=「っだて」。これも今日の日付に変換されます。

TextExpander は省略語を入力するときに、登録したキーストロークを順番通りに打ち込まないと、ちゃんと変換されません。
逆に考えれば、もし TextExpander 有効中に「ddate」という省略語を普通の語句として入力したい場合は、d ← → d a t e というようなカーソルキーを含めた打ち込み方をすると「日付」に変換・展開されません。
スニペットはメニューバーのドロップダウンメニューからでも入力することができます。

また検索も可能です。

「Suggest」機能については「Group」の説明のところで。

【 TextExpander - スニペットを登録・設定する 】
次にスニペットを登録してみます。
メニューから、新規スニペットの作成する項目がいろいろ用意されています。

「Edit Last Expanded Snippet...」は、最後に使ったものをちょっと修正したいときに便利。
もちろん TextExpander を開いて、メインウインドウから設定することもできます。

いくつかのスニペットの設定例を挙げながら、機能を説明していきたいと思います。
メールアドレスを登録
とりあえず定番のメールアドレスを設定してみます。
新規グループ、新規スニペットを作成します。
ツールバーや左下の「+」メニューなどから作成します。

(「グループ」ごとに機能設定することもあるので、各スニペットは用途別などに分類しておいた方がいいです。)
左のリストから新規作成したスニペットを選択して、右ペインで、そのスニペットの内容・省略形を設定していきます。

- Content(内容)に目的の語句、この例の場合ではメールアドレスを入力しておきます。
- Abbreviation(省略語)を設定します。この欄には半角英数で入力します。日本語ではちゃんと機能しません。
- Label はこのスニペットの名称になります。設定しなければ「文字内容」が適用されるので、設定してもしなくても、どちらでもOKです。
Content のリストは
- プレーンテキスト
- スタイル付きのテキストと画像
- AppleScript
- Shell Script

この例の場合では、テキストデータのみでいいので「プレーンテキスト」を選択します。
Abbreviation のリストは次から選択します。
- 大文字と小文字を区別 (aB, Ab, AB は違う)
(例)t s → test snippet , T S → × , t s → × - 大文字と小文字を区別しない (aB, Ab, AB は同じ)
(例)t s → test snippet , T S → test snippet ,
T s → test snippet - 省略形の大文字と小文字と同様
(例)t s → test snippet , T S → TEST SNIPPET ,
T s → Test snippet , t S → test snippet

この例では3番目以外の、好きな方を設定するといいでしょう。
誤動作を減らす意味でも「大文字と小文字を区別」を選択するといいかと思います。
これらの設定が完了すると、「wakaba@」と入力するとメールアドレス全体が入力できるようになります。
タイプミスを訂正するスニペット
僕は「Safari」と入力するときに、タイプミスして「Sfari」と入力してしまうことが多々あります。
何回かやっていてもつい間違えてしまう癖のようなものです。
そこでスニペットの省略語に間違ったスペルを登録して、Contentに正しいスペルを登録します。

こうしておくと、間違っても自動的に訂正されるので何かと便利です。
また、こんな訂正用のスニペットをグループにまとめて、その Group の設定で効果音を「Sosumi」や「Basso」に設定しておくと「間違えた」ことに気付くのでいいかと思います。
HTMLタグを登録
TextExpander でよく使うHTMLタグをスニペット登録しておくと、素早くブログの記事やホームページのソースが書けるようになって便利になります。
例えば <strong> タグを下のように登録します。

<strong> と </strong> の間に文字入力したいので、Contentでキャレットをそこに移動してから、メニューの「Position cursor here」を選択します。

Content に「%|」が追加されます。
これで省略語を入力したときに、タグが入力されてキャレットの位置もすぐに入力できるように、タグの間に位置するようになります。

今日の日付を登録
「今日の日付」のスニペットはデフォルトでも存在するけど、もうちょっと使いやすいように、新たに登録してみます。
「100426」(2010年4月26日)とか入力するには、下のように登録します。

これらはキャレットメニューから3回選択すれば簡単です。

これだけでは芸がないので、「平成22年4月26日」とか入力するようにしてみます。
新規スニペットを作成して、まず「平成○年」は置いといて、とりあえず設定します。

(月日はそれぞれキャレットのメニューから選択する)
「平成○年」を取得するために、また新規のスニペットを作成。 AppleSciprtを使います。

スクリプトの内容はこんな風にします。
省略語を適当に「??heisei」とか、不意にも打ち込まないようなものに設定しておきます。
(普段は使わないようなスニペットなので)
先程の「平成○年」のスニペットに戻って

これで省略語を適当に「kyou@」とかの省略語に設定して、それを入力すれば、
平成22年4月26日
とか簡単に入力できます。
せっかくAppleScriptを使うなら1つのスニペットで済ませられそうですが、そうなると難しくなるし、面倒なので2つのスニペットを使ってみました。
Safariで表示中のページのリンクタグを作成する
これも AppleScript を使ったスニペットで、今現在 Safari で開いているページのリンクタグを作成して展開するものを作ってみます。
スクリプトの内容は
『Safari用MakeLink代替AppleScriptをいじってみた (うむらうす)』
から

これで登録すると、Safari で開いているページのリンクタグを TextExpander で展開できます。

Safari のページで文字列を選択していると、リンクタイトルがその文字列になります。
定型文の一部を穴埋め入力するようなテンプレートを作る
僕のブログの内容のほとんどはMacのアプリケーションの紹介であって、記事を書くときには冒頭や文末では下のように形を統一しています。
アプリ名 : そのアプリの概要 OS10.x以上(UB) ドネーションウェア そのアプリの概要・・・・「<strong>アプリ名</strong>」の紹介です。 ・ ・ ・ この記事では アプリ名 ver を使用しています。 (ダウンロードリンク) Site top page : Download page : |
こんな感じでテンプレートみたいになっています。
今まではこれをコピペしたりして、不要な部分を削除して書き直したりしていましたが、TextExpander を使うと効率的にテキストフィールドを穴埋めするようなテンプレートを作ることができます。
新規スニペットを作成して、上の赤の部分にキャレットメニューから「Fill-in」を挿入します。

Contentには「%fill:name%」と表示されます。
「Fill-in」(テキストフィールド)の箇所が複数あり、同じ内容にしたいときには、この「%fill:name%」の「name」の部分を適当に変えて同じように設定します。

これで1つのテキストフィールドに入力した内容が、他の同じ名前のところにも自動で入力されます。
省略語を設定して、TextExpander でこのスニペットを展開してみると、こんな感じです。

各テキストフィールドの移動は tab or shift+tab でできます。
これで当ブログの新しい記事を書くときには、テンプレートを TextExpander で呼び出し、簡単に書き始められるようになりました。
【 TextExpander - Group を設定する 】
TextExpander でスニペットを登録するときには、どれかの「Group」に所属させるようになります。
メインウインドウでこの「Group」を選択すると、それに対して有効なアプリケーションや省略語から展開するときの効果音、「Suggest」機能を使うかどうかなどを設定できます。
有効なアプリケーションを設定する
例えば「Expand in」のリストでは、そのグループの適用アプリケーションを設定することができます。

「Expand after」の設定
「Expand after」のリストで、省略語を入力する前に文章入力している状況での、スニペットを展開する条件を設定します。

- Whitespace
省略語を入力する前が「空白」でないと、スニペットを展開しないようになります。ただし、キャレットをカーソルやマウスで移動したりした場合には当てはまりません。(ちょっと分かりにくいけど・・・)
(例)ABCts → ABCts [× スニペットを展開しない]
ABC ts → ABC test snippet
これがデフォルトの設定。
スニペットを展開する気がなくて普通に文章を入力しているときに、不意に省略語を展開されることはないので、誤動作を防げます。 - All but letters & numbers
省略語を入力する前が「文字」や「数字」の場合はスニペットを展開せず、括弧などの記号などでは展開する。
(例)ABCts → ABCts [× スニペットを展開しない]
123ts → 123ts [× スニペットを展開しない]
(ts → (test snippet
文章を打ち込んでいて、その流れで省略語を展開したいときには、これを設定しておきます。 - Any character
どんな状態であっても、省略語を入力したときにスニペットを展開する。
(例)ABCts → ABCtest snippet
123ts → 123test snippet
このようなスニペットを展開するための条件を設定できます。
Suggest機能を使う
グループの設定で「Suggest abbreviations」のチェック項目があります。これに「✓」していると、そのグループは Suggest機能 ? 候補を提案する機能が使えるようになります。

そして TextExpander の環境設定ウインドウの「Hotkeys」タブを開きます。

ここの「Suggest Matching Abbreviations」に任意のホットキーを設定します。
これで準備完了。文章を入力しているときに省略語がうろ覚えの状態であっても、省略語の頭の文字を入力してから先程のホットキーを押します。
すると、それにあった候補が表示されるので選択できるようになります。

これは便利なので利用した方がいいです。
Suggest機能を使う前提で、グループ分け、また同じグループの各スニペットはすべて同じ文字記号で始めるとか工夫しておくと使いやすいです。
僕の場合、ブログで使うHTMLタグのグループのスニペットの省略語の頭は、すべて「<」で始めるように設定しています。こうすれば省略語を忘れても「<」を入力してSuggestさせれば探し出せるので助かってます。
Group をURLから読み込む
メインのウインドウ左下の「+」メニューで新規のグループをURLから読み込むこともできます。

例えば作者さんが参考例としているURL
http://www.smileonmymac.com/te/example.textexpander
を設定してみると・・・

「example」というグループをインポートできます。

このURLから読み込んだグループはアップデートできるようになっているので、サーバー上に「.textexpander」ファイルをアップロード・更新していけば、仲間内でスニペットを共有なんんてこともできそうです。
環境設定の「Sync」タブにおいても Dropbox, MobileMe など使って共有できるようです。iPhone用アプリも導入していればそれらとも。

ちなみに TextExpander のシングルライセンスでは、
1人で複数のMacを使ってる場合のみ、1台以上のMacにTextExpanderをインストールすることは可能なようです。
2人以上で複数のMacを使っている場合には、ファミリーライセンスが必要です。

話がそれたけど、予め定義されているグループも読み込むことができます。

CSS や HTML のコード、シンボルマークなどが用意されています。
【 TextExpander - 省略語から自動で展開しないようにする 】
有効/無効をトグルする
メニューバーの「Disable Expansion/Enable Expansion」を実行して、TextExpander の有効/無効をトグルできます。

無効のときはメニューバーのアイコンが薄い色に変わります。

環境設定の「Hotkeys」タブで、これのホットキーを設定できます。
自動的に省略語から展開しないようにする
TextExpander は、省略語を入力するとすぐにスニペットを展開するように、デフォルトで設定されていますが、これを Space や tabキー などを押して展開するようにも設定できます。
環境設定の「Expansion」タブを開き、「Expand abbreviations」のリストから選択します。

- immediately when typed
省略語を入力すると直後に展開します(デフォルト設定) - at delimiter (keep delimiter)
省略語を入力してから Space や tabキー などを押して展開します。
デリミタとなるキーを押しっ放しにするので、スニペットが連続で入力され続けます。escキー などを押すまで止まりません。
なぜこんな設定があるのだろう?バグ? - at delimiter (abandon delimiter)
省略語を入力してから Space や tabキー などを押して展開します。
これを上記の (keep delimiter) のように連続でスニペットが入力され続けるようなことはありません。
日本語入力する場合の spaceキー で候補を表示、returnキー で確定とデリミタのキーがかぶらないように「Set delimiters...」ボタンから設定しないと使い物になりません。
上記の下2つのデリミタとなるキーは「Set delimiters...」ボタンを押して、ダイアログでキーを追加・編集します。

デフォルトのキーは space, tab, return が設定されています。ドラッグ&ドロップで追加できます。
デフォルト設定の「immediately when typed」が一番使いやすいです。
(TextExpander の参考リンク)
- TextExpander Help: Index
- TextExpander: Mac Typing Shortcut Utility Saves You Time! - VIDEO TUTORIAL
- TextExpander « SmileOnMyMac Blog
- Use TextExpander with Dropbox 2.0 « SmileOnMyMac Blog
- シゴタノ! ? 寿命ものびるかも? タイピング速度を劇的に向上させる TextExpander を使い込む幸せ
- TextExpander - 感じ通信
- OS運用記録4月3 : TextExpander
この記事では TextExpander 3.0.2 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : SmileOnMyMac: Mac Software for PDF Editing, CD Labels, Text Expansion and Faxing
Download page : TextExpander: Mac Typing Shortcut Utility Saves You Time!
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-428.html

AutoPairs : 括弧「(」などの最初の片方を入力すると自動的に「)」を入力する
PreferencesPane
OS10.4以上(UB)、10.3 各対応
フリーウェア
テキスト入力するときに括弧「(」などの最初の片方を入力すると、自動的に「)」を入力して、さらにキャレットを移動して、括弧内からすぐに入力できるようにする「AutoPairs」の紹介です。
(muta's mac scribblingさん経由で知りました)
AutoPairs をインストールして有効にしていると、
(), {}, <>, «», [], ""
上記のような括弧などのペアが、最初の片方の入力だけで済ませられます。

ただし、日本語入力の場合は機能しません。
例えば全角の「(」を入力しても、相棒の「)」は自動入力されません。
やっかいなことに日本語入力でもキャレットの移動だけは有効になってしまうので、ちょっと慣れないうちは使いにくいかと思います。

例えば「と入力すると、」は入力されずに、キャレットだけが移動して1文字分左に移動して、上の状態のようになります。
なので「入力後に return で確定してから、」を入力するようにすればいいかと思います。
僕なんかは「」を連続して入力する癖がついてしまっているので、気付いたらこんなになってます。

AutoPairs はシステム環境設定ペインで、
システム環境設定 > AutoPairs パネル
を開いて設定します。

ここのリストのチェックボックスで、AutoPairsが有効な文字ペアを設定します。
各アプリケーションごとに異なる設定をすることもできます。

①「Add Application...」でアプリケーションを選択して、②のリストでそのアプリケーションを選択し、そこでそのアプリ独自の設定ができます。
全体での設定は「Most Applications」での設定です。
テキストエディタなどのアプリケーションだけで有効にしようと思えば、「Most Applications」のチェックを全部外して、特定アプリを追加・設定するといいでしょう。
この記事では AutoPairs 3.0.3 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Home(←なぜだか開けない?)
Download page : AutoPairs
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-510.html

Spark : アプリの起動・AppleScriptの実行など様々な操作にホットキーを割り当てる
OS10.4.11以上(UB)、OS10.3.9 各対応
ドネーションウェア
アプリケーションの起動、ファイルを開く、AppleScriptの実行、キーストロークの実行、iTunesの操作、メニュー項目の実行など様々な操作にホットキーを割り当てることができる「Spark」の紹介です。

【 Spark - ホットキーの設定方法 】
Spark を起動して、まずこれから設定するホットキーが有効なアプリケーションを選択します。
ツールバーの中央に、有効なアプリケーション名のボタンが表示されます。
デフォルトでは「All Applications's Hotkeys」のボタンが表示されているので、これをクリックするとドロワーが開きます。

(Windows メニュー > Toggle Applications Drawer でも開きます)
例えば、ここで「Finder」を選択したのならば、これから設定するホットキーはFinderが最前面のときしか機能しなくなります。
ツールバーのボタンも「Finder's Hotkeys」と表示されます。

すべてのアプリケーションでホットキーを有効にするならば、「All Applications's Hotkeys」を選択します。
また、ドロワー下の「+」ボタンで、有効にしたいアプリケーションを追加登録できます。
▶ AppleScript をホットキーで実行する(AppleScript)
次に各種ホットキーの設定方法の説明です。
サイドバーの「AppleScript」の項目をダブルクリックするか、歯車メニューから選択( command+1 )して、新規ホットキー登録のダイアログを開きます。

例えば「現在開いているFInderウインドウと同じウインドウを開く」AppleScriptをホットキーで実行するようにしてみます。
ホットキーが有効なアプリケーションを「Finder」にしておいて、ホットキー登録ダイアログを開き、必要な項目を入力して行きます。

「Shortcut」のところをクリックして、ホットキーを設定します。
「Name」はこの項目の名前です。
「Source」タブでは、AppleScriptを直に入力できます。
「Check」ボタンでコンパイル
「Run」ボタンで、そのスクリプトの実行テスト。
「Editor」ボタンで、入力したスクリプトを ScriptEditor で開きます。
「File」タブでは、AppleScriptのファイルを(.scpt)を指定できます。
必要事項を入力・設定したら、「Create」ボタンで、このホットキーを登録します。
登録するとそれがリストに表示されます。

この項目の左端のチェックで、このホットキーの項目の使用/使用停止を切り替えられます。

編集するとときには、リストをダブルクリックしてダイアログを開き、内容を編集できます。
リストの項目を選択して deleteキー を押すと、それを削除できます。
最後に、Spark メニュー > Start Spark Daemon、もしくはウインドウ下のボタンをクリックして、Spark のデーモンを起動すると、登録したホットキーでの操作が可能になります。

Spark を終了しても、デーモンが起動していれば、登録したホットキーは常時使用できます。
これで、Finderが最前面のときに control+command+S のホットキーを入力すると、Finderウインドウのクローンを作ることができるようになります。
ちなみに、このスクリプトは「Finder Toolbar Scripts」の中の「Clone Window」と同じです(最初の頃よりちょっと改編したけど)
同じだったら、AppleScriptとしてではなく、アプリケーションとして Spark に登録すれば早いんだけど、なぜだか AppleScript をアプリケーションバンドル形式で保存したものに関しては、Spark で起動時に確認ダイアログが表示されるようになってしまって、うまく行きません。
▶ ホットキーでアプリケーションの起動・終了など(Application)
Spark はホットキーでアプリケーションの起動・終了などの操作をすることができます。
登録するには、サイドバーの「Application」をダブルクリックして(or command+2 )ダイアログで必要事項を入力・設定します。

「Choose...」ボタンでアプリケーションを指定し、Shortcut、Name、Actionなどを設定します。
Actionは「Launch(起動)」「Quit(終了)」「Launch - Activate/Quit(起動して最前面にしてすぐ終了)」などが用意されています。

「Hide Front」や「Force Quit...」など、隠す・強制終了などはアプリケーションを指定せず、最前面のアプリなどが対象になります。
「Options」ボタンでさらに細かい設定が可能です。
「Launch」タブでは、バックグラウンドで起動などの設定ができます。

「Launch a new instance.」にチェックしていると、そのアプリケーションが起動していなければ起動し、既に起動しているなら同じアプリを新たなウインドウを開いてたりして複数起動するようになります(機能しないアプリもあります)。
「Activate」タブでは、ホットキーを押したときに既にそのアプリが起動していた場合の設定ができます。

「Visual」タブでは、ホットキーを押して、そのアプリケーションが起動/最前面になったときにベゼルウインドウでお知らせします。

ベゼルにはそのアプリケーションのアイコンを表示します。

▶ ホットキーでファイルを開く(Document)
サイドバーの「Ducument」をダブルクリックして(or command+3 )新規ホットキーを登録すると、ホットキーでよく使うファイルを開いたり、ホットキーでよく参照するフォルダを開いたりすることなどができます。
「Document」のActionには、以下のものが用意されています。

例えば「Open With...」Actionを使うと、ファイルとそれを開くアプリケーションを指定しておいて、ホットキー1つでいつでも開くことができるようになります。

また「Open Selection With...」Actionを使うと、Finderで選択しているファイルを、指定したアプリケーションで開くことができます。

(Finder が最前面のときしか機能しない)
他にも「Open URL...」Actionでは、URL を指定してWebブラウザでそのページを開くこともできます。

▶ ホットキーでiTunes を操作する(iTunes)
サイドバーの「iTunes」をダブルクリックして(or command+4 )、新規ホットキーを登録して、iTunesの各操作をホットキーで行うことができます。

「Display Track Info」にチェックしていると、それを実行したときに曲情報などを表示します。

iTunes の各種操作のActionは以下のものが用意されています。

この中の「Start/Stop Visual」が、なぜだか機能しませんでした。
ビジュアライザを表示するぐらいなら、僕でもAppleScriptで簡単に作れるので、AppleScriptで Spark に登録しました。
▶ ホットキーでメニューアイテムを実行する(Menu Item)
サイドバーの「Menu Item」をダブルクリックすると、(最初からショートカットキーの設定されていない)メニュー項目に対してホットキーを設定することができます。
例えば、Finderの
ウインドウ メニュー > ウインドウを整理
( optionキー を押すと「すべてを手前に移動」が切り替わる)
にホットキーを割り当ててみます。
まず最初に「Menu Item」のホットキー登録ダイアログを開き、下の「Application」のリストに起動中のアプリ一覧が表示されるので、Finderを選択します。
その下のリストにはFinderのメニューが表示されるので、ここから「ウインドウを整理」を選択します。

あとは Shotcut、Name を入力して登録します。

これでホットキーで「ウインドウを整理」の項目が実行できます。
尚、システム環境設定の「ユニバーサルアクセス」パネルで
「補助装置にアクセスできるようにする」にチェックしないと機能しません。

「Menu Item」のホットキー登録は、別に Spark でやらなくても、システム環境設定の「キーボードとマウス」パネルで設定できるので、後者の方で設定した方がいいと思います。
システム環境設定でのショートカットキーの設定方法については下記の記事を参照して下さい。
- 『ショートカットで「辞書」を見る』の追記部分
- 『SafariStand/ Bookmark Self にショートカット割当』の
【Bookmark Self にショートカットを割当】部分
▶ ホットキーでシステム関連の操作を行う(System)
サイドバーの「System」をダブルクリックすると、ログアウト、ユーザスイッチ、スリープ、スクリーンセーバの起動など、システム関連の操作にホットキーを登録できます。
「System」のActionには以下のものが用意されています。

例えば、「Switch to...」Action を選択して、その下のリストで「Login Windows」を選択します。

これを登録してホットキーを押すと、ユーザスイッチと同じように画面がクルッと回って「ログインウインドウ」が表示されます。
他のユーザアカウントに切り替える場合にも使えるし、ログインパスワードが必要なので、席を外すときなどにMacを「ロック」する意味でも使えます。
▶ ホットキーでキーストロークを実行する(Text/Keyboard)
サイドバーの「Text/Keyboard」をダブルクリックしてホットキー登録すると、定型文や今日の日付のテキスト入力をホットキー1つで行ったり、複数のキーストロークを1つのホットキーで実行できるようになります。
「Text」タブでは、予め入力しておいたテキストを、そのアプリで入力します(コピー&ペーストではない)。

入力できるのは半角の英数字のみで、日本語の入力はできません。
1文字ずつタイプして行くので、長い文章には向いてません。
「Dtae」タブでは、今日の日付と時間をホットキーで入力できるようにします。

これもコピー&ペーストではなく1文字ずつタイプして行くので、年月日などの日本語入力はできません(空白になる)。
だから、下のような設定にしてもうまく行きません。

「Keystroke」タブでは、登録しておいたキーストロークをホットキー1つで実行できます。
例えば、Dockに登録してある「ダウンロード」フォルダを、ホットキーで いきなりStackで表示するようにしてみます。
まず準備として
システム環境設定 > キーボードとマウス > キーボードショートカット
を開き、「Dock を操作対象にする( control+F3 )」のチェックを1度外します。

次に「ダウンロード」フォルダ内に存在する「.localized」ファイル(不可視)を削除します。
これでFinderを再起動すると「ダウンロード」→「Downloads」と英語表記に変わります。
(表記名が変わるので自己責任でやって下さい。)
英語表記に変わったなら、Dockの「ダウンロード」フォルダを削除して、「Downloads」フォルダを新たに登録し直します。
これで Spark でキーストロークのホットキーを登録します。

キーストロークを設定するときは「Record」ボタンをクリックして別ウインドウでキーを入力していきます。

ここでは controlF3 D O W N return とかに設定します。
これで Spark のホットキーを登録した後に、またシステム環境設定の「キーボードとマウス」パネルで、「Dock を操作対象にする( control+F3 )」のチェックを入れ直します。
これで、ホットキー1つで Dock の「Downloads」フォルダのスタックを表示できるようになります。
Spark はベータ版で(ずいぶん前からだけど)、ホットキーの設定中にうまく設定できないときが何度かあります。
そういう場合は Spark を再起動すると、またちゃんと設定できるようになります。
この記事では Spark 3.0 b9 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Shadow Lab.
Download page : Spark 3 Bêta9
(OS10.3.9用の version 2.2.1 - Spark 2)
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-268.html

Butler(3)の続き
Butler(4) ページ内 INDEX (ページ内の各項目にジャンプします) 【 Butler - iTunes の操作 】 【 Butler - ペーストボード機能 】 【 Butler - キーストローク機能 】 【 Butler - システムの終了/再起動/ログアウト/スリープ/スクリーンセーバ 】 【 Butler - ファイル・フォルダの移動 / 複製 】 |
b_itunes
【 Butler - iTunes の操作 】
Butler からiTunesの操作が出来ます。

iTunes を使って常に音楽を聞きながら使っている人はメニューバーに、再生/一時停止、送り、戻しボタンを表示させておけば便利です。

iTunes を起動していない時でも再生ボタンをクリックすれば、起動します。
レート付け機能もしっかり押さえてあります。

Butler の環境設定ウインドウの「外観」カテゴリで「再生中の曲が変わると自動的に表示する」にチェックしていると、曲の変わり目にフローティングウインドウで曲情報を表示します。


このウインドウはマウスドラッグで位置を動かすことが出来ます。
環境設定>外観カテゴリ>ステータスウインドウ
「レイアウトを編集」でこのウインドウの見え方を変更することも出来ます。

Butler の「再生中の曲」を選択しても、上の曲情報ウインドウで表示されます。

b_pasteboard
【 Butler - ペーストボード機能 】
コピー(command+C)、カット(command+X)操作でメモリ内に取り込まれた文字やイメージなどを記憶して、その中から任意のものをペースト(command+V)出来ます。

「ペーストして順番を変更」「ペーストして順番はそのまま」はポップアップメニューで表示されます。ここで選択すればペーストされます。
「最近使ったペーストボードを管理」はフローティングウインドウで表示されます。

項目をダブルクリックする、右端の数字を入力する、もしくはカーソルキーで選択して「return」キーでペースト出来ます。「option+return」で標準テキスト(フォントの種類や大きさなどを無視して)でペーストします。
下の歯車アイコンのメニューでも操作出来ます。
「esc」キーでウインドウが消えます。
「カスタムペーストボード」のスマートアイテムが使えます。

この「カスタムペーストボード」スマートアイテム1個につき、1個の文章や、画像イメージを保存出来ます。
メニュー構成ウインドウのインスペクタで登録します。

登録方法は、まず登録したい言葉などをコピー(command+C)してクリップボードに記憶させておくなどして、歯車アイコンで「現在のペーストボードを使用」を選択します。
「最近使ったペースボードを使用」は Butler のペーストボードから登録するものを選択出来ます。
「標準テキストに変換」はフォントの種類や大きさなどを削除します。
カスタムペーストボードはカテゴリごとに「コンテナ」に入れておくと使い勝手がいいです。

ホットキーやホットコーナーなどの「トリガー」を設定しておくと、いつでもどこでも呼び出せて便利です。

また、「テキスト」スマートアイテムというものが有ります。

「テキスト」スマートアイテムは、「カスタムペーストボード」スマートアイテムと機能はほぼ同じで、任意の言葉などを登録しておき、それをいつでもペースト出来る機能です。当然ながら画像イメージは登録出来ません。
違いは「テキスト」スマートアイテムの方は Butler のインスペクタに直接、登録するキーワードを記入出来ます。

Butler の環境設定ウインドウの「ペーストボード」カテゴリで、ペーストボード機能について様々な設定が出来ます。

b_keystroke
【 Butler - キーストローク機能 】
Butler には「キーストローク」という機能があります。
サンプルがデフォルトで入っているので、インスペクタで見てみると、このようになっています。

この「キーストローク」機能は command や shift などの修飾キーを含む文字を、登録した順番通りに入力して行く機能です。
このサンプルをテキストエディットなどで(英数入力モードで)試してみると、
「Butler is Crap 」・・・「Ooops」・・・(途中まで消去)
「Butler is great」
と表示されるはずです。
修飾キーも設定出来るので、アイディア次第でいろいろ使えると思います。例として、あまりいいアイディアが浮かばなかったのですが、Webブラウザで現在見ているページを新規タブに複製する「キーストローク」を作ってみます。
まず、新規スマートアイテムで「キーストローク」を追加します。

インスペクタの「キー」タブでこのように入力します。

編集は下のアイコンから出来ます。
「+▼」でタイムラグの挿入
「⌫」でバックスペース

入力した内容を説明すると、
・command+L でアドレバーに移動(選択)
・command+C でURLをコピー
・command+T で新規タブ作成
・command+L で新規タブでのアドレスバーに移動
・command+V でコピーしたURLをペースト
・return で完了
Safari でこの「キーストローク」を試してみると・・・

新規タブに複製出来ました。

このキーストロークはSfari、Firefox、Camino、Opera、Shiira などのTabブラウザで使用出来ます。ただし、新規タブが作られたときに、そのタブがアクティブになるように設定しておかないと、動作しません。
他にもアイディア次第でいろいろ使える機能だと思います。
b_login_logout
【 Butler - システムの終了/再起動/ログアウト/スリープ/スクリーンセーバ 】
Butler のスマートアイテムの「システム」には
・スクリーンセーバの起動
・スリープ
・再起動
・システム終了
・ログインウインドウ/ログアウト
の機能が用意されています。

「○○○...」という風に最後に「...」が付いているものは、それを選択しても確認ダイアログなどが表示されて、直ちに実行しないとう言う意味です。
これはMacのすべてに共通する事項です。

これらを Butler に登録しておけば、いつでもスクリーンセーバが起動出来たり、ログインウインドウに切り換えられたりします。
muta's mac scribblingさんの「Ciao」の記事でなるほどと思ったことですが、ちょっと席を立つときなどに、このログインウインドウにしておくと、パスワードを入力しないと復帰出来ないのでロック機能として使えます。
別にログアウトするわけではないので、気軽なロック機能として使えます。
b_move_copy
【 Butler - ファイル・フォルダの移動 / 複製 】
メニューバーにフォルダを登録している場合、そのフォルダにファイルやフォルダをドラッグ&ドロップすることによって、移動、複製を作ることが出来ます。
例えば、「下書きフォルダ」というフォルダをメニューバーに登録しておいて、

これでメニューバーの「下書きフォルダ」にファイルをドラッグ&ドロップします。

そうすると、「下書きフォルダ」のプルダウンリストに「"下書きフォルダ"にコピー」「"下書きフォルダ"に移動」と表示されます。

これらを選択すれば、ファイルの移動/複製が出来ます。
Butler(5)へ続く
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