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http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-1076.html

この Gimp を使いやすくするために X11 のウインドウ制御をカスタマイズする
defaults
コマンドがありました。『Mac の GIMP を使い易くする - あどけない話』参照
このコマンドを実行していると、
- マウスオーバーするとそのウインドウをアクティブにする
- アクティブでないウインドウのツールをクリックしただけで、そのツールの機能をいきなり実行する
でも OS10.6 では、上記リンク先のコマンドを実行しても変わりません。
初期設定ファイルをいろいろ調べてもよくわからず、Snow Leopard ではできないのかなとあきらめ、近頃はあまり Gimp を使ってませんでした。(Pixelmator ではつらいような処理をやるときだけ Gimp を使ってた。)
ちょうど前の記事『defaults コマンドで設定したこと-メモ書き 』を書くときに、これってどうなったのだろうと思い返し、いろいろ調べてみたら、なんと X11 の 環境設定 で簡単に設定できたのでした。
(『画像編集ソフト「GIMP」を使用して、X11.appの改良点に“今ごろ”気付く - builder by ZDNet Japan』)

X11.app の環境設定の「ウインドウ」タブを開いて、
- 「選択されていないウインドウを直接クリック」
- 「フォーカスをマウスと一緒に移動」
これで今までは、ウインドウをクリックしてアクティブにしてから、もう一度クリックしてツールを実行させる、とった煩わしい操作から解放されます。

こんなX11の設定には、全然気付きませんでした。
OSXネイティブで動く GIMP.app(Intel のみ)もあるけど、この Gimp では心許ない・・・。
(Gimpもいろいろあるけど、今僕がつかっているものは GIMP on OS X のもの)
という訳で、X11版の Gimp を使ってる人は、是非この設定をやっておくといいでしょう。
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-414.html

Seashore : Gimpをベースに作られた扱い易い画像編集ソフト
OS10.3以上(UB)
フリーウェア
Gimpをベースに作られた扱い易い画像編集ソフト「Seashore」の紹介です。

※Cocoaアプリケーションです。
Seashore を使って、下の年配の女性の画像を「どこまで若く見せられるか」やってみたいと思います。

まず、第1に別名保存( shift+command+S )で「XCF」形式(Gimp形式)で保存し直します。

JPG画像など Seashore で編集して上書き保存しても、JPGのまま保存されてしまうので、レイヤとかの情報を持った XCF にします。
Gimpでも、このXCFファイルはそのまま開くことができます。
Seashore はちょっと不安定なところがあるので(僕の環境では)、XCF形式に変換したあとでは、command+S で度々保存するようにした方がいいです。
画像の編集に移って、レイヤを複製します。

画像を編集するときは、オリジナル画像と見比べたり、部分的にコピーしたりするので、オリジナルは必ずレイヤとして残しておきます。
編集するのは、複製したレイヤで行うようにします。

これは最初に shift+クリック して、また別の場所でドラッグすると、最初のクリックした場所の画像をドラッグしているところに書き写すツールです。
「Options」ウインドウの「Options」タブで「Use sample from all layers」にチェックします。

ここにチェックしていると、すべてのレイヤから「Clone」を作る元となる部分を抽出することができます。
(「Colour Sampling Tool」とかでも同様のオプション設定が使えます)
チェックを入れたなら、新規レイヤを作成してそれに書き込むようにします。
また「Brushes」タブで、ブラシを境界のぼやけたものを選択しておきます。

これで、下のように頬のすぐ隣の背景部分辺りで shift+クリック して基準点を決め、頬の境界に沿って削り取るようにドラッグしていきます。

頬の両側で同じように操作し、顔の輪郭を細くシャープな感じにします。

(背景が複雑だと、こう簡単には行かない)
次に「Colour Sampling Tool」と「Paintbrush Tool」で、しわやシミを消して行きます。地味で地道な作業です。

カラーパネルの虫眼鏡でも抽出できるけど、こちらは I(アイ) のホットキーが使えるので。
また新規レイヤを作成して、そのレイヤに描き込んで行くようにします。
しわを消したい部分をクリックして、その部分の色をピックアップします。

失敗したり、はみ出したりした場合は option を押しながら使うと「Eraser tool」(消しゴム)になります。
その部分、部分で
・I(アイ) で Colour Sampling Tool
↓
・クリックして色をピックアップ
↓
・B で Paintbrush Tool
↓
・その部分でクリックして色を塗る
この繰り返しの作業を地味にやって、エアブラシで点描するような使い方をして、しわ・シミを消すように塗りつぶして行きます。

(↑このレイヤだけを見てみると、こんな感じです。)

次に髪の毛をもう少し黒っぽくします。

shiftキー を押しながら何回かクリックして行くと、追加選択されて行きます。

選択されてない部分は、赤とかの色で表されます。
これで command+C でコピー、新規レイヤを作成してそのレイヤで command+V でペーストし、髪の毛だけのレイヤを作ります。
Selectionメニュー > Effects > Colour > Brightness and Contrast
を実行します。

スライダで適当に「明るさ」を暗く調整します。

黒っぽくすると、おでこの髪の生え際が「岸部露伴」みたいになるので、

このレイヤの生え際を消して、オリジナル画像のレイヤのを見せるようにします。

これでまた「Clone Tool」で、白髪の部分を隠すようにして、髪の毛を仕上げて行きます。
(生え際の部分の白髪は、難しいのであきらめる)
最後にこの「髪の毛」のみのレイヤの描画モードを「Overlay」にします。

これで終わり。
出来上がったものを比較してみると、下のようになります。


10歳ぐらいは若く見えるかな?
画像編集する上で、別のツールや機能を使って同じような効果を出せるので、「こうやった方がラク」「こうした方がもっと綺麗にできる」とか、いろいろあるかもしれないけど、一例として考えて下さい。
Seashore より、もっと高機能を求めるなら、やっぱり Gimp を使った方がいいでしょう。
また Seashore を元に作られた「Leeshore」もあります。
(これはまた別の機会で)
この記事では Seashore 0.1.9 (20070402) を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Seashore - About
Download page : Seashore - Download
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-316.html

Gimp : 多機能画像編集ソフト
X11対応
OS10.3以上(UB,Intel)
フリーウェア
有名な多機能画像編集(ドローイングもやろうと思えばできる)ソフトの「Gimp」の紹介です。
x11
Gimp を動かすにはX11(OS10.3以上)が必要です。 ![]() X11 はインストールDVDに入ってるので、そこからインストールします。 「そんなの入ってないよ」という場合は、下記のホームページからダウンロードできます。 [X11 for Mac OS X v1.0(OS10.3~10.3.9)] Apple - Support - Downloads - X11 for Mac OS X 1.0 [X11 for Mac OS X v1.1.3 update(OS10.4.8以上)] Apple - Support - Downloads - X11 Update 2006 1.1.3 |
以前に muta's mac scribblingさん経由で知った『「飛び出す写真」を簡単に作るPhotoshopチュートリアル | POP*POP』で紹介されていた飛び出す写真を Gimp を使って作ってみようと思います。
<完成後の写真>

<元の写真>

この元の写真を Gimp で開きます。

【 Gimp - レイヤ 】

赤枠のところをクリックして、レイヤ名などの設定をします。
レイヤとは透明のシートのようなものです。各レイヤごとに編集したり、レイヤの順番を変更したり、画像編集するのに欠かせない機能です。

後からでもレイヤを作ったり削除したりすることもできます。
目のマークをクリックして、そのレイヤの表示/非表示を切り替えます。
最初に読み込んだ画像は「背景」レイヤとなります。
選択したものがカレントレイヤになり、そのレイヤでの編集作業になります。
下記の説明では、ここで設定したレイヤ名で説明していきます。
【 Gimp - 写真フレームを作る 】
まず「waku」レイヤをカレントレイヤにして、選択ツールで写真フレームの形を選択します。


「モード」のところで黄色枠のアイコンを選択すると、メインウインドウ上でマイナス選択できようになるので、だいたいフレームぽくなるように切り抜くようにしてします。
次に選択した部分を白で塗りつぶします。
「waku」レイヤにしておいて、編集メニュー>背景色で塗りつぶす(背景色を白に設定)を実行します。

この状態で写真フレームを変形させます。


各頂点、各辺をドラッグして上のような形に変形させます。
「変換」をクリックすると確定します。
【 Gimp - 間違えたとき - Undo,Redo,取消し 】
とりあずここまでやってきて、間違えたときなどは
control + Z --- Undo
control + Y --- Redo
でやり直しがききます。
(command+Z ではないので注意)

この「取消し」はファイルを閉じて、また開いたときには使えません。
【 Gimp - 写真フレーム外の余分な部分を削除 】
次に写真フレーム外側の余分な部分を削除します。
「背景」レイヤをカレントレイヤにします。


クリックでパスのアンカーポイントを設置し、ドラッグすれば曲線カーブを作れます。
細かい部分の作業するときには
「+」--- 拡大表示
「ー」--- 縮小表示
スペースキーを押している間はマウスポインタの移動で表示位置を移動できます。
こうして下のように、写真フレームとはみ出した猫の輪郭をトレースします。

次にレイヤウインドウの「パス」タブを開きます。

先ほど作ったパス(名前なし)を選択して、◀のマークの「このタブを設定」をクリックします。

この中の「パスを選択領域へ」を選択すると、輪郭をトレースしたパスが選択領域に変わります。
「背景」レイヤでこの選択領域の画像を control + C でコピーします。
(command+C ではないので注意)
次に「neko」レイヤをカレントレイヤにして、control + V でペーストします。

(背景レイヤを非表示にしたところ)
【 Gimp - 影を付ける 】
次に影を付けます。
もう一度上記と同じ方法で、パスから選択領域を作り、「kage」レイヤをカレントレイヤにします。
選択メニュー>選択領域の拡大 で選択範囲を一回り大きくします。
数値はお好みで。

次に、選択メニュー>境界をぼかす を実行してます。
数値はお好みで。

最後に、編集メニュー>描画色で塗りつぶす(描画色を黒に設定しているとき)で黒で塗りつぶします。

(新規レイヤを作り、白で塗りつぶして影をわかりやすくしたところ)

数値はお好みで。

【 Gimp - 写真フレームのいらないところを削除する 】
猫の飛び出したところの写真フレームを削除します。
「waku」レイヤをカレントレイヤにして、上記のパス ツールなど使って、余分な部分を選択します。

この状態で「delete」キー(※⌦)を押せば、削除できます。
もしくは、編集メニュー>消去 からも操作できます。
【 Gimp - トリミング 】
ほぼできあがったところで、余分な部分をトリミングして画像サイズを小さくします。


メインウインドウ内の必要部分をドラッグして、切り抜く範囲を設定します。
範囲を決めたら、その範囲内をクリックすれば、切り抜かれます。
【 Gimp - 保存 】
これで飛び出す写真が出来上がりました。
(今見るとかなり手抜きだ・・・)

最後に作った画像を保存します。
元画像がJPGファイルだったので、ファイルメニュー>保存(control+S)でJPGファイルとして上書き保存されます。
保存するときに見せたくないレイヤを非表示にしていると、そのままの見え方でJPGファイルとして保存されます。
このときに、表示されているすべてのレイヤで透明な部分があると、そのとき設定している「背景色」が背景にされます。
また、続けて編集作業するときなどはXCF形式(Gimpの保存形式)で保存しておくと、レイヤなどが残ったまま保存されます。

別名保存で拡張子なしで保存すると、XCF形式で保存されます。
GIF や TIFF にコンバートするときは、拡張子をそれに変えれば、その形式で保存できます。
最後に、上記のような方法を使いましたが、他のやり方は何通りもありますので、「こんなかったるい方法でやらなくても」というツッコミは無しで。
この記事では GIMP-2.4-rc3-intel を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : GIMP - The GNU Image Manipulation Program
Download page : GIMP - Downloads
Download page : GIMP.app