1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-1025.html

OpenMagic : クリエータコードから判断して登録しておいたアプリで起動
OS10.5以上(UB)
ドネーションウェア
ファイルが持つクリエータコードから判断して、予め登録しておいたアプリケーションでファイルを起動する、また、ファイルにクリエータコードを設定することもできる「OpenMagic」の紹介です。
Snow Leopard では、ファイルをダブルクリックして開くときに クリエータコード を無視して、開くアプリケーションを判断するようになってしまいました。
詳しくは『Snow Leopard ではクリエータコードが無視される件・・・』参照
OpenMagic を使うと、予め登録しておいたアプリケーションに関しては、そのファイルがもつクリエータコードからアプリケーションを判断して、そのアプリでファイルを開くようにできます。
インストール
ダウンロードして解凍すると、
- OpenMagic.app
- OpenMagicService.service

「OpenMagic.app」はアプリケーションフォルダへ、「OpenMagicService.service」は
(個別ユーザで使用する場合)
/Users/登録アカウント名/Library/Services/
(すべてのユーザで使用する場合)
/Library/Services/
に保存します。(フォルダが存在しない場合は、その名前のフォルダを新たに作成する)
“サービス” の設定
次にサービスメニューを使えるように設定します。
システム環境設定 > キーボード > キーボードショートカット > サービス
を開き、「OpenMagic」に ✓ を入れます。
ついでに任意のショートカットキーも設定しておきます。

これで Finder 上で「OpenMagic」サービスが使用できるようになります。

“OpenMagic” の設定
次にアプリケーション「OpenMagic.app」を起動して、サービスを通じてファイルを開くアプリケーションを登録します。
OpenMagic のウインドウの「Configuration」タブのリストに、登録したいアプリケーションのアイコンをドラッグ&ドロップします。

例えばテキストエディタの「CotEditor」を登録してみて、例を挙げると・・・
OS10.6で、CotEditor で標準テキストファイル(拡張子 .txt)を作成したとします。
(※このファイルには CotEditor のクリエータコード 'cEd1' が記録されています)
このファイルをダブルクリックして開くと、CotEditor ではなく、「テキストエディット.app」など UTI のデフォルトアプリケーションで開きます。
この仕様では面倒なことが多いです。
そこで「OpenMagic」サービスで設定したショートカットキーを押すと、一発で CotEditor でテキストファイルを開くことができます。
サービスを通じて、そのファイルが持つクリエータコードから、開くアプリケーションを判断して、ファイルを開きます。
クリエータコードを持っているファイルを「OpenMagic」サービスを通じて開く場合でも、OpenMagic で登録していないものについては、UTI のデフォルトアプリケーションで判断したりするようです。
もちろん、Finder のコンテキストメニューのサービスから「OpenMagic」を実行して開いても同じです。

また、OpenMagic で登録したアプリケーションに、さらに「拡張子」を登録しておくと、その拡張子のファイルをそのアプリで開くようにも設定できます。
(「OpenMagic」サービスを通じてファイルを開くとき)
例えば、「html」ファイルを OpenMagic で開くときには、CotEditor で開くように設定してみます。
まず、リストで「CotEditor」を選択した状態にします。
これで、拡張子「.html」を持つファイルを右側のリストにドラッグ&ドロップします。

こうしておくと、htmlファイルが OpenMagic サービスを通じて開くときには、CotEditor で開くようになります。
ファイルに “クリエータコード” を付加・変更する
OpenMagic の「Tool : Redefine creator」タブでは、ファイルに「クリエータコード」を付加したり、変更したりできます。

①右側のリストにファイルをドラッグ&ドロップ
②クリエータコードのアプリを選択
③右側リストでクリエータコードを適用させたいアプリを選択して「Appliquer」ボタンをクリック
以上で、ファイルにクリエータコードを付加・変更することができます。

この記事では OpenMagic 1.0b を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : setnan.org - accueil
Download page : setnan.org > mac software > OpenMagic
(関連記事)
・Snow Leopard ではクリエータコードが無視される件・・・
・QuickFileType
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-976.html

前にもちょこっと書いたけど、Snow Leopard ではファイルの クリエータコード を無視する仕様になってしまいました。
“クリエータコード” を簡単に説明すると、ファイルについてるオマケのようなデータ(そのファイルを作成したアプリケーションの情報)のことで、OS10.5までは、ファイルとそれを開くアプリケーションの関連付けでの1つの要素になっていました。
(例)CotEditorで標準テキストファイル「hoge.txt」を作成する
(このファイルにはクリエータコード 'cEd1' が付加される)
↓
Finderで、そのテキストファイルをダブルクリック
↓
※OS10.6ではクリエータコードが無視される
↓
テキストエディット.app でそのファイルを開く
(UTIのデフォルトアプリケーションで開く)
こんな具合になってしまった。使いにくい・・・。
クリエータコードを無視する仕様になったからといっても、それに代わるような仕組みは用意されていないようです。
仕方ないので、usroリソースを使って、そのファイルを開くアプリケーションを設定していました。
usroリソースを設定するには、Finderの「情報を見る」のウインドウで、「このアプリケーションで開く」でアプリケーションを指定します。

(ちなみに、このあとで「すべてを変更...」を実行すると、UTIに対してそのアプリケーションが関連付けられます)
手っ取り早く設定したいなら、ファイルを開くときに、Finderでコンテキストメニューを開いて、「常にこのアプリケーションで開く」を使ってファイルを開きます。

( optionキー を押すと「このアプリケーションで開く」→「常にこのアプリケーションで開く」に変わります)
この「usroリソース」はちょっとくせ者で、ただ単にファイルを開くアプリケーションのパスをリソースフォークに書き込んでいるだけの、心許ない仕様です。
(↓ターミナルで「
xattr
」コマンドを実行してみたところ)
アプリケーションの保存場所を変更したり、アプリの親フォルダの名称を変更するだけで、usroリソースによるファイルとアプリの関連付けは壊れてしまいます。
仕方ないとあきらめていたのですが、QuickFileType がバージョンアップして

「クリエータで開く( shift+command+O )」サービスが追加されました。

このサービスを利用できるようにするには、QuickFileType を「アプリケーション」フォルダか、そのサブフォルダに保存してシステムを再起動し、
システム環境設定 > キーボード > キーボードショートカット
の「サービス」を開きます。

ここの「クリエータで開く」にチェックを入れると使えるようになります。
デフォルトで shift+command+O のショートカットキーが設定されていますが、これはFinderの「書類」フォルダを開くとかぶってるので、どちらかを変更するといいでしょう。
僕の場合は「書類」フォルダの方を変更しました。

同じシステム環境設定の「アプリケーション」を選択して「+」ボタンから、
- アプリケーション : Finder.app
- メニュータイトル : 書類
- キーボードショートカット : 任意のキーの組み合わせ
これで、クリエータコードを持っているファイルは、ショートカットキー一発で作成したアプリケーションで開くことができます。
(例)CotEditorで標準テキストファイル「hoge.txt」を作成する
(このファイルにはクリエータコード 'cEd1' が付加される)
↓
Finderで、そのテキストファイルを選択して shift+command+O
(QuickFileType が起動する)
↓
クリエータコードから判断して CotEditor で開く
クリエータコードを使用するアプリケーションは、今後無くなっていくことになるのだろうけど、つなぎとして、この「クリエータで開く」サービスは便利に使えると思います。
- (参考ページ)
- Snow Leopardでクリエータが無視される件、どうしようか。
- Snow Leopardでクリエータが無視される件、どうしようか <その2>
- Snow Leopard でクリエータコードが無視される件(その3)
- クリエータがなくなった Snow Leopard - soundscape out
- 作成元のアプリケーションでファイルが開かない(Mac OS X 10.6)
(関連記事)
QuickFileType --- ファイルのクリエータコードとタイプコードを表示・編集
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-952.html

invisibliX : ファイルの不可視・可視を切り替える
OS10.5以上(UB)
フリーウェア
Finder上でのファイルの可・不可視を切り替える「invisibliX」の紹介です。
起動すると下のようなウインドウが表示されます。

ここのツールバーの「SHow」アイコンをクリックすると、Finderが再起動してすべての不可視のファイルを可視にします。
「Hide」のアイコンをクリックすると、Finderが再起動して元の状態に戻します。
また、invisibliX は個別のファイルの可視・不可視を切り替えることができます。
不可視にしたいファイルをウインドウにドラッグ&ドロップするか、「or Brouse」ボタンでファイルを選択します。

これで「Hidden」にチェックを入れると、そのファイルはFinder上で不可視となります。

またチェックを外せば、普通の可視ファイルに戻ります。
元々から不可視の、名前が「. (ドット)」で始まるようなファイル(「.DS_Store」など)には、Hiddenのチェックを付けたり外したりしても、効果はありません。
「Trash」ボタンは、ファイルをゴミ箱へ移動するものだろうけど、僕の環境ではなぜか機能しませんでした。
この記事では invisibliX 2.1 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Entrée
Download page : my.Ware Freeware for Mac OS X
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-887.html

QuickFileType : ファイルのクリエータコードとタイプコードを簡単に表示・編集
OS10.4以上(UB)
ドネーションウェア
ファイルのクリエータコードとタイプコード(ファイルタイプ)を簡単に表示・編集する「QuickFileType」の紹介です。

OSX は、そのファイルを開くアプリケーションをどうやって決定しているのか?
QuickFileType の説明の前に、「OSX は、そのファイルを開くアプリケーションをどうやって決定しているのか?」の仕組みを知らないと、この「QuickFileType」の機能をフルに使いこなすことができないので、説明したいと思います。
(と言っても、作者の栗田さんのホームページ「Script factory」の引用・・・というよりは、自分なりの解釈・自分の言葉にして書き写しただけなんだけど・・・)
creator_code
▶「クリエータコード」(クリエータともいう)
そのファイルを作成した(開く)アプリケーションを表すデータのこと。
4文字で表され、プレビュー.app なら 'prvw'、CotEditorで作成したファイルなら 'cEd1' という風になります。
例えば、「hoge1.txt」「hoge2.txt」という、2つの標準テキストファイルがあるとします。

そのファイルにクリエータコードを設定していないときは、たいていの場合「テキストエディット.app」で標準テキストファイルを開くと思いますが、「hoge2.txt」には 'cEd1' のクリエータコードを設定しているので、Finderでダブルクリックすると、CotEditor で「hoge2.txt」を開きます。
また CotEditor のように、そのドキュメントに専用のアイコンが付加されることがあるので、見た目でどのアプリケーションで開くファイルなのかを確認することもできます。
type_code
▶「タイプコード」(ファイルタイプともいう)
そのファイルの中身の種類を表すデータのこと。
4文字で表され、標準テキストなら 'TEXT'、JPG画像ファイルなら 'JPEG'、
PNG画像ファイルなら 'PNGf' という風になります。
Macはこの「タイプコード」のおかげで、拡張子なしでもそのファイルを正常に扱うことができます。
(今では「拡張子なし」のファイルを扱うことは滅多に無いけど・・・)
例えば、下のように「テスト1.png」「テスト」という2つのPNG形式の画像ファイルがあります。

「テスト2」の方は拡張子がありませんが 'PNGf' のタイプコードを設定しているので、アイコンに書かれているように「PNG」ファイルであることをがわかります。
(Finderの環境設定で拡張子を隠している訳ではない。)
これらの「クリエータコード」と「タイプコード」は、Mac独自のファイル属性で、ファイルに付いてる「おまけ情報」みたいなものです。
OSXでは、ファイルに「クリエータコード」と「タイプコード」が設定されてないことも多いです。
extension
▶「拡張子」
ご存知の通り、ファイル名の一番最後に「.」で区切られた3~4文字のことです。
「.jpg」や「.txt」などで、OSXでは、そのファイルの中身の種類として解釈されます。
タイプコードと意味がかぶり、ファイルに拡張子とタイプコード両方がある場合には拡張子が優先されます。
つまり、タイプコードは拡張子なしのときしか意味がありません。
ちなみにファイルがクリエータコードを持っている場合は、クリエータコードのアプリケーションがデフォルトアプリケーションに優先して使用されます。
(クリエータコードがあっても無視される場合がある)
知らない人も多いと思うけど、旧MacOSでは「クリエータコード」と「タイプコード」でファイルとアプリケーションの関連付けをやっていたので、「拡張子なし」のファイルは当たり前で、Windowsユーザとファイルのやり取りがある場合には、わざわざ自分で拡張子をファイル名に加えていました。
(栗田さんの解説を見て思い出したけど、OS9にあった「FileExchange」って、別のプラットフォームで作られたファイルを取り込むときに拡張子から判断して「クリエータコード」と「タイプコード」を割り振ってたんですよね。まあ当時はあまり意味が分からなかったけど・・・)
uniform_type_indentifier
▶「UTI」(Uniform Type Indentifier)
OS10.4から採用された、ファイルの中のデータの種類・型を識別する文字列のことで、JPEG画像なら "public.jpeg" 、HTMLデータなら "public.html" といった感じで、定義されています。
拡張子には「.html」と「.htm」、「.jpg」と「.jpeg」、「.tiff」と「.tif」とか、同じものにも複数のバリエーションがあったりします。
だから拡張子にデフォルトアプリケーションを直接関連付けるのはスマートなやり方ではないので、拡張子やタイプコードでファイルを UTI に関連付け、その UTI に対してデフォルトアプリケーションを関連づけています。
拡張子・タイプコード → UTI の関連付けは、一般的なものはシステムで、アプリケーション固有の拡張子を持つものなどは、そのアプリケーションバンドル内で定義されています。
UTI に対するデフォルトアプリケーションの関連付けを変更するには、Finder の情報ウインドウで「このアプリケーションで開く」でアプリケーションを設定し、
「すべてを変更」を実行します。

これらの UTI に対するデフォルトアプリケーションの関連付けの設定情報は
~/Library/Preferences/com.apple.LaunchServices.plist
に保存されています。
「com.apple.LaunchServices.plist」を Property List Editor で開いて見ると、下のようにUTI「public.html」に対して Safari(Bundle identifier "com.apple.safari")が設定されています。

ファイルがクリエータコードを持っている場合、たいてい、そのクリエータのアプリが、UTIに関連付けされているデフォルトアプリケーションより優先してファイルを開きます。
しかしクリエータコードを持っているファイルでも、それを無視してデフォルトアプリケーションで開いてしまうケースもあります。
例えば、CotEditor である標準テキストファイル「hoge1.txt」を作成したとします。
CotEditor で作成したファイルは、クリエータコード 'cEd1' を持っています。
このクリエータコードを持つ「hoge1.txt」ファイルをFinderのインフォメーションウインドウで、「テキストエディット.app」で開くように変更し、「すべてを変更...」を実行します。

当然ながら、この「hoge1.txt」は、テキストエディットで開くようになります。
しかし、また CotEditor で「hoge2.txt」という(クリエータコードを持っている)ファイルを作成したとします。これをFinderでダブルクリックして開くと「テキストエディット.app」で開かれます。
このようにクリエータコードを持っているファイルに対して、Finderのインフォメーションウインドウで、「このアプリケーションで開く」を変更して、「すべてを変更...」を行うと、その UTI に関してクリエータコードを無視するという設定がシステムに登録されます。
「com.apple.LaunchServices.plist」を Property List Editor で開いて見ると、下のように「LSHandlerIgnoreCreator」にチェックされています。

詳しいことは知らないけど、英単語から読み解くと「クリエータを無視する」設定だとわかります。
ここの項目を削除して上書き保存し、再起動する(再ログインではダメ)と、「クリエータコードを無視する」設定が無くなりました。
QuickFileType ではこんな面倒なことをしなくても、簡単にクリエータコードを再度有効に設定できます。
UTI についての詳細
『Uniform Type Identifiers Overview: Introduction to Uniform Type Identifiers Overview』
『Uniform Type Identifierの概要』
usro_resource
▶ usro リソース
OSX では、まださらにファイルとアプリケーションの関連付けに「usro リソース」というものが関与しています。
これは、Finderのインフォメーションウインドウにて、「このアプリケーションで開く」のリストでアプリを設定したときに(ただし「すべてを変更」は実行しない)、そのファイルのリソースフォークに usro リソース としてアプリケーションのファイルパスが書き込まれます。

僕は今まで usro リソースのことは知らず、Finderでのファイルとアプリケーションの関連付けはクリエータコードを設定している訳でもなく、どうやっているんだろうと思っていましたが、アプリケーションのパスで関連付けを行っているとは、なんとも頼りない設定でガックリきました。
何が問題なのかと言うと、そのアプリケーションの保存場所や、アプリケーション名、上位フォルダの名前などを変更してしまうと、関連付けは無効になってしまいます。
usro リソース で設定したアプリケーションは、Finderでファイルをダブルクリックして開くときに、UTI や クリエータコード よりも優先されます。
この usro リソース を削除するには、Finderでそのファイルのインフォメーションウインドウを開いて「すべてを変更」を実行するしかありませんが、QuickFileType で usro リソース を削除することができます。
▶ Mac OSX でファイルを開くアプリケーションが決定される仕組み
Mac OSX でファイルを開くアプリケーションが決定される仕組みは、上記の各要素を踏まえて複雑に決定されます。
栗田さんのサイトからフローチャートをお借りして説明すると、下記のようになります。

こうして見ると、かなり複雑です。
栗田さんも書いてるけど、Finderのインフォメーションウインドウで「このアプリケーションで開く」の設定のときは、usro リソース を使わず、クリエータコードの方がユーザにとって分かり易いんじゃないかと思います。
上記説明は栗田さんのサイト「Script factory」の『2009.01』から引用させて頂いております。
【 QuickFileType - 使い方 】
前置きが長くなったけど、QuickFileType の使い方の説明です。
Finderでファイルを選択した状態で、QuickFileType をDockなどのランチャから起動すると、そのファイルを対象としてウインドウを開きます。
ファイルを QuickFileType のアイコン上にドラッグ&ドロップしてもOKです。
Finderで何も選択していない状態で、QuickFileType を起動すると、Openダイアログでファイルを選択します。

基本的には「クリエータコード」「タイプコード」に適用させたいものを入力して「OK」ボタンをクリックすると、そのファイルにそれが設定されます。
既にクリエータコード・タイプコードが設定されているものなら、「取り除く」ボタンで入力欄を空白にして設定して、クリエータとタイプを「なし」にすることもできます。
「ファイルから選ぶ...」で、他のファイルを選択して、それと同じようにクリエータコード・タイプコードを設定することもできます。
i ボタンでドロワーが開き、そのファイル情報を表示します。
上部は、タイプコードとクリエータコードに新しく入力した内容を適用した場合に予想される情報です。
下部は、現在のファイルの情報です。
「よく使うクリエータとタイプ」のリストには、予めよく使う設定を登録しておいて、そのリスト項目をダブルクリックすることによって、そのファイルに簡単にクリエータコード・タイプコードを設定することができます。
(※ダブルクリックすると、ファイルにそのクリエータコード・タイプコードを設定してウインドウを閉じる or 終了します。ただ単にこのリストの項目を選択して「OK」ボタンをクリックしても、その設定は適用されません。)
ここへの登録は、参考ファイルをリスト上にドラッグ&ドロップするだけで簡単に登録できます。


「+」ボタンから、ダイアログで入力して登録することもできます。

そのクリエータコードに対応するドキュメントアイコンが用意されているなら、「更新」ボタンでそのアイコンを読み込むこともできます。
usroリソース の削除
QuickFileType は usroリソース を削除することができます。
上記でも説明したけど、もう一度 usro リソース についておさらいすると、
例えば、「Test.mov」というQuickTime形式の動画ファイルがあるとします。

このファイルを QuickFileType の情報ドロワーで見てみると、クリエータコードは QuickTime Player を指す 'TVOD' となっており、QuickTime Player がデフォルトアプリケーションになっています。

これをFinderのインフォメーションウインドウ( command+I(アイ))で、
「このアプリケーションで開く」で NicePlayer を設定します。
(ただし「すべてを変更」は実行しない)

これでFinder上で「Test.mov」を見てみると、ドキュメントアイコンも NicePlayer のものに変わります。

QuickFileType の情報ドロワーで改めて確認してみると、クリエータコードが 'TVOD'(QuickTime Player のもの)にも関わらず、デフォルトアプリケーションは NicePlayer になっています。

これは usroリソース が、このファイルに設定されているからです。
ちなみに、僕は
/Applications/NicePlayer folder/NicePlayer.app
の場所に NicePlayer を保存しています。
ここで、上位フォルダの名前を「NicePlayer_folder」と変更してみます。
これでFinderで「Test.mov」をダブルクリックしてみると、QuickTime Player で開きます。
このように usroリソース はパスによって、ファイルとアプリケーションの関連付けを行っているので、これしきのことで簡単に関連付けが壊れてしまいます。
しかもやっかいなことに、ドキュメントアイコンをカスタムアイコンとして貼付けてしまうので、新たにFinderのインフォメーションウインドウで「QuickTime Player」で開くように設定し直しても、ドキュメントアイコンは NicePlayer のままです。

アイコンがこれなので、紛らわしいこと、この上ないです。
そこで、QuickFileType で「Test.mov」ファイルを開き、
クリエータコード 'TVOD'、タイプコード 'MooV'
と設定し直して「OK」ボタンをクリックすると、下のようなダイアログが表示されます。

また「OK」すると、「Test.mov」ファイルに貼付けられたカスタムアイコンも元に戻り、usroリソース を削除します。

ちなみに NicePlayer のクリエータコードは 'nIcE' なので、これを QuickFileType で、タイプコード 'MooV' と共に設定すると、Finderでダブルクリックして開くアプリケーションは NicePlayer になります。
「クリエータコードを無視する」設定を無効にする
Finderのインフォメーションウインドウで、ファイルとアプリケーションの関連付けを行っていると、ときどき「クリエータコードを無視する」設定が行われてしまうことがあります。
クリエータコードを持っているファイルに対して、Finderのインフォメーションウインドウで、「このアプリケーションで開く」を変更して、「すべてを変更...」を行うと、その UTI に関してクリエータコードを無視するという設定がシステムに登録されます。
QuickFileType は、その無視する設定を無効にして、UTIよりクリエータコードを優先する設定に戻してくれます。
例えば「hoge1.txt」という、クリエータコード 'cEd1'(CotEditorのクリエータ)を持つファイルがあるとします。

この「hoge1.txt」ファイルをFinderのインフォメーションウインドウで、「テキストエディット.app」で開くように変更し、「すべてを変更...」を実行します。

設定するときには、下ように警告ダイアログも表示されます。

当然ながら、「hoge1.txt」はFinder上でダブルクリックすると、テキストエディット.appで開くようになります。
QuickFileType の情報ドロワーで見ると、クリエータは 'cEd1' になっていても、それを無視する設定になっています。

しかし、また CotEditor で拡張子「.txt」を持つ新たなテキストファイルを作成しても、そのファイルを開くデフォルトアプリケーションは「テキストエディット.app」になります。
この「クリエータコードを無視する」設定を元に戻したいとき、そのテキストファイルを QuickFileType で開き、
クリエータコード 'cEd1'、タイプコード 'TEXT'
を設定して「OK」をクリックします。
そのときに「クリエータコードを有効にするかどうか」のダイアログが表示されるので、「OK」をクリックします。

これでこれ以降に CotEditor で作成した「.txt」ファイルは、CotEditor で開くようになります。
複数のファイルを一度に設定する
QuickFileType は複数のファイルを一度に、クリエータコード・タイプコードの設定をすることができます。
Finderで複数ファイルを選択した状態で QuickFileType を起動する、もしくはドラッグ&ドロップすることによって、複数ファイルを対象にします。

「よく使うクリエータとタイプ」で設定したものリストから選択して、「OK」ボタンをクリックすれば、すべての対象ファイルにその内容が設定されます。
リストをダブルクリックしても設定されます。
また、このウインドウでも、対象ファイルをのところをダブルクリックすると、個別のウインドウを開いて各種設定できます。
【 クリエータコード の調べ方 】
クリエータコードを調べるには、実際にそのアプリケーションでファイルを作成・保存してみて、そのファイルを QuickFileType などで調べて、クリエータコードを調べる方法が確実だと思います。
ただ、作成したファイルにクリエータコードを設定しない場合が多いので、クリエータが分からないことがあります。
そう言う場合は、そのアプリケーションのパッケージを開いて「Info.plist」ファイルを見ると分かります(こういう方法が正しいのか、よく分からんけど・・・)。
例えば Smultron のクリエータコードを調べるとします。
Smultron.app/Contents/Info.plist
を「Property List Editor」(要Developer Tools)で開きます。

ここの「Bundle creator OS Type code」の「SMUL」が Smultron のクリエータコードになります。
長い説明になったけど、QuickFileType は単にクリエータコード・タイプコードを変更するだけでなく、usroリソース の削除、「クリエータコードを無視する」設定を無効にする、といった機能を持っている気の利いたアプリケーションです。
AmOpenUsingCMX で「QuickFileType」を登録すれば、Finderのコンテキストメニューから実行できて便利です。
ファイルとアプリケーションの関連付けに関して、全体的には RCDefaultApp、個別のファイルごとには この QuickFileType を使うといいと思います。
version 3.1.1 では、一部バグがあったのですが、フィードバックのメールを作者さんに送ると、わずか2日で直して頂きました。
お忙しい中ありがとうございました。
ちなみに「QuickFileType」のアイコンは僕が作ったものを採用して頂きました。
アプリケーションのアイコンなんて、普段でっかく見ることはないだろうから、でっかく載せておきます。

QuickFileType の機能を理解できたなら、アイコンの絵柄の意味が解るはず・・・
この記事では QuickFileType 3.1.2 を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : Script factory
Download page : QuickFileType
http://wakabamac.blog95.fc2.com/blog-entry-698.html

Quick Change : ファイルタイプ・クリエータ変更,ファイル名によくない文字を変更
OS10.3.9以上(UB)
ドネーションウェア
ファイルタイプとクリエータを変更する、UNIX的に扱うときにふさわしくない文字が含まれるファイル名を一括変更する「Quick Change」の紹介です。
Quick Change には2つの機能があるので、「Attributes」と「Characters」タブで使い分けします。
【 ファイルタイプとクリエータを変更する 】
Quick Change の「Attributes」タブで、ドラッグ&ドロップしたファイルの「ファイルタイプ」と「クリエータ」を変更できます。
ファイルタイプとクリエータについては下記リンク参照
『Mac OS: ファイルタイプ、クリエータコードおよびファイル形式について』
例えば、あるJPGファイルを「プレビュー.app」で開くようにしたいときは、まずそのファイルを Quick Change のウインドウ上にドラッグ&ドロップします。

ファイルタイプに「JPEG」、クリエータに「prvw」と入力して Saveボタン で保存すれば、設定できます。
※ファイルタイプ、クリエータどちらも入力しないと、保存できません。
毎回ファイルタイプとクリエータを入力するのは面倒なので、自分のよく使うものをリストに残しておくことができます。
ツールバーの「Details」をクリックしてドロワーを開き、すでにファイルタイプとクリエータの設定されたファイルをドロワーにドラッグ&ドロップして、適当な名前を付けて登録しておきます。

これで Quick Change にファイルをドラッグ&ドロップして、ドロワーのリストから設定したいものを選択すれば簡単に設定できます。
「Batch...」ボタンからフォルダを選択して、バッチ処理(複数のアイテムを一度に処理すること)もできます。
【 UNIX的に扱うときにふさわしくない文字が含まれるファイル名を一括変更 】
Quick Change の「Characters」タブでは、UNIX的に扱うときにふさわしくない文字(「/」半角のスラッシュなど)が含まれるファイル名を一括変更することができます。
例えば、アイテムの名前が下のようなものがあったとします。

このフォルダを Quick Change のウインドウにドラッグ&ドロップします。

これで、上の写真でのように「/」→「/」(全角のスラッシュ)などに設定し、「Convert」ボタンをクリックします。
すると、先程のアイテムの名前が下のように変わります。

この記事では Quick Change 3.0 (3.0) を使用しています。
(ダウンロードリンク)
Site top page : everyday software
Download page : everyday software : quick change